第64話 それぞれの想い






「はぁぁぁぁぁぁぁ~。さいこ~。」







僕は今、とても広い温泉に浸かっている。



この温泉宿は、一番高い格式のある宿として有名なんだとか。






僕達は今期の学園生活が終わり、一年に一度の長期休みで、アルク帝国の自分達の家へ帰ってきたのだ。



もちろん、妹のカザミも連れて。



久しぶりに家の皆にも会えたので、一年の疲れを癒す為に、僕達と家を守ってくれていた皆全員で近くの温泉地に来ていた。






・・・・・しかし、転移してから約一年。色々な事があった。


未踏破ダンジョンから始まって、妹に会うために学園都市に入学。それから天武祭に出て、最後にゃ死にそうになった。




マジでありすぎだろ。




でも、地球の時のサラリーマンに比べると、とても充実しているのが分かる。仲間がいて、学園では友達もできた。


そして何といっても冒険が出来るのが楽しくてしょうがない。


学園生活もあと一年いればこの世界の事も把握できるだろう。それまではしっかりと勉強して次の冒険へ備えようと思う。






「うむ。確かに気持ちいいな。」



「ええ。最高ですね。」



「・・・・・所で、・・・・・皆さん何で居るんですか?」



僕の浸かっている温泉には、アルク帝国皇帝ガイルズ=レンベルと、その王子クリス=レンベルがいた。



そして一緒に五大将軍のエリアスやマルカス、他3人の将軍が浸かっている。



「ハッハッハ!何を言っているんだレイ殿。君はこの国の英雄だ。この国に帰ってきた時位は労わせてくれ。まぁ~私もこういう時がないと抜け出して息抜きが出来ないのでな。」



「はぁ。」



なんと、皇帝はこの温泉宿を貸し切ったのだ。



3階にあるこの大きな露天風呂から外を見ると、この温泉宿の周りには沢山の兵隊が行き来している。



ハハハ。まぁ~そりゃそうなるわな。



「レッレイ様。あっあの・・・・・わたくし達はここで浸かっててもよろしいのでしょうか?」



執事のセメルトや家の料理人などは緊張した面持ちで僕に話しかける。



「ええ。大丈夫ですよ。今日は慰労会ですから。ゆっくり疲れを取ってくださいね。皇族の人や将軍がいますけど、気にしないで。」



「わっ分かりました。」



見ると、カイトとクリスが温泉で泳いで競争している。・・・・・カイト、お前はガキか!



「・・・・・しかし、今回も我が娘を助けてくれたと聞いた。感謝してもしきれないな。」



「レイ君。ありがとう。」



皇帝とエリアスが言う。



僕は笑顔で頷きながら答えた。



「・・・・・あの。今は裸の付き合いです。折角なのでざっくばらんに今回の事を話してもいいですか?」



「!!・・・・・ああ。頼む。」



僕はキリアが刺客の頭から読み取った事を話した。



3大犯罪ギルドの一つ『スマイルスケルトン』がアイリを狙った事。・・・・・そしてその暗殺の依頼をしたのが、北の大国『ギリア』の大臣だという事を。



「・・・・・やはり『ギリア』か。」



皇帝は浸かりながら険しい顔をしている。



エリアスが説明する。



「レイ君。実は前に国を混乱に陥れ、クリス様とアイリ様を狙ったマルカスの副官エッジという男なんだが、調べによると今は『ギリア』国の将軍になっているらしい。」





なるほど。そういう事か。





近くで温泉に浸かっているマルカスは怒りでもの凄い顔をしている。



「レイ殿。情報感謝する。この事は、ここだけの話にしておいてくれ。」



「ええ。分かりました。」





・・・・・ここまで我が国をこけにしてくれようとはな。今までは静観していたが・・・・・北の国『ギリア』よ。我が家族を狙った事。そしてこの国を混乱に陥れようとした事。・・・・・それ相応の報いを与えてやらんとな。





