祖といわれる私の一族が司る能力

私の一族は『植物』や『宝石』の力(能力)を持つ(司る)一族だ。

今は問題になってる植物の能力の話をする事にしよう。

私の一族の二代目や三代目でも植物の近くに居るだけで植物は元気になる。

二代目や三代目がそうなのだから祖である私が植物の近くに居ると元気になるのはもちろんのことその植物が最も綺麗に成長する姿に成長する。

もちろん、いつもそんなことになったらこの植物がたくさんある場所で暮らすのは少々支障があるので力を押さえる事をしている。

それでも植物に好かれるのでちょっと、、、ものすごく元気にはなるが成長したり普通は咲かない所で咲いたり生えたりはしないのだ。


つまりなにが言いたいのかというと


『まさか精神体でも影響あるとは思わなかったんだよね?

けど、よく考えたら精神=力みたいなものだから普通ものすごく影響するよね?

つまりね?

ごめんなさい!考えなしに精神体で外でてごめんなさい!君たちに混乱と不安を与えてるのは私です!』


ものすごくこの子達に謝りたかった。

(けど、聞こえてないよね?なら謝っても意味ないよね?)


「もしかしてオレ達以外の生き残りがいるのか?」

「それなら良いのだが、、、もしかしたら仲間達の力を盗った者達が使っているかもしれない」

「あ~、、、その可能性の方が高いんだよなぁ」

「ボク達以外にこの力を持っているのはあと一人しか居ないし、その子も遠縁でこの力は少ししかないからな」


色々と憶測を話し合ってるのを聞きながら私は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

(違うんだ。今日に限っては私のせいなんだ。本当にごめん)


「だがそれだと能力と祖に近い血縁のオレ達が生きてるって知られたかもしれないって事だぞ?」

「その可能性はあまり無いと思う。二代目の私達でも祖ほど力は強く無い上に力を使うこと事態あまり無い」

「三代目の俺達なんかもっと力は強くねぇしな。力を使う時は周囲を慎重に確認してるしな」

「たまたま力を持つナニかがここに来たって事なのか?」


輪くん(みんながそう呼んでたので私も同じように呼ぶ事にした)がそう言うと氷くんが頷きそうじゃないかと言った。

(違うんだ、私のせいなんだ、、、本当にごめん)


「っていうか輪、お前傷口から血が出てきてるぞ」

「えっ?本当だ。ちゃんと手当てしたはずなんだが、、、すまないな、輪」

「うぇ~、、、痛そう。今日はもう帰ってちゃんと手当てしろよ」

「う~、、、痛くはないけど祖が居る所を汚すのはよくないから今日は帰るぞ」


みんなの言葉に輪くんを見ると確かに何処かで怪我をしたのか輪くんが押さえてた白い布から血が出ていた。

なので私はその傷口に手を当てて撫でるように触った。

(あ~、、、痛そう。早く治りますように、、、ん?なんか、また、封印に?なんだろう、、、なんか変な感じが、、、)


「そうだな、今日はもう帰ろ、、、えっ?祖?」

「どうしたんだ氷?祖になにか、、、えっ?」

「はぁ?祖が入ってるクリスタルが光ってる?」

「祖?なにが?祖、大丈夫なのか?」


私が入っているクリスタルがいきなり光った。

輪くんは不安になったのか傷口を押さえていた手をそこから離して私が入っているクリスタルに触った。

(えっ?触って大丈夫?って、何か、、あ、まさか!)




ビシビシと鳴りながら私が入っているクリスタルにヒビが入った。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る