第192話 私もレオのをきれいにしたいわ
おかしいですわ。
『不見の塔』の十階を攻略し終わったので十一階の開始地点に到達しました。
そこでポータルに野営地を設置し、交代で一時、お城に帰るということに決まったのです。
ただ、私は何もしていませんけど。
どうやら私が下手に手を出さない方が作業が早く終わるようですから、おとなしくしていたのです。
そして、『先に帰るといいぞい』と調査報告書を執筆し始めた爺やに勧められるがままにお城に戻ったところまでは覚えています。
そこからの記憶があやふやなのです……。
「うぅん。そればっかり、いやぁ」
「じゃあ、どうして欲しいのかな?」
腰掛けているレオに抱っこされて、後ろから抱き締められています。
これはいつものことですから、仕方ないですわ。
嫌ではないですし、むしろ、好きですし!
お互い、生まれたままの姿なのも仕方ないですわ。
ここは城の大浴場ですから、服を着ている方が変ですもの。
ですが乗せられているのが膝の上ではなく、敏感な部分にレオの……その……熱いのが当たっていて、お湯に浸かり始めてから、ずっとされているのです。
「やぁん、あんっ」
「何か、分からないから、しょうがないよね?」
レオは耳元で囁いてから、耳朶を軽く噛んでちょっと意地悪なことを言うのですけど、その間もずっと胸を揉んでいるのです。
下から上へと押し上げるように揉みしだく彼の掌の技は到底、抗えるものではなくて、下手に身を捩ったりすると先端の蕾を指先で捏ねくられるのである意味、拷問ですわ。
身体が汚れたのできれいにする為に入浴したはずです。
その意味では
それなのにレオのせいでとても、人様にお見せできる顔ではありません。
ずっと当たっている彼のモノもヌルヌルしてますけど、これはお湯のせいなのかしら?
それともレオもしたいから、なのかしら?
お湯があるから、汚れませんし、
でも、そのようにはしたない言葉を口に出す訳にはいかないのですわ。
んんん?
あれだけ、ずっと胸の感触を楽しむように揉んでいたレオの手が止まりました。
このまま、何もしないなんて、生殺しにされた気分なのですけど。
レオだって、こんなに硬くなっていて、熱くて、今にも出したそうにびくびくしているのにまさか、やめませんよね?
「ひゃぅ」
え? おかしいですわね。
彼の手が副えられたのは腰でした。
どうしてですの? 何をする気ですの?
「ねえ、リーナ。どうして欲しい?」
彼の力強い腕にかかれば、私の身体なんて軽く持ち上げられる訳で……。
レオの股間の上でただ性欲を満たすだけのように上下に揺さぶられるなんて、初めてのことです。
彼のモノが敏感な部分に押し付けられて、擦り付けられています。
「あぁん。あっ」
「素直になろうよ?」
少し乱暴なくらいに揺さぶられ、耳元で囁かれるとそれだけで達してしまいそうになります。
どうやら、それはレオも同じだったようです。
あれだけ、慣れない俺様風Sっ気を感じさせながら、私を後ろから責め立てていたのに……。
我慢出来ずに白旗を上げたのはレオの方が先だったのです。
お湯に放たれてしまった彼の白濁が大量に浮いてきました。
『これは掃除が大変ですわね』と頭が急に冷静になります。
レオも勢いよく、出してしまったせいか、ちょっと元気がなくなってしまいました。
精も無駄になって、勿体ないですわね。
「ご、ごめん……」
先程までの元気の良さはどこにいってしまったのかしら?
きっと、今のレオは耳と尾が垂れたかわいらしい仔犬みたいな顔しているのでしょう。
彼の手の力が緩まったので向きを変えて、自分からレオに抱き付くようにしがみつくとまた、彼のモノが元気になってきました。
胸をくっつけるだけでレオは元気になれるのかしら?
それって、逆に考えたら、怖くなくって?
もう終わりと思って、しがみついたら、また元気になってしまうのですから。
エンドレスなのではなくって!?