皇帝ガイルズ=レンベルはゆっくり温泉に浸かりながら、心に誓った。










☆☆☆










皆、温泉に浸かった後は、宴会まで時間があるので、全員で温泉街に繰り出した。



そこには皇帝だけでなく、皇妃のシャーリー様やアイリもいる。少し離れた所では、兵士達だらけだ。気が気じゃないだろうな。ハハハ。ご苦労様です。



「ねぇねぇお母様。これ似合わない?」



「あら。いいわね。あなた、どう?」



皇帝がシャーリー様やアイリ、クリスと楽しそうに買い物をしていた。



エリアスさん曰く、レンベル一家がこんな事をしたのは初めてだとか。



警備はもの凄く大変だろうけど、あの笑顔を見ると、本当に楽しそうなのが分かる。だって・・・・・皇帝ガイルズ=レンベルの顔は一人の父親の顔だった。










☆☆☆










ぶらりと歩くその集団の後ろで浴衣を着て歩いているラフィンがいた。



ラフィンはレイの後姿を見て思う。






・・・・・最初は、お腹が空いて行き倒れた所を助けてくれた、優しいヒューマンとしか見ていなかった。


でも、話をしてみると、とても気が合って、この人間となら一緒に旅をしてもいいかなって思ったんだ。


天竜人は、16歳になると国から出る。それはもっと旅をしながら天界を知って己を鍛える為だ。でも僕は、己を鍛える為じゃなくて、もっと色々な体験や冒険を夢見ていたんだ。


そんな時に君に出会ったんだ。・・・・・そして僕にはもう一つの条件があった。・・・・・好きな人を見つけ、夫を探す事。


それが僕が王女なのに外に出れた理由だった。


天竜人は16歳になると旅と同時に婚活をはじめる。でも僕は天竜の国『テンペスト』で心惹かれる人はいなかった。


それは、僕より強い男がほんの一握りしかいないし、求婚してくる男は皆、偉そうだったからだ。だから父上から許可をもらって、婚活や旅という名目で、夢に見た冒険に出たんだ。




