第8話 逃亡と討伐

「じゃあ、私たちはお風呂に入ってくるから大人しくまっててね?」

目が笑ってない二人にそう言われて恐怖で体が震える。


どうするべきか……このままここに居た場合、おそらく今日、明日は動けないだろう。さらに大好きな娼館に行くことは不可能になるだろう。


ということは、すなわち……逃げるべきだろう。少し時間を置いたほうが罰が軽くなりそうだし……。うん、逃げよう。


「独自魔法(オリジナル)天使の翼。」

流石に飛んで逃げられるとは思わないだろう。



「ふぅ~。二人から逃げられたのは良かったが、野宿か……。まあ仕方ないか……。あの二人はな…ハーレム認めてくれないだろうし、さらに言うと1人で6回とか、普通に死ぬ……。でも二人ともすごい可愛いし、悪いやつではないんだよな……。」


自分の頭の中で葛藤が起こる。



しばらく考えているうちに寝てしまっていたようだ。



「ん?ん?えっ?」

手を動かすとジャラジャラと最近聞いた時のある音がなった。嫌な予感が……


「あっ起きたんだ?おはようレイド?」

目に光がないナミが言う。

「私達から逃げたのよね?レイ君?悲しいわ……。」

同じく目に光がないミリアが言う。


「すみません……。」

なんの意味もない謝罪をする。


「「大丈夫、私達以外目に入らないようにしてあげる。」」


すると二人は目にナイフの切っ先を向けてきて、、、。



「あ”あ”あ”ああああ……!!……はあっ……夢か……。」


起きると地面で寝ていた。体は痛かったが安心した。何もすることがなかったので、スタンピードの討伐に向かう。

「汎用魔術探知。」

敵の位置を把握し移動を開始する。


敵の大部分はゴブリンだったようだ。

「極大魔術、アースアプリ…ん?」

ゴブリンに囚われている女性が目に入り殲滅用の魔術の行使を止める。先に助けて殲滅するか。


「独自魔法、天使の翼。」

上空を飛んでゴブリンの隙間を縫うように飛び女性達を助けていく。エルフ、人間、獣人、種族は様々だ。共通点は首に首輪がはめられていることだ。おそらく奴隷だったのだろう。


全員を丘の上まで連れてきた後怒り狂ったゴブリンたちを殲滅するべく魔術を使った。

「極大魔術、アーススクリプト。」

地面が隆起し無数の土の槍が出てくる。ゴブリンはおおむね串刺しになり絶命していた。

「残りはゴブリンキングか……。」


異様に大きな体をしたゴブリンが一体構えていた。俺を捉えると全速力で槍を壊しながらこっちに突撃してくる。

「極大魔術、アイスレーザー」

広い範囲というよりは小さな範囲に一転集中した魔術を行使する。ゴブリンキングの体に穴が開き、内部から凍り、砕け散って肉塊となった。


すぐに丘に戻り彼女たちに話をしようと近づくと、


「お願いします、私には何してもいいので他のみんなにはやめてください!」

一人の女の子が土下座しながら言ってきた。


「ん?いや、君たちの家を聞こうかと思っただけなんだけど?」


「んなっ!?私達だけじゃなく妹、母まで毒牙にかけようというのですか!この鬼畜め!ほらっ…好きにしなさいよ!」

さっきの子と別の子、エルフが変なことを言ってきた。

なんで頬が赤くなってんだよ!ってか話が通じない!


「は、早くしなさいよ!なに、自分で開いて見せろ?っこの鬼畜め!これでいいんでしょ!」

エルフが自分の秘所を開くとダラダラと汁が溢れ出す。


なんでこいつ興奮してるんだ?ってかさっきから話が進まないいいいい!!!!意識が遠のいた。


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