【完結】氷の魔女は若き黒獅子に溶かされる

第177話 やっぱり、後ろからの方がいいと思わない？

　責任を取るって、どうやって取るのかしら？

　そう思っているとレオの左手が無防備な胸へと伸ばされました。

「ふぁ……あんっ」

　気が散っていた私の意識を現実に引き戻したのは甘美な快楽によるもの。

　レオの手は胸の弾力を確かめるようにゆっくりと力を込め、揉んでから優しく、揉みしだいてくるのでつい、気持ちが良くって、声が漏れてしまったのです。

「あぁん。そこ……ダメぇ」

　快楽に感じたからか、反応をし始めている胸の頂を指の先で刺激するように押してから、反応を楽しむように摘まむ。

　このあたり、レオは私の弱いところをよく知ってますわね……。

「さっきのでもう準備は十分だったんだけどね。いくよ？　くっ……きついね」

　レオの怒張が大事なところに当てられ、既に十分過ぎるほどに潤っていた秘所をこじ開けて、侵入してきました。

「んっ……あぁっ、あん」

「やっぱり、後ろからの方がいいと思わない？」

「し、しょんなこと言われても……ひゃぅ」

　レオのモノを半分くらい、呑み込んだところでそうは思ってましたのよ？

　向かい合って、抱き締めてもらいながら、キスをして……。

　もう少しで二人一緒に達しそうだったので、レオがちょっと抜こうと腰を引いたのだったかしら？

　ところが勢いがよすぎて、完全に抜けてしまったのです。

　完全に暴発でしたわ。

　レオの白いのが勢いよく、顔にかかったのを覚えてますわ。

「くっ、きつっ。リーナもほら、この方が気持ちよくない？」

　レオは胸を弄んでいた手を放すと両手で腰をしっかりと掴み直しました。

　私の膣内（なか）を抉るように深く、モノを挿入（いれ）てきます。

　彼の熱杭が最奥にコツンと当たるのを感じて、レオの言っていたことがしっくり、きました。

　悔しいですけど、後ろからの方がレオを感じられて、気持ちいいのを認めざるをえませんでした。

「きつくて、我慢出来ないかも」

「あぁん、やぁっ。あんっ」

　奥深くまで貫いていたレオの熱いモノがゆっくりと引き抜かれていくとそれを嫌がるように纏わりつこうとする私の膣内（なか）が引っ掛かって、気持ちが良くて……これ以上はおかしくなりそうですわ。

