第12話 しんどく!
目が覚めた。周りは、砂漠に包解答まれた【奈落の解答】で少し安心した。自分を殺すために捨てられたダンジョンが1番僕に合っているなんてなんとも皮肉なものだ。
『あなた様。大丈夫ですか!いくらあなた様でも神殺しの毒は危険です。』
「いや、状態異常耐性がカンストしてると絶対生き残れるだろ。」
『だけど命を危険に晒したらいずれ痛い目にあいますよ。』
「痛い目ってそうそう僕が合うわけないだろ。」
状態異常耐性に再生強化のスキルをもつ僕ってほとんど不死身じゃん!
『あなた様。まだ、きづいていないのですか?』
きょとんとした声が聞こえてくる。
「きづく?【奈落の解答】の四天王が一体ヒュドラの攻撃を全てよんでいた僕が気づかないこととでも?」
『はあー。あなた様って少し抜けているのですね。』
「なにが抜けているだよ!いつもみたいに優しく『あなた様』って言ってくれないのかよ!」
ほんとにこの叡智はいつもは、優しいのにいつから変わってしまったのか。
「はぁー。」
『あなた様って5歳ですよね?』
「そうだけど。」
『.....声』
「えっなんて?」
『あなた様!いつからそんなに滑舌が良くなっているんですか?もっとおどおどしく喋っていたし、私が心の声を聞いていたのに何なんですか!』
少し可愛い声で悲鳴をあげる。
ってそんなことじゃなくて!
「叡智はさ。結局なにが言いたいの?」
『いつからそんなに大人っぽくなったんですか!』
そんなに大人っぽくなんかないのに...
「なに言っているんだ?」
『よく考えてください!普通の子供なんて5歳で魔法が使えたら天才を越えて神童扱いされる世界でスキルを操り大人顔負けの言葉を話す。異常性を考えてください!』
「叡智。こんなの普通だからぼくを鍛えてくれたんだろう?」
確かに異常かもしれないがこうしたのは他ならぬ叡智だろ。
『確かに私はあなた様をめちゃくちゃ鍛え上げました。それは、人類の希望であるあなた様を簡単に死なせないようにするためです。魔法のことはいいでしょう。スキルも人によっては、頑張れば扱えるでさしょう。だけど、滑舌などの成長はすることができませんよ!いい加減自分の異常性を理解してください!』
その声は今まで聞いていたなかで1番感情がこもっていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
明日から更新を20時にしたいと思います
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます