魔法少女になってから、栄斗はメールでメリルという少女と知り合った。

どうやら彼女がメールの送り主らしい。

数日メールで他愛もないやり取りをしていた。

ある日、学校の裏庭。その奥にある森の中に来て欲しいという連絡が入る。

森の奥は栄斗の記憶上では、校則上、立ち入り禁止区域だった。

そんな場所に行ってもいいのだろうか。

模範的な優等生のつもりでいた栄斗にとってはとても抵抗ある内容だった。

そんな栄斗に、メリルは『魔法少女になって来れば大丈夫だよ☆』という軽い返事をする。

確かにそうかもしれない……

納得してしまう自分がいた。もしかしたら、優等生から外れたことをすることにちょっと胸の奥底が興奮していたのかもしれない。

栄斗は返信をして、森の奥に行くことを決めた。

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