レイ・・・・・君は僕に想像がつかない程の色々な体験をさせてくれたね。


天界だけじゃなくて、現界、そして魔界まで連れて行ってくれた。そんな経験をした天竜人なんて多分いないだろう。


だから大事な仲間と思っていたんだ。




最初は。




でも、魔界からかな。君が弱い魔物(黒の一族)にお金をめぐんだりしているのを見て、何でそんな事をするんだろうって、思わず君に口にしたね。


君はとても強いのに、弱い者を助けて、一緒になって寄り添いながら考え、解決していった。


君と出会った人は皆変わっていった。


そして誰もが君を慕っている。


仲間として、そんな君をずっと見てきたからなのかな。天竜人として教わってきた『強い者が全て』という考えが変わったんだ。


・・・・・そしていつの間にか、いつも君を目で追っている僕がいた。




あの、爆発の時。




真っすぐに僕の所へ駆けつけてきてくれて抱きしめられた時、恐怖や不安より、抱きしめられたドキドキ感がすごかったんだよ。


それで、君が倒れた時に生まれて初めて襲ったんだ。・・・・・自分じゃなくて、君を失う恐怖や不安が。





ラフィンはレイの後姿を見ながら、自分の胸に手をやって、そっとつぶやく。





「・・・・・あぁ。・・・・・やっぱり・・・・・そうなんだ・・・・・僕は君が・・・・・好きなんだ。」





この気持ち、最初は分からなかった。



他の仲間の女の子や学園生活で知らない女の子と話をしているのを見ると、胸が締め付けられる。





・・・・・そういう事なんだね。へへっ。白雪には悪いけど、この気持ち嘘つけないや。これからも、この先もずっと君のそばにいたい。





すると、レイは後ろを向いて心配そうに僕に話しかける。





「ラフィン。あまり離れると、はぐれちゃうぞ~。」





・・・・・へへへっ。そんな心配してくれるレイも僕は大好きだよ。





僕は走ってレイの背中に抱き着くようにとび乗った。





「おわっ!おいおいおい~。びっくりするなぁ~。」



レイが困った様にラフィンをおんぶしている。胸がめっちゃあたるから困った。



「へへへ~。」



ラフィンは嬉しそうに、ギュッと両腕をレイの首に回して抱きしめた。・・・・・大好きだよレイ。これからもよろしく。



「・・・・・ん?何か言った?ラフィン。」



「ん~。何も言ってないよ~♪」



おんぶされているラフィンは白雪に一生懸命はがされようとしながら、レイと一緒にずっと行こうと心に誓った。










☆☆☆










ラフィンがレイに飛びついて、おんぶされている光景を見ながら、浴衣を着て最後尾を歩いているキリアは思っていた。





魔界の時は正直、男は大嫌いだった。



野蛮で、すぐに殴ったり蹴ったりする。恐怖の対象でしかなかった。



でも、生きていく為に、お金を貰えるなら何でもやった。



そんなキリアが持っていた唯一の趣味が『魔法』だった。



魔界にある様々な魔法図書館に通い、独学で学んだ。他は何もいらないから、いつか全ての魔法を知りたい。



そんな欲望に駆られて、いつもお母様にそんな話をしていた。



そんな時、一人の獣魔人が虐められた所を助けてくれた。その顔を見た瞬間に思った。この人は獣魔人じゃないって。



でもまさか限界から来たヒューマンだとは思いもしなかった。



そして、その人間はキリアにとても優しくしてくれた。更にお母様を助けてくれたのだ。



助けた後、すぐにいなくなってしまった時、キリアは初めてそこでその人間がいない事がさみしいと思った。だから、また来てくれた時はどんなにうれしかったか。



そして、一緒に連れて行ってくれると言ってくれた時は、心の底から喜んだ。





違う世界の『魔法』が学べる、と。





でも、一緒に冒険をしていて、いつも気にかけてくれる。いつでも話を聞いてくれる。・・・・・彼にだけは思った事をなんでも言える自分がいた。



生きてきて、今まで、黒の一族でさえ、思った事を言った事はなかったのだ。



そして、あの爆発で彼が死にそうになった時、もの凄い絶望感が自分を襲った。その時、自分の命に代えても助けたいと思った。





キリアはレイを見ながら思う。





・・・・・今は・・・・・私にとっての一番は『魔法』じゃない。・・・・・レイだ。・・・・・





正直、他の事はどうでもいい。仲間だろうが、黒の一族だろうが、魔法だろうが、この世界だろうが。・・・・・レイだけが、そばに居てくれればいい。