「んっ……ねぇ、あの……レオの…その……えっと、あれをください」
「リーナ!」
でも、それでもかまわないわ。
レオに愛されて、それで死んでも私は後悔しないの。
そう思って、レオと唇を重ねました。
項垂れた仔犬みたいだったので、ただ励ますつもりだったのです。
タガが外れるだったかしら?
むしろ、開いてはいけない厳重な施錠のされた扉を開けてしまいましたの?
「きゃぅっ」
自分で招いたことなのですけれど、いきなり思い切り、
しかもすごい勢いで出されていますの。
もうダメ、壊れちゃう……。
抜かないまま、五回連続でされるとは思ってませんでした……。
胸を揉みながら、蕾を歯で軽く噛むなんて、どこで覚えましたの?
すごくよかったのですけど。
その瞬間、レオも我慢出来なかったみたい。
すごい出してくれましたから、無意識に締めていたのかしら?
でも、それだけで終わっていたら、彼の身体にもたれかかって『気持ち良かったですわ』で済んだことでしょう。
ええ、終わりませんでしたの。
レオったら、私を抱えて繋がったまま、立ち上がるんだもの。
そうでなくても奥深くに来ていて、無理だったのにあんなの限界ですわ。
『もうダメぇ。あんっ』って言っているのに彼は許してくれなくて。
結局、声が枯れるまで『あんあん』啼かされましたわ。
そのせいかしら?
レオは止まりませんでした。
下ろしてくれたから、さすがに解放されるのかと思いますでしょう?
違いましたの。
そこから、ひたすら後ろから犯されるのがエンドレスでしたのよ?
彼に愛された証である赤い痕が花弁のように身体中に散って、
レオはこれ以上、注いでも無駄って、思ったのかしら?
出す直前に抜いて、身体にかけたり、顔にかけたり。
もう全身がドロドロなのです。
本当は外に出すくらいなら、『飲みますわ』と言いたかったのですけど、それをするとエンドレスがループになって、私が死ねますわ。
さすがに十回以上も抜かないで頑張るのはレオでもきつかったのね。
出し切ってから、私の背中に脱力して、もたれかかってくる彼の重さに愛されているって改めて実感出来て、幸せです。
「ふぅ……はぁ……ごめんね、リーナ」
かわいいわ。
優しくて、こんなにも愛おしくて。
「僕がきれいにするから、任せて」
「え!? ちょっ、レオ。きゃぁ」
そこから、きれいにするという名目で身体中を弄ばれたのは言うまでもありません。
少しくらいは私も反撃したくて、『私もレオのをきれいにしたいわ』って、言ったのがまずかったのかしら?
彼のモノを握ってから、石鹸の泡をつけて、本当にきれいにしようとしただけですのよ?
そうしたら、ちょっと元気がなくなっていたレオの怒張が再び、元気を取り戻したのです。
気が付いたら、彼のを咥えさせられていて、飲んでしまいました。
いえ、正確には飲まされたですわね。
濃い、美味しい、欲しい……もっと。
そこから、私の記憶は途切れてしまいましたの。
大浴場にいたはずなのに寝室にいて、隣には安らかな寝息を立ててかわいらしい寝顔を見せてくれるレオがいました。
彼の腕枕は安心するわ。
え? でも、夜着に着替えた記憶がありませんわ。
それにまた、何か、大事なことを忘れているような……でも、眠いですわ。
「へっくしょーいてやんでえ馬鹿野郎。ふむ。誰か、わしのことを噂しとるのかのう」
ベルンハルトは篝火の前で派手なくしゃみをすると再び、分厚い魔導書に目を通し始めるのだった。
『お風呂の割に長いのう』と呟く
彼は疲れを感じることもなければ、睡眠も必要ない。
老いることも死ぬこともない彼にとって、時という概念も意味を成さない。
二人が朝まで帰ってこないとしても特に気にすることではないのだ。
こうして、また静かな夜が明けていく。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます