設定資料

登場人物の紹介という名の備忘録*随時更新

リリアーナ・フォン・アインシュヴァルト(17歳→18歳/1話~)

 髪:白金色

 瞳:紅玉色

 冒険者名:リリス

 クラス:魔女の女王ヘクセ・ケーニギン

 前世:アスタルテ→エレシュキガル→???→秋月百合あきづき ゆり→リリアーナ

 主人公の公爵令嬢。南のエルフからは黒の女王と呼ばれている。

 現在、アルフィンの領主代行を妹アイリスに任せ、旅に出かけてしまった困った主人公。元戦女神にして冥府の女王の名は伊達ではなく、全属性の魔法を高レベルで使いこなし、特に氷と闇の魔法では他者の追随を許さない。その反面、生命力は低く、虚弱体質気味。

 過去に女神であったことと何度も転生しては早死にしていたせいか、年齢以上に人生を達観しているところがあり、基本的に寛大な性格。ただ、恋愛経験値だけは0に近く、免疫がないせいでお姉さんぶりたい割に経験が伴っていないので空回りしがち。


レオンハルト・ユリウス・フォン・アイゼンヴァルト(12歳→13歳/1話~)

 髪:黒色

 瞳:瑠璃色→紅玉色

 冒険者名:レオナール

 クラス:暗黒騎士ドゥンケルハイト・リッター

 前世:バール(ベルゼビュート)→???→レオンハルト

 帰る家が無い(元)公爵令息。リリアーナの婚約者。

 十年前のハイドラ復活に際し、異世界である日本に飛ばされていた影響で年齢が本来より四歳遅れてしまった。またしてもハイドラが関わる事件に巻き込まれ、アースガルドに戻ってきたがほとんどの記憶を失っている状態。

 記憶を取り戻すとともにかつての力を取り戻しており、暴食の権能によりサタンを吸収後、瞳の色がルビー色に変化し、闇の魔法も使えるようになっている。得意とするのは炎と雷の魔法。


アンヌマリー・エラント(17歳/1話~)

 髪:黒色

 瞳:金色

 冒険者名:アンナ

 クラス:暗殺者アサシン

 前世:大賀美杏おおがみ あん→アンヌマリー

 影牙族シャドーファングの血が半分入った半人狼ハーフルガルー。リリアーナ付の忠実な侍女であるとともに主従の壁を越えた友人でもある。

 レイピアやショートソードのような軽めの剣を使った戦闘と素手での格闘戦に長けているが半人狼ハーフルガルーの身体能力を利用したゴリ押しなので技術的には未熟なことが欠点。

 前世が日本人だったので知識を生かして、主を助けようとするものの空回りすることの方が多い。また、主と同じで本からの知識だけなので恋愛経験値はほぼ0である。


ニーズヘッグ(2500歳以上/1話~)

 髪:黒色

 瞳:金色

 愛称はニール。エレシュキガルが血を与えて、育てた冥界育ちの古竜エンシェントドラゴン。種としては黒竜ブラックドラゴンであり、全身を覆う漆黒の鱗にその名残がある。エレシュキガルによって与えられた六枚の翼と通常のドラゴン種よりも頑強な前腕、全身に生えている射出可能な猛毒の棘など戦う為に生れてきたような姿をしている。

 その恐ろしい見た目の割に甘い物に目がなく、リリアーナにべったり甘えるという幼子のような一面がある。人化の魔法を覚えてからはリリアーナの幼児期に良く似た幼女の姿で過ごすことが多くなっている。


ガスコイン(31歳/3話~)

 クラス:戦士ファイター

 バノジェの冒険者ギルドに所属するCランクの冒険者。

 恵まれた体格を生かしたパワーファイターで両手持ちの大きなハンマーでの戦いを得意としている。そこそこに名の知られた冒険者ではあるものの必要以上に威張りたがる面倒な性格のせいであまり、人望はない。


リックソン(29歳/5話~)

 自称森の番人。ハーフドワーフという珍しい種族のやや小柄な背格好の青年。小柄な割に鍛え上げられた引き締まった筋肉の持ち主で腕っぷしは弱いが手先がとても器用である。


カミラ(18歳/5話~)

