第178話 そういうことでリーナには罰ゲームだね

 ええ、白のバニースーツを着ましたわ。

 うぅ……着させられたと言うべきなのですけど。


 それでも赤いピンヒールでちょっとポーズをとるだけで『かわいい』と言ってくれますから、悪い気はしませんの。

 問題は注文が多いことかしら?


「もっと腰を屈めて。そうそう。それで胸を……いいね!」

「いいね! じゃないですわ。レオ、そろそろ、隠そうとは思いませんの?」


 さらに気になるのはシャワーを二人で浴びてから、レオが下着を履かないどころか、タオルで隠そうともしないことですわ。

 そのせいで私がポーズを取るたびに彼の元気な部分が反応していて、気になってしまいます……。

 さすがに睨むとまではいきませんけど、横目でレオを見たら、『その目もいいかも』という反応をしますし……。

 もう結構な量を出したと思いますのよ?

 それにあんなに腰を振ったら、疲れるのではありませんの?

 あら? 突かれたのは私でしたわ。


「リーナ……今、変なことを考えてたね?」

「な、なんのことかしら?」


 考えたことがバレていますの?

 おかしいですわね。

 疲れた。

 突かれた。

 どうして、バレましたの!?


「それって、リーナが気付いてないだけでイントネーションが違うんだよ」

「えぇ? 知りませんでしたわ」

「そういうことでリーナには罰ゲームだね」

「どんな訳でなんですの!?」


 ゲームや賭けなんて、していないですわ。

 どこから、そういうお話になったのでしょう。

 ……などと項垂れている私を他所よそにレオはいそいそとベッドの上で仰向けになりました。

 すごい元気ですわね。


「はい、リーナ。足でしてみようか」

「え? これでですの?」


 今、私が履いているのは真っ赤なピンヒールで高さが10センチくらいあるものです。

 思い切り踏み抜けば、殿方の甲に穴を開けられるような危険物でもあります。


「いやいやいや! 違うって。それは脱いでよ」

「あらあら、違いましたのね」


 何を想像したのか、レオのがちょっと元気がなくなりましたわ。

 私もこんな危険物で彼のモノを駄目にしたくはありません。


「あの……立って、踏みますの? 危なくはありません?」


 私の言葉にまた、レオのが元気になってきて、天を向くどころか、反り返っているように見えますけど。

 本当、元気ですわね。


 でも、腰に手を当て、右足で彼の怒張の頭を撫でていて、心配になってきます。

 もし、バランスを崩したら、どうなってしまうのでしょう?


「じゃあさ、ここに座って」

「え、ええ」


 てっきり、レオと向き合う位置に腰掛けて、足で奉仕すればいいと思っていたのに指定された場所は彼の胸板の上。

 苦しくないのかしら? 重くないのかしら?


「大丈夫だよ、この方が……リーナが無防備で いっぱい触れるからね」

「何か、仰いました?」


 何か、名前を呼ばれた気がするのですけど、声が小さくて聞こえなかったわ。

 大事なことなら、後で言ってくれるでしょう。


 彼の胸板の上にぺったりと腰掛けてしまい、その筋肉質な体つきについ、うっとりしちゃいます。

 たくましくて、頼りがいがあって、このままずっと座っているのも悪くはありません。


「いや、ダメでしょ。その座り方だと足で出来ないんじゃない?」

「あら、気付きましたのね?」

「知っていて、やったんだ?」


 あまりレオを焦らすと後で抱き潰されるのが目に見えています。

 煽るのはこれくらいにしておきましょう。

 何と言っても彼に背を向けているのですから、何をされるのか、分かりませんもの。

 両手を後ろ手に付いて、自由になった両足でレオの熱杭を握るように包んで差し上げます。

 足の裏でもはっきりと感じるのは熱と脈動。

 勝手がよく分かりませんけど、手でする時のように彼の竿の部分を足の裏で挟んだまま、扱いてみます。


「ねぇ、レオ。これって、気持ちいいんですの?」

「う、うーん、まだよく分かんないなぁ。分かんないから、ちょっと待って」

「ではとりあえず、続けま……ひゃっ?! やぁっ、あんっ。いいのぉ」


 気付いたら、バニースーツから、右胸がはだけているのですけど?

