トワイライトテンペスト3
羽灯縁祭のもう終盤の後夜祭。
後夜祭は一年から三年全員参加のキャンプファイヤーがある。
光を灯ことにより、これからの未来の希望の光を灯すという意味になる。
キャンプファイヤーの火が灯れば標は体育座りでそれを見つめていた。
今にも吸い込まれそうだなとじっと炎を見つめる。
ふと、奥の森の影に猫のしっぽのようなモノがゆらゆらと動いているのが見えた。
猫でも居るのだろうか。
そう思い見続けていると、木の影からその猫の身体が現れた。
標は思わず驚いたように瞳を大きく開く。
「……っ、」
思わず声にならない声が零れた。
立ち上がればその影を追い掛けるように森へと駆け出す。
遠くから之彦のどうしたの?という声が聞こえたが今はそれどころじゃなかった。
早く、早く追いかけなければ。
追いつかなければ。
分からないけれど思わず追いかけてしまう。
標の足が森の奥地に行くまで止まることはなかった。
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