 リックソンの妻。夫よりも頭一つくらい背が高く、整った容姿と優雅な所作からそれなりに身分のある家の出だと思われる。三歳の息子がいる。


オーカス(?歳/8話~)

 オークの神とも呼ばれる豚のような顔に四本の太い腕と屈強な肉体で敵を力で抑えつけるパワーファイター。威厳のある喋り方で見た目も恐ろしい。

 その正体は冥府の門を守る守護者の一人。ニーズヘッグと同じくらいの年齢であると思われ、まだ子供っぽいところが残るものの食べ物が絡むと恐ろしいくらいにしつこい。人化の魔法を使え、人間に化けると意外なことに容姿が整ったいいところの太ましい坊ちゃんである。


ジロランド(61歳/10話~)

 バノジェに創設された冒険者ギルド支部の長。元帝国騎士。アイゼンヴァルト家に仕え、レオンハルトの教育係を務めていた為、リリアーナやレオンハルトとも旧知の仲である。事故により片腕を失っており、現役を引退し、田園で優雅な老後を楽しんでいたところ、人材難のギルドから現役復帰を要請され、戻ってきたという経緯がある。


ジーグリット(28歳/11話~)

 ロンディア侯アラーリックに仕える女騎士。騎士と言ってもその役職は水軍提督。長蛇号ヨルムンガルドの艦長。

 大陸北部に伝わる因習である戦乙女でもあり、その影響で外見が十代後半の頃から成長していない。見た目が貴族令嬢のように可憐な乙女なのに言動は男勝りそのもので部下からも姐さん呼ばわりされている。


イシドロ(29歳/58話~)

 大陸最西端の港町リジュボーの宿『鴎の水兵亭』の店主。元海兵であり、軍船の専属料理人として、辣腕を振るっていた腕利きの料理人。退役後、故郷であるリジュボーに宿『鴎の水兵亭』を開き、自慢の料理で高い評価を得ていた。

 元海兵だが年齢よりも若く見えるが顔立ちは十人並み。


シエラ( 19歳?/58話~)

 イシドロの恋人。ウェーブのかかった柔らかな印象を与える栗色の髪と薄桃色の瞳が印象的なまだ、少女の面影が残る女性。背丈も小柄で華奢なのに出ているところは出ていて、引っ込んでいるところは引っ込んでいる男性の目を引く肢体の持ち主。


オレク・オレル(49歳/87話)

 リリアーナ一行がオルレーヌ王国に合法的に入国する手段として選んだ護衛クエストの依頼主であるオレル商会の会頭を務める壮年の男性。


タチアナ・オレル(14歳/87話~)

 髪:栗色

 瞳:鳶色

 オレクの娘。愛称はターニャ。人と話す時に目をつい逸らしてしまうような気の弱い少女だが頭の回転が速く、気立ても良いので隊商のアイドル的存在として、可愛がられていた。特に目立つ容姿ではないが磨けば光る原石とも言える。


エレオノーラ・マルフィキウム(16歳/104話~)

 髪:亜麻色

 瞳:翠玉色

 エルフの王国ヴァイスリヒテン王国第三王女。貴族学院でリリアーナの一年後輩。語尾を伸ばす少々、いらっとくる喋り方が特徴。

 光と風の魔法のスペシャリストで回復魔法に関しては同年代屈指の才能を持つが怪我させる→治療する→怪我させるをループさせるサイコな一面もある。

 学院卒業後、政略結婚の話が出てきたのでお城を飛び出し、憧れのお姉さまであるリリアーナの治めるアルフィンに居候中。


レライエ(?歳/104話~)

 髪:薄茶色

 瞳:紅玉色

 現在、大陸全土で癒しの女神として信仰を集める女神レライエ本人。神話の時代、アスタルテを慕っていた妹分。肉体を失い、魂を赤い魔法石に身をやつしていた。

 死者の王ベルンハルトと大魔導師イシドール(うさじい)の手によるホムンクルスに魂を移植することで完全とはいえないまでも復活を果たした。元来の肉体ではない為、全ての力を取り戻していないらしい。


レーゲン(3歳/131話~)

 髪:金色

 瞳:海色

 野盗の襲撃で虐殺された隊商の唯一の生存者である少年。自らの名をレイと名乗ったが本当の名は不明。レオンハルトとリリアーナの養子として、引き取られ雨を意味するレーゲンという名を与えられた。

