第14話 にかく!
叡智を守ると誓ってからぼくは、四天王の一体を倒しに向かった。
『お気をつけてあなた様。』
あれから叡智は、ぼくに意見などをのべるのが少なくなってきた。だけど、大切なことなどをしっかり伝えてくれたりする優しさでいつでも僕を見守ってくれている。
「行ってくるね、叡智。」
そういって再び魔法で翼を生み出してつぎの四天王ケートスを倒しに向かった。
ケートスは、海の怪物のはずなのに空中をプカプカ浮いていた。だけど、下半身にあるクジラのようなヒレは常に動かしており上半身の犬の顔も周りをクンクンと匂いを嗅いでいた。
「やばっ!匂い消すの忘れてた!」
『シャァーーー』
そう思ったときは、すでに遅くケートスは水の渦を僕に放ってきた。ぐるんぐるん回っているけれど回転が少しずつ近づいてくるにつれて強くなってくる。
「神の
そうぼくが魔法を唱えると地面から土の壁が出てきた。地面の土には早送りのような時間で、草が生えて木が生えて森ができて山ができた。水の渦をガイアで防ぐと植物たちは、水を吸収していって大きくなった。
「反撃の開始だ!大地の怒り《ガイアソウル》」
全ての植物の吸収させる対象を水の渦からケートスに変更した。このガイアで創った植物たちは、水だけでなく魔力すら吸収する。魔力の塊であるケートスを吸収しきるのに時間はかからなかった。
少しずつ魔力がなくなり焦ったのかケートスは体を回転させて植物を無理やり引きちぎった。
「ただでは終らないか。」
第一形態の神の
「最終形態か。」
かなり魔力を消費するが仕方がない。ひさびさに本気を出す。
「神の
星は生まれるときと壊れるときの2回爆発する。役目がなくなり最後に輝きたい願いをこめて大地を無に返す。
ドーーーーーーーーン!!!
海の怪物であるケートスに対し、生命の象徴である星の輝き。ケートスは撃ち破ることが出来ずに消えてしまった。残っていたのは、宝箱だけだった。
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