ラフィンをおんぶしているレイがキリアを見ながら話す。





「ほら!キリア。そんなに離れると迷子になるから!気をつけろよ~。」




すると、キリアは一直線にレイに向かってダイビングする。




「グフッ。」




・・・・・レイ・・・・・そんな所も・・・・・全て大好き。




「・・・・・ん?何か言った?キリア。」



「・・・・・何も言ってない。」



キリアにお腹を抱きしめられ、ラフィンにはおんぶされ、それを一生懸命に白雪が二人をはがそうとしていた。










☆☆☆










レイの周りの女の子の様子を微笑みながら見ているガイルズ皇帝がアイリに話しかける。



「ハハハ。アイリも大変だ。」



「!? なっ。何を言ってるの?お父様?」



今日は、温泉街でお父様、お母様、そして弟のクリスとゆっくり歩きながら街並みを楽しんでいた。もちろん、レイや他の将軍達とも一緒に。




アイリは嬉しかった。




こんな一家団らんで出かけたことなど生まれてから一度もなかったのだ。



生まれてすぐに皇女として英才教育を受け、父も母も国の為に毎日が忙しく、一緒に食事をする事もままならなかった。



それが今この時は、一人の父親として、一人の母親として接してくれている。



レイはわざととぼけているが、学園から帰郷する前に、文を送っていたとエリアスが言っていた。



そこには、皇帝宛に彼女は皇女としていつでも仮面をかぶっている。だから一度でいいからアイリに子供らしい事をさせてやってほしい。と書いてあったそうだ。



レイ自身も、まさかこの慰労温泉旅行に来るとは思ってもみなかったみたいだけど。



アイリの隣で歩いているガイルズは続ける。



「アイリよ。お前は今まで皇女としてよくやってくれた。これからもその立場は変わらないが、夫を決めるのは自由に選んでいいぞ。」



「えっ?」



まさか父親からそんな言葉が出るとは思わなかった。



国の皇族の子供は、政略結婚で他の国の王族や貴族と結婚するのが普通だからだ。



「この国には息子のクリスがいる。そして他の国との利害関係はないからな。・・・・・ただ、私も妻のシャーリーも、そして国民も納得をさせる相手でないとダメだぞ。まぁ、お前の目を見れば、もう心に決めている人が誰なのか分かるがな。・・・・・あの御仁なら私達も国民も喜んで祝福をするだろうが、フフフ。お前に振り向かせる事が出来るかな?ライバルも多いみたいだしな。」




すると聞いていた皇妃シャーリーが悪戯っぽく言う。




「フフフ。アイリ。大丈夫よ。4人までは娶れるのですから。でも彼がそんな事を望むかは分からないですけどね。」



「もう!お父様、お母様ったら!・・・・・でもありがとう。」



アイリは、学園を卒業したら、言おうと思っていた。





彼と一緒に生きたいと。





許されなかったら皇女をやめて普通の人になる事も心に決めていたのだ。



だから突然に許しを得たのに戸惑っていた。



「・・・・・でもお父様。お母様。私は絶対に彼を振り向かせるわ。そして周りがその時どういう状況でも、彼にとって私は一番の女でいたいの。」



「フッ。そうか。ならもう何も言うまい。その時が来たら遠慮なく申せ。」



「うん!ありがとう。お父様。」



アイリは皇女ではなく、一人の娘として父親に答えた。






・・・・・今まで色々な人達と出会った。そして私が皇女と知ると皆、人が変わったかの様に態度を変えた。今の学園生活で同年代の人達も。


でも、貴方だけは、出会った時から何も変わらなかったわね。私が皇女と知った時も一瞬驚いただけで、いつも通り接してくれる。フフフ。天然なんだろうけど。


・・・・・レイ。貴方が大好きよ。いつも貴方に守られている私じゃなくて、もっと自分を磨いて、自信が持てたら必ず貴方に告白するわ。




その時は覚悟してね。




レイとその仲間達がふざけあっているのを後ろから眺めながらアイリは心に誓った。










☆☆☆










「かんぱ~い!!」



「あっ。これうま~い!!」



「よし。マルカスよ、どっちが飲めるか勝負だ!」



「あっ。そこの君!僕、カイトって言うんだ!君の名前は?」



・・・・・カイトよ。ここまで来て、宿の定員さんをナンパするなよ。






皆、温泉街で色々と遊んでから宿に戻り、今は宴会場で飲めや食えやで大騒ぎになっていた。



それにもれず、僕も大いに盛り上がっている。



ここの宿の出されている食事はとても美味しかった。そして何といってもお酒が美味しい!



