毒林檎を食べた姫は棺の中へ4
思い出した……と要舞は布団を脱ぐ。
そうだ、あの時以来だ。
こんな風に布団の中で泣いたのは。
じゃあ、あの後どうなったんだろう……
どうしても思い出せない。
思い出そうと考えると何故か霧がかかった様に頭の中がモヤモヤした。
いずれ思い出すのだろうか……
でも、なぜ今までこんなにも大切な思い出を、御影を覚えていなかったのだろう。
要舞は考え込んだ。
しかし、彼の心の中の問いかけに、答えが帰ってくるはずもない。
朝が近くなったのか太陽が顔を出し始めた。
窓から光が部屋へと零れ落ちる。
鳥のさえずりが遠くから聞こえてきた。
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