ええ。はい。約束通り、ひたすらフックをかまします。

こんにちは。あなたです。

そして、向こうにいるのは、こんにゃくです。

横殴よこなぐりの雨に、ひたすらフックをかまします。

はじけんじゃねえぞ、胡麻ごま

二日目、二日目、……この二日目?

まったく……、風呂かしてんじゃないよ。

五厘ごりん、生きびました……。シムカードかと思ったけど違いました。

ジョーカーに頼り切りなのは、……まるで、キャベツの千切りソテーです。

投げておいて、ほうっておいて、それでも硬いボールは食えません。

それでもわたしはうれしかった。

だけど心は同時進行です。「人」という字は、「人殺し」にも「人助け」にも使われます。まず当たり前ですけれど。

丸投げをちぎっては投げてます。だからでしょうか。がらにもないふうに悲しい。ドーナッツな心は、輪投げみたいなマイナーさです。

あなたは将来、きっとこう断言します。「はい。花丸は、とち狂った渦巻うずまきです。」と。

チェンジです、マイナーチェンジです。様変わりして、何様なのでしょう……、あなたはあなたじゃないですか……。

しなびたオレンジにニスをり付けます。すると、トマトに呪いを掛けられます。花占いは二重人格の筆頭ひっとうです。生猫なまねこ愛猫あいびょう。生猫。愛猫。ええ、あの人は、得体えたい知れずの私の親友です。

悲しいです、頭もたげて空見ます、空ないです、天井邪魔で空ないです。

ですねぇ、室内管弦楽団しつないかんげんがくだん綺麗きれいです。通り雨みたいに心にひびいてやみません。

監視委員かんしいいんです。首をめぐらします。楽しくはないです。だけど、ぼくは独りです。楽しくとも、伝える相手がいませんでした。ひとつシュビドゥバ、ふたつシャバダバ。いつも決まって、首尾しゅびよくいきません。前尾翼ぜんびよくは、なにがなんやらよく分かりません。

ぼくのいつか死ぬ兄は、生まれてこのかた、逆上がりの成功体験がないままです。ずっと心に抱えてます。しぶろくで夢を見るそうです。決まっていつも悪夢だとか。それはそれは尻切れとんぼの悪夢です。とかなんとか。

わたしは二日酔いがくるしいです。地獄の業火ごうかに焼かれます。まず散々です。そして、希望的観測かんそくがなくなります。あるのはただ、道案内のめ息だけです。

三番の歌詞かし不遇ふぐうです。これは偏見へんけんなのでしょうか。だとしたらあやまりです。すごくあやまります。ごめんなさいいつまでも。

そのつぐないに、ライ麦畑むぎばたけにライラックを遺棄いきします。

見付かったら、そく銃殺刑じゅうさつけいがお似合い。

来期の春に落下傘らっかさんで逃げ出します。

いわゆる現実へのリベンジですね。そして、便宜的べんぎてき妄信もうしんちゅうう。

上を見ると、首がります。そしてリンパが流れます。でも、だけど、……上手い言葉が見つかりません。行方ゆくえ知れずで、遺骨いこつを落としてそれだけです。忘れ形見です。

手を組みます。そして思います。暗いところは怖い。暗いのは嫌でした。今はもっと嫌です。嫌で嫌で、安心が足りません。

空を見上げます。やっぱり空色がかないません。くすんだ色がお似合いです。

ぼくはもうオルゴールです。こわれたやつです。ネジをいているあいだだけの音楽です。

もう後戻りはできません。未来もたぶんないでしょう。

もうおしまいです。

もうなにもかもおしまいです。

そうしようと思った矢先やさきです。蛍光灯けいこうとうがきれました。すごく怒っているんです。

泣き言を、どうしても聞き入れられないらしいのです。そう言って泣きながら、わたしの華奢きゃしゃほほを、ないうでで平手打ちするのです。

精彩せいさい鉄拳制裁てっけんせいさいです、でも痛いしうるさいです。散々とまではいかないまでも。

ああ、もうこれ以上、私に何をさせるというのか。

空を見上げます。すると、空色が、悠々ゆうゆうと流れていました。

愛されない子は愛されません。望まれぬ子は望まれません。それはただの言葉です。それはただの、だまくらかしです。誰かにとって都合のいい、ただの言い訳です。

あなたは宝石です。宝のなかでもお宝です。暗い土からやっとり起こした輝きです。

だけど、物事はみ合いません、引っ掛かることさえまれなくらいです。

それは手違いでした。あふれそうな涙を我慢がまんするべく身をやつし、精魂せいこんきてしまったこと。はい。たましいは、いつか燃え尽きる灯火ともしびですね。

悲しくなります、間近で涙がふるえます、てんじて涙がこぼれます。

みんな薄情はくじょうです。性善説せいぜんせつうそいつわりです。みんなはみんな、みんなです。

三本の矢は、数えなければただの矢です。客体化きゃくたいかはバランスです。みんなお客様ぜんとして、記念撮影などしております。

事件性は皆無かいむです。それで、なおさらやりきれず、私とわたしに付随ふずいするあれこれは、事件性という言葉を口にすることすらおこがましい有り様です。あけぼのは夢物語のり切れです。はじの多い人生は、やがて弾けますか?

あしたにはみんな忘れてしまうのでしょう。

見なかったことにして、

未来の扉をノックして、

みんな忘れてしまうのでしょう。

お風呂に入れば、きれいさっぱり記憶がなくなります。

記憶喪失きおくそうしつ喪中葉書もちゅうはがきは要りません。


【笑いの正体は目的です】 可笑しいでしょ 【笑いの正体は目的です】

【笑いの正体は目的です】 笑ってください 【笑いの正体は目的です】


ダフ屋が、死に物狂ものぐるいで認めます。僕は助けました。みんな写真を撮っていたけれど、僕だけは彼を手当てしたんです。だけど、傷口からは、彼の人生が次々溢れて、それは、どんなに強く押さえても止まりませんでした。

みんなうすら笑いを浮かべていました。はいな、まったくの無意識に。

それとこれとは別々です。あなたと誰かは別々です。

記憶は奇跡です。感覚も奇跡です。世界はあなたの手中しゅちゅうにあります。

だからどうか生きてください。人生に生きられないなら、ほかの何かに生きてください。

趣味しゅみに生きてください。思い出にすがってください。自分のなかに生きてください。

ねぇあなた? 彼は死んだけれど。わたしのしたことは無駄じゃなかったって、認めてくれませんか?

お願いです。三つお願いできるうち、僕はこれしか願いません。

お願いです。じゃなきゃいらかに登って身を投げます。

お願いです。僕はその願掛けに、この身をささげげる所存しょぞんです。おそらくは未遂みすいです。だけれど、それくらいのものです。穿うがってみずとも、それはちょっとしたものですよね? 理解に苦しむ置き土産です。おべっかを言ってみても、無くてもそれほどこまらない。

だけど、押し付けられたら、もうそれはてられません。

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