流れ星は夢をみるか?8
「一緒に闘います。闘わせてください」
手を差し伸べながらゆうきが真剣な瞳でシモンを見つめる。
その言葉にシモンが顔を顰めた。
「闘うって…どうするんだよ」
お前、武器も無いだろ。
その言葉にゆうきが先程ポケットから出したソレをシモンへと見せる。
「紙…?どうするんだよ」
よく分からない、とシモンが首を傾げる。
真剣な顔でゆうきは彼女を見つめた。
「もう一度、もう一度さっきみたいにコインを投げてくれませんか?」
その言葉にさらに首を傾げる。
「そんなことしたって効かないのは一緒だ」
その言葉にゆうきはふふ、と笑った。
「ドリームイーターに当てるんじゃないんです」
コレ、に当ててください。
そう言うとゆうきは紙をたたみ、紙飛行機を作った。
ソレをシモンに見せればドリームイーターへと飛ばす仕草をする。
「!」
シモンがくりくりの大きな瞳を更に大きく開いた。
「これならいけそうじゃないですか?」
ゆうきの意図を汲み取ったのかシモンがニンマリ、と笑った。
ゆうきの手をシモンが強く握り締め嬉しそうに笑った。
手を離してドリームイーターへと向けば腰へと手を当てる。
「ありがとな、ゆうき!さあ、反撃開始だ!」
生き生きとしたシモンの言葉にゆうきが嬉しそうに応える。
「はい!行きましょう!」
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