あ。
あ。どうも。
ぼくはストイックおじさん。
え? なんだって? ぼくの成り立ちを知りたいって?
いいのかい?
そんなことしたらきみは、
そしたらばきみは、ぼく固有の、つまり、ぼく由来の固有種になってしまうわけなんだな。
ふー。分かったよ、そこまで言うのなら、ふー。教えてあげるよ、ふー。
ああ、きみの意思決定の音が
きみのその、
ささ、さぁ、ほら、見てごらん、
ぼくのなかの
さあ、もっと近くに来てごらん、おぞましくないから。大丈夫だよ、少しもおぞましくないから。
……まったく、これだからダンディズムはやめられないよ。ふー。
ん? むむ? ぼくの心にすみずみに、探求心が行き渡っているのは何故かって?
いいかい、それはね。
さぁ、これからが答え合わせだ。おそらくきみは、瞳をとじたことさえ後悔してしまう。だから、
ぼくの
『きみには、好きなだけ準備体操をしてほしいんだな』
いくらでも待つから大丈夫。そのあいだにぼくは、「あいうえお作文」を
あ。
ディアノーバディ、新しいタイプのきみ、新しいきみの
きみの
浮かぶ、ぼくの頭に、
自分自身のことなのに、思わず手に汗
お
――きみの顔――
――きみの
――きみの頭部のなかで起こっていること――
分かるよ、だからぼくはしっかりと
うん。うんうん。うんうんうん。
視線を上に移してほしいな、見てよ、ぼくの指の、このフォーメーション、ふー。
いやらしさとはいっさい
いやらしさ抜きの
きみの目の付け所、それはもう
きみのその、無きにしも
同期しているね、連動しているね、ぼくたちは常に運動しているんだね。
引き締まったふくらはぎ。これって言わば、歩いて歩いて
視線が真正面からぶつかり合う
つい今しがた、きみと目を合わせた思い出、それはいつまでもマッスルでどこまでもマッシブで。
うん、それはね、鳥の胸肉を
分かるよ分かる、きみの理解の
あ。 感じるきみの変化を。ふー。
「もりもり食べて、
「もりもり食べて、
「もりもり食べて、
あ。 もう
分かっているよ、
……すぅー……、……ふー……。
ぼくの心は
照りつけるあたたかな太陽。
ぼくのボディーを
ときおり行う寝返りはスムーズながら、
その音だけは抵抗感に満ちて生々しいのさ。それは転じてとてもセクシーで、
今この場のリアル、それがファンシーに置き換わる。
ぼくが視線を向けるそのたびごとに、男性カマキリが女性カマキリに食べられていく。
ふ、
ああ、ぼくは幸福なのね。リリカルです。
しどけないきみの
極まってしまっていけないね、震えてくるよボディーが。きみのリリックがぼくの
……ぅあ……! ……香りのいい
見て、見て、ほら、ぼくの、指、指、指。
突っ張った
あ。思えば
ぼく在ってのきみ。
きみ在ってのぼく。
これって何ものにも代えがたい状態だね。
†ぼくはこれからずっと きみの脳みそのなかで
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