流れ星は夢をみるか?7
ゆうきを目を開けるとそこには傷だらけのシモンがゆうきに覆いかぶさって、痛みを堪えているのか顔を顰めていた。
「シモンくん…!」
シモンがゆうきの頬へと手を伸ばす。そっ、とゆうきの頬を優しく撫でた。
シモンが口許を緩める。
「大丈夫、だったか…?」
その言葉にゆうきがゆっくりと頷いた。
己の頬へと添えられた手を握り締める。
「僕は…大丈夫、だけど………アナタが………」
その言葉にふふ、とシモンが笑った。
「大丈夫だよ、ゆうき。これくらいすぐに治るから。魔法少女は強いんだ。だから、そんな顔しないでおくれよ」
だから、心配しないで
そう、満面の笑みでシモンが笑う。
ああ、なんで僕はこんなにも弱いんだろう。
悔しくなった。
シモンを抱き締めればゆっくりと一緒に立ち上がる。そしてお守りの指輪を握り締めるために己のポケットへと手を差しいれる。
あれ、なにか入ってるぞ。
ゆうきがポケットからソレを取り出した。
ふと、ある案を思いつく。
「シモンくん」
ゆうきがシモンへと話しかけた。
「なんだ、ゆうき」
シモンが問いかけた。
「アナタの隣に立たせてください」
一緒に闘います。
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