グビグビいけるわ!お酒がすすむすすむ。



だからだろうか、いい感じに酔っぱらってしまった。少し体を冷やそうと、ベランダに出て涼んでいると、エリアスさんが来た。



エリアスは笑顔で僕に話しかける。



「・・・・・やぁ。レイ君。飲んでるかい?」



「エリアスさん。いやぁ~。お酒が美味しくて飲みすぎましたよ。今はちょっと休憩中ですね。」



「ハハハ。そうなんだ。確かにここのお酒は普通の宿や食堂では飲めない一級品ばかりだから美味しいよね。」




えっ。そうなんだ。・・・・・料金の事を考えるのはやめておこう。




「しかし、君はとても強くなったね。どんな冒険をしたらそんなに強くなれるんだい?」



「いゃ~。レベルは高くなりましたけど、エリアスさんと戦ったら多分負けますよ。エリアスさんに教わっていた時は分からなかったですけど、今になると分かりますね。」



「フフフ。そんな事ないと思うよ。天武祭の決勝を見た限り、剣の真髄に近づいている感じがしたからね。」



「そうですかねぇ~。エリアスさんにそう言ってもらえるととても嬉しいです。それでですね・・・・・。」





色々な話をした。





エリアスさんと別れてからの冒険の話を。師匠ルネに出会い剣を教えてもらった事を。そして新しい世界に行った事を。





エリアスはベランダの手すりに肘を置いて空を眺めながら、僕の話を黙って聞いていた。



「・・・・・凄いな。君の冒険は。この短期間でここまで成長したのも分かるよ。私も己を鍛えていたけど、君の話を聞いた後だとまだまだだと思い知るよ。でも、ルネ様に会って教えてもらったのか。なるほど。納得したよ。あの決勝戦の君の剣が私の剣と近いものを感じたからね。」



僕を見ながらエリアスは続ける。



「君の冒険の話を教えてくれてありがとう。私ももっと強くなって自分に満足したら私と勝負してくれるかい?」



「ええ!その時はお願いします。まぁ、今やっても負けると思いますけどね。ハハハ。」



僕とエリアスさんは顔を見合わせながら笑った。



エリアスはまた空を眺めながら話を続ける。



「・・・・・半年、いや一年もしくは二年かもしれないが、この世界は大きく動くと思うよ。・・・・・皇帝は今日、温泉で君の話を聞いた時に決めたと思う。

・・・・・おそらく、こうやって楽しい時を過ごすのは、暫くは出来ないと思う。レイ君もこのアルク帝国の事、気にかけておいてくれると嬉しいかな。」



僕も空を見ながら答える。



「ええ。もちろんですよ。何かあったら飛んできます。だって、今は僕の故郷ですからね。」



「そうか!・・・・・ありがとう。」



「だいぶ酔いもさめた事ですし、もっと飲みましょう!エリアスさん!」



「ハハハ。そうだね。今日はとことん飲もうか!」



僕達は、盛り上がっている宴会場へと戻って行った。










☆☆☆










レイが、ベランダへ行ったのを目で追いながら白雪は思っていた。






今回は完全に油断していた。まさか襲われるとは思っていなかったから。






・・・・・でもレイは違った。常に私達を気にかけている。だから助かったんだ。





どんな事があっても貴方と一緒にいたい。その為につりあう女性になりたいとずっと思ってきていたのに、全然つりあってない。





もっと。・・・・・もっと頑張らなくちゃ。





レイを見ながらそう思った。





「白雪さ~ん。へへへ~。飲んでますかぁ~。」





レイの妹のカザミちゃんが話しかけてきた。少し酔っているみたいだ。





「ん。カザミちゃん。飲んでるよ。でも大丈夫?少しふらついてるよ?」



「ダイジョウブ~。ダイチョブですよぉ~。・・・・・でも。聞きましたよ~。お兄ちゃんとキスしたんですよねぇ~。」








えっ?








白雪がポカンとしているとカザミがとどめを刺す。



「なにポカンとしてるんですかぁ~。薬を飲むとはいえ、ブチュ~って。キスしたんですよねぇ~。ブチュ~って。いいなぁ~。私もがんばろぉ~!」








えっ?キス?・・・・・??????????????・・・・・・・はえっ??????????????








ボンッ!!!








あの光景を思い出した瞬間。一気に白雪の顔が茹でだこの様に真っ赤になった。








あっ・・・・・あっ・・・・・・ああああああああああああああ!!!!!私、レイとキス・・・・・キスしちゃったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!








「はぇ?白雪さん?・・・・・お~い!・・・・・白雪さ~ん!」








白雪はそのまま気絶してしまった。








僕がエリアスさんと戻ると、珍しい。酔ったのか白雪が横になって、カザミが介抱していた。






周りは酔っ払いだらけで、思いっきり盛り上がっている。






う~ん。たまにはいいね!!!






僕は席に戻ってまた料理と一緒にお酒を飲み始めた。










よし!第二ラウンドだ!!!

















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