トワイライトテンペスト4

中心の木の骨組みから大きく炎が空へと上がる。

綺麗だなぁと思いつつゆうきは空を見上げた。

とんとん、

肩が叩かれる。

隣を見ると之彦がいた。

「あ、之彦くん、お疲れ様です。あれ、之彦くん標くんは……」

二人一緒に来ると思いましたと辺りをキョロキョロと見渡す。

「実は、どこかに行ったみたいなんだよね。急に走り出して森の方に行っちゃったみたいで……」

何かあったのかなと首傾げる。

「追いかけてみましょうか。何かあったら大変ですし……」

その言葉に之彦は頷いた。

「そうだね、行ってみようか」

見つかるといいな……と呟きつつ二人は森の奥へと向かう。

キャンプファイヤーの消えることの無い炎がゆらゆらと揺れ続けていた。

月が二人を見守っている。

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