 犯人はレオの右手。

 私はすぐ脱げるのが嫌と言いましたよね。

 レオにとっては、すぐ脱がせられるので都合がいいんですのね!?


 あっ、ダメ。

 下から持ち上げるように揉みながら、全体を潰すように強く揉みしだいて、先端の蕾を指で抓るように摘まむのはダメですってば!

 弱いところをよく知ってますのね?

 そうされると私が快楽に流されて、抵抗が出来ないということも。


「こっちはどうかな?」

「ふぁっ、あんっ」


 右手が暴れているのに左手がじっとしている訳ないですわね。

 お尻を撫で回すその手つきが妙にいやらしいわ。

 それを気持ちいいと感じているのですから、私はもっといやらしいということになるのかしら?

 足で感じていたレオの熱と固さがさらに増したような……。


「イけそうでイけないから、生殺しされてる気分だなぁ。よいしょっと」

「あんっ、やんっ」


 急に体を持ち上げられ、彼の顔の上に跨る格好にさせられました。

 網タイツがまた、破かれて、大事なところを覆っている布地がずらされました。

 じかに彼の息遣いが感じられますし、もろに見られているのが恥ずかしい。


「僕はずっと見られてるけど?」

「そ、それはレオが好きでしているのでは?」

「もう少しだからさ、胸でしてくれない? ね? いいよね?」

「ふぁ、ふぁい。しまひゅ」


 レオが喋るだけで息がかかって、危ないのです。

 息だけでも危険なのにこの後、彼の舌が挿入はいってくることを想像するだけでまずいですわ。

 見られているのに変な想像はいけません。


 レオにすぐにでも達してもらわないと!

 もう散々、なぶられたせいでちょっと赤くなった右胸だけでなく、左胸もはだけて、レオの反り返った怒張を胸で挟んであげました。

 たっぷりと包めるくらいに豊かならよかったのですけど、そこまでは育っていないのです。

 でも、挟めるくらいには育ちました。

 これもレオのお陰ですけど、複雑な気分ですわね……。


 挟んでから両手で揉みながら、刺激すると気持ちがいいみたい。

 今も彼が我慢しようとして、艶めかしい声を上げています。

 ただ、これは諸刃の剣なのです。

 自分で胸を揉んでいるのに気持ち良くなってしまうんですもの。


 そろそろ、限界ではありませんの?

 今にも出したくて仕方がないって、ピクピクと震えてますわ。

 もう止めを刺してもいいかも。


「はむぅ、んっ」


 半透明の液体でぬめぬめとした光沢を帯びているレオの熱杭を口に含みます。

 このまま、刺激していたら、大事な彼の精が外に放たれてしまって、可哀想ですもの。


「うっ、で、でるっ」


 もう爆発寸前だったからか、チロッと鈴口に舌先を這わせたら、決壊したみたい。

 口内どころか、喉まで犯そうとするようにレオの熱い白濁が一気に放たれました。

 もう数回、たくさん出したのに量は凄いし、濃いですわ。


「けほっ……はぁ」


 思わず咽てしまうくらいですもの。

 でも、美味しかったですわ。

 レオの生命力と魔力を感じられて、とても……美味しいから、もっと欲しいかも。


「リーナにもお礼しないといけないよね。ちゅっ、ジュルジュル」

「はぁん、あんっ」


 彼のざらっとした舌がいきなり、挿入はいってきて、深いところの弱い部分を這っていきます。

 その強すぎる快感に頭が真っ白になりそう……。

 レオはわざと聞こえるように大事なところに口を付けて、啜るから余計にいけないですわ。

 直接的な刺激と耳からの二次的な刺激。

 両方から攻められたら、耐えられませんでしょう?


 ですが、レオにしてもらうばかりはいけないと思いますの。

 だから、彼に口と指で丁寧にされていることに流されてはいけないのです。

 気持ち良すぎて、意識が飛びそうになるのを堪え、あんなにたくさん出したのにもう元気いっぱいな顔を見せているレオのモノに手を副えて、口に含むことにしました。


 彼のはイったばかりですから、かなり敏感になっているはずです。

 それでも口に咥え、舌を這わせたくらいですぐに達しはしないでしょう。

 私も最近、分かってきましたの。

 レオの弱いところがどこでどうしたら、彼が気持ち良くなるのか。

 私にも分かってきたのです。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る