第17話 依頼の受諾
「ねえ、起きてってば!」
体をゆさゆさと動かされベットから半身だけ起き上がらせる。
「んんっ…なんだよ?」
隣を見るとガタガタと体を震えさせているメルがいた。
様子がおかしいと思いメルの視線の方に目を向ける。
目がばっちりあった。
「え?」
思わず口から声が出てしまった。
そこには昨日の夕方に見た美女が居たからだ。お互いが無言になり固まる。先に沈黙を破ったのは美女の方だった。
「あのとりあえず服を着てくださる?」
「えっ…はい。」
言われるがまま服を着ていく。そしてそのまま店を出ることになった。そして美女の周りを囲う美女のボディガードに半ば強引に連れられてとある屋敷に着いた。
そして案内されてとある部屋で待たされた。
出された紅茶を飲みながら待っていると、、、
「お待たせいたしましたわ、初めまして密偵さん。」
「ッ!?……何のことかさっぱりわかりません。私はただ旅をしているだけです。」
若干体を強張らせたものの、平生を装い言い切る。
「あらあら、ではこの時期になぜ帝国に来たのかしら?Sランク冒険者のレイドさん。」
「私の生きがいは娼館巡りですので……ちょうど王国に飽きたところだったので帝国に来たのですよ。」
「そうですか、ではそういうことにしておきましょう。私は3公の一人レティシアと申しますの、以後お見知りおきを。」
何か危ないオーラを感じていたが、納得したとともに3公は全員むさい男だと聞いていたので表情に驚きが出てしまった。
「こちらこそよろしくお願いいたします。ミスレティシア。」
「ふふっ……貴方はこういう面倒なのはあまり好まないようですし無理しなくても大丈夫ですよ。早速本題に入りますね。貴方に依頼をしたいです。」
「何でしょうか、一応聞きましょう。」
「単刀直入にいいます。私達帝国の正規軍を蹴散らしていただきたいのです。」
「……私は一向に構いませんがよろしいので?」
「ええ、私達3公は帝国を滅ぼしそれぞれの公が君主となる国家に分裂するつもりです。」
「それだと国家としての力が弱くなり他国家にひき潰される可能性がありますが大丈夫ですか?」
「国力増強のために仕方なく最初だけは3公で再び陣営を作り相互の経済支援と独立保証をかけますので戦争の標的にはならないかと思いますわ。」
「ふむ、、、で?私への報酬は何なのでしょうか?」
「ふふっ……聞いて驚かないでくださいませ、、、
報酬は私自身ですわ。」
……、場に沈黙が流れる。は?レティシアが報酬?どういうこと?
「ふふっ……分からなかったですか?どういう事かというと、私があなた様のモノになるってことですよ。」
耳元でボソッと囁かれる。思考が完全にレティシアの事で支配される。
レティシアが俺のモノに……深紅の長く艶のある髪に、程よくムチムチで最高の触りごこちであろう太もも、整った顔立ち、今まで見てきた中で最も大きいと言っても過言ではない爆乳バスト。これが俺のモノに……。
「よし!!その依頼受けよう!!!!」
爆乳には勝てなかったよ、、、でもしょうがないよね、だって男だもん。あんな魅力的すぎる物に逆らえる男がいるならそいつは男じゃねえ!!
はあぁ…すっかり忘れていたがナミとミリアにはどう説明しようか……。
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