　もう手を付いている余裕なんて、なくなってしまい、ベッドに完全に上半身を預ける体勢になってしまいました。

「ダメだよ？　こうしたら、どう？」

「ひゃぁんっ、あんっ。それ、いいの。やぁっ」

　ぐったりして、自由になった手をレオに掴まれました。

　仰け反るような姿勢にされたので余計に彼のモノが深く、突き刺さってきて、もう耐えられそうにありません。

　これ、無理……深すぎますわ。

　胸を強調するような姿勢ですから、いつものレオなら、喜んで胸を触りそうなのに……。

　今はそれどころではないのかしら？

　私ももう、無理ですもの。

　嬌声と淫らな水音だけが静かな室内に響き渡って、もう何も考えられそうにありません。

「きゃぁん、あんっ。もう……レオ、ダメなの」

「くっ、締まってきつっ。リーナ、もう僕も出そう……うっ」

　レオが最奥の扉を叩くように思い切り、腰を打ち付けた瞬間、膣内（なか）を熱く迸り、爆（は）ぜる物が行き渡るのを感じました。

　どうやら、二人同時に達したみたい。

　嬉しくて、とても幸せなこの時間がずっと続けばいいのにと思い、私は意識をそっと手放して……

「まだ、早いよ。もうちょっと我慢して。よっと」

「やぁん、こんなのダメだってばぁ。あんっ」

　もう意識を手放して、楽になろうと思っていましたのに！

　そうはさせてくれないレオがちょっぴり意地悪なのですわ。

　彼の手が太股をがっしりと掴んでいて、後ろから抱っこされているような形であそこは繋がったままです。

　レオのはまだ、十分に熱くて、固くて……。

　さっきよりも深く、膣内（なか）を抉られている気がしますわ。

「いやだって、言ってるのにここはすごく締めてくるね、うっ。油断したら、出ちゃいそう」

「そういうこと言うのダメですってぇ、あんっ。それ、激しすぎて、ダメだってばぁ」

　自分の意志とは関係なく、レオにされるがままに体を揺すられるのでこれはダメ。

　もう無理ですって！

「まだまだ、これくらいじゃないでしょ」

「ひゃぅ、やんっ、あんっ」

　ただ抉るのではなくて、力強く腰を突き入れるようにしながらも弱いところを知っていて、そこを嬲るようにかき混ぜるようにしてくるのでもう無理だわ！

「くっ、で、出るっ」

　その瞬間、彼のモノが感じられると思っていた私の期待と裏腹にレオが爆発寸前の怒張を引き抜きました。

「ふぁっ！？」

　そして、私をベッドに仰向けに寝かせると自らのモノに手を副えています。

　ええ？　ちょっと冗談ですわよね？

　彼の怒張が爆発し、その先端から白濁が勢いよく、迸りました。

　私の顔を汚し、レオがプレゼントしてくれたルビー色のドレスをも汚していきます。

　いつになったら、止まるの？　というくらいにたっぷりと上から、下まで汚されてしまいました。

　でも、なぜか、熱いのを感じて、幸せになってしまう。

　本当は膣内（なか）にたくさん、注いで欲しかったのですけど……なんて、少し残念に思いながら、今度こそ意識を手放すのでした。

　水音？

　それにぬるいお湯をかけられている気がします。

　とても優しく、丁寧に流してもらっているような……。

「んっ……」

「気が付いた？」

　目の前でルビーの色をした瞳が私を心配そうに見つめていました。

　それなら、もうちょっと手加減をして欲しいと思いますけど。

　でも、激しいのが気持ちいいのですわ。

　複雑なのだわ。

　顔にたっぷりとかけられましたから、ガビガビして、ちょっと不快だったのですけどレオがきれいに落としてくれたのかしら？

　ガビガビしてません。

　いくら、レオのでもガビガビはちょっと嫌ですもの。

「んんん？」

「どうしたの？」

　おかしいですわね。

　いつの間に脱がされたのかしら？

　身体もきれいに洗ってくれているのですけど、手つきがいやらしい……。

　思わず、変な声が出てしまいそうになる手つきをするんですもの。

「あんっ……あのレオ。ここは？」

「心配しないで。ずっと出来るように部屋に簡易シャワーを付けたんだ」

「はい？」

　逆に心配なのですけど！？

　『ずっと出来るように』って、抱き締めてくれるだけならいいですけど、違いますでしょう？

　やりますものね？　最後までやりますでしょう？

「そりゃ、やるよ」

「え？　開き直りましたわね」

「さっきのはあくまで一回戦だからね。二回戦と行こうか。これね」

　私の身体をタオルで拭いてくれますから、至れり尽くせりなのですけど。

　何だか、しっくりこないのは彼が手に持っているのは例の白バニースーツ一式だからです。

　着るのは構いません。

　レオが喜んでくれるのなら、少しくらいは恥ずかしくてもいいのですから。

　でも、その前に気になることが一つ、あるのですわ。

「ねぇ、レオ。どうして、さっき顔と服に……そ、その……あのアレをかけましたの？」

「アレって何かな？　僕にはよく分からないよ。教えて」

　無邪気な笑顔の裏にとてつもなく邪な想いを感じますわ。

　知っていて、聞いてますでしょ？

「で、ですから……そのレオの……赤ちゃんの種を……ですわ」

「赤ちゃんの種って、何だっけ？」

「もぅ！　で、ですから、精子ですわ。レオの精子。これで満足ですの？」

「うん、恥ずかしがってるリーナの顔がかわいいから、何回でも出来そうだよ」

「ふぇっ！？　あ、あのレオ……隠しましょう、それ」

「リーナもね」

「ひゃっ！？」

　言葉責めなんて、レオはいつ学習したのかしら？

　ちょっと前までは二人で少しずつ、一歩ずつ前に進んでいたのに今では手も足も出ないなんて！

　もう顔が熱くて仕方がありません。

　きっと真っ赤になっているのでしょう。

　レオのなんて、もう元気がよすぎて、目が離せませんし……。

　あっ、違いますのよ？

　危なくてって、意味ですからね！

「それ、否定すると逆に怪しいよ。本当は欲しいんでしょ」

「……ち、違いますぅ」

　結局、恥ずかしがっている間にしっかりと拘束されて、あっという間に白うさぎさんにさせられたのでした。

　『似合ってる。すごいかわいい』と言われると嬉しくなってしまう私の馬鹿！

　なお、レオがアレをかけた理由をバニースーツを着させてくれる間にこそっと聞き出したのですけど……。

　どうやら、入れ知恵をされたみたい。

　『女子（おなご）はかけると喜ぶものじゃよ、ふぉふぉふぉ』って……。

　私のレオに余計なことを教えたようですわね……。