 子育てをしたことがない二人の間違った愛情表現にもしっかりと付いていけるあたり、何らかの素養を持っているらしい。


パトラ(?歳/閑話13~)

 アルフィンに身を寄せたコボルト族をまとめるリーダー。亜人種であるコボルトはゴブリンやオークと行動を共にし、集落を襲うことから、魔物に区分されることが多い。しかし、手先が器用でドワーフほどではないものの細工の腕がいいことでも知られている。

 アルフィン防衛戦において、投石部隊を率いた際の統率力と器用さを買われ、新設された新型戦車ルークである駆逐戦車・自走砲で構成されたコボルト猟兵団を任されることになった。


ビジュ(?歳/閑話13~)

 地の精霊の加護を受けるグノーメ族出身の女性。グノーメは成長しても背が人間の半分ほどしか伸びず、見た目も愛らしく、整っていることで知られている。

 その為、人身売買組織の被害に遭った者が多く、元々人口の少なかったグノーメは今や幻の一族と呼ばれるほどで見かけることでさえ、珍しくなっている。


デュカリオン(16歳/152話~)

 髪:空色

 瞳:海色

 水の精霊の加護を受けるアンダイン族出身の少年。魔動騎士アルケインナイトトリトンのテスト受容者レシピエント

 アンダインは限りなく、0に近い確率でしか男性が生まれない為、非情に貴重な存在である。アンダインは美しい容姿でも知られている民族であり、その例に漏れずデュカリオンも見た目だけなら、儚げな美少女にしか見えない。

 周りが女性しかいない環境で育ったのが影響しているのか、普段は女性の服を着て生活しているが違和感はない。


アナスタシア・フォン・カーモフ(15歳/189話~)

 髪:焦茶色

 瞳:紅玉色

 愛称はナーシャ。カーモフ侯爵家の令嬢。カーモフ家は七十二柱の一柱アガレスの血統を継ぐ一族であり、ナーシャはその中でも愛し子と呼ばれるアガレスの転生体である。ダンジョンを生み出す力と真・獣形態である『翼ある鰐』への変身も難なく使いこなす才能を持つ。

 神話の時代にはレライエと同じく、アスタルテを慕う妹分だった。


アメリスト・デ・クレモンテ(35歳/201話~)

 髪:ない

 瞳:濃灰色

 クレモンテ子爵家の当代当主。ガリガリの体にスキンヘッドの頭、妙にギラギラとした猛禽類のような瞳というどこから、どう見ても悪そうにしか見えない。

 見た目に反して、情に厚く、義を重んじるということもないので新たに与えられたカルディア地方のクレモンテ領でも搾取することしか、考えていない。


イレネリオ・デ・クレモンテ(9歳/201話~)

 髪:銀色

 瞳:碧玉色

 アメリストの一人息子。社交界で妖精の如しとその器量を讃えられた母親に似て、天使のような外見の少年。父親に似ず、思慮深く、慎み深い。


ヨム(7歳/201話~)

 デファンデュの麓の集落カシエに住む少年。デファンデュの道案内として、アメリストに無理矢理、連行された。


ブラキオン(19歳/201話~)

 宝を求めるアメリストによって、集められた傭兵の一人。持ち前の正義感の強さゆえ、雇い主の蛮行に付いていけなくなり、ヨムを保護するとカシエへと送り届けた。

 壊滅したカシエで救助された青年と少年はこの私兵とヨムのことである。

 カシエがコカドリユに襲撃された際、ヨムを庇い、右目と左腕に重傷を負い、失っている。


モーリッツ(0歳/202話~)

 通称はモコ。オデュッセウスの操作サポートを行うべく、生み出されたレオンハルトの従魔ファミリア。30㎝くらいの球形のボディに猫耳とうさぎの尻尾が生えた純毛100%のモフモフである。片言の会話しか出来ないものの口が悪い。


ルカ(0歳/202話~)

 通称はルー。ペネロペの操作サポートを行うべく、生み出されたリリアーナの従魔ファミリア。金色の30㎝くらいの長さの蛇のような体にシルクの長毛と蝙蝠のような羽が生えている。リリアーナのことを『姫ちゃん』と呼び、語尾に『へびー』が付くがモーリッツに比べると良心的な性格である。

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