第9話 つちのほんしつ!

 四天王の話をきいてから、1ヶ月がすぎた。いまでは、土魔法の扱いがかなり上手くなっている。


「土を纏いしもう1人の自分アイアンゴーレム


 人型のゴーレムを土魔法でだすことができるようになった。そして、土魔法の第二の力を使えるようになった。


『そうです、あなた様。土魔法の本質は、防御力などの万能制だけでなく、あらゆる物質を司る自然の力です。物質変化を身につけることができると戦術の幅がかなり広がります。』


 例えば、ロックゴーレムで防御力が足りなければ今みたいにアイアンゴーレムに変えればいい。だけど、相手が炎使いだと金属でできているゴーレムは、熱くなってダメージをくらう。そういうときには、サンドゴーレムを使い熱さを受け流したり....

 と、ゴーレム1つとってもかなり有利に戦うことができるのだ。


土生成あの口に...


 これは、僕が考えたもう1つの必殺技だ。

 土を生成する能力を、相手の口の中で行い不快感だけでなく窒息まで狙う必殺技だ。この必殺技は、発動されるまでは、気づかれにくく空を飛んだりしている浮遊型の魔物に良く刺さる。



『あなた様。だいぶ鬼畜なことを考えますね。人生で最後に感じるのが、土の味なんて私は、遠慮したいです。』


 なにを失礼な。効果的な戦法じゃないか?もっと鬼畜な戦法なんていくらでもある。例えば、落とし穴を掘って落ちたら魔法で蓋をして暗闇の中で衰弱する方がもっと鬼畜だよ。まあ、これでも軽いほうだが。


『どんな人生送ったらそうなるのやら。私の叡智の力をもってしても全く分かりませんよ。』


 よかった。あいつは約束を守ってくれたみたいだな。


 アウコトハモウニドトナイケドナ


 お願い(脅し)をしっかり聞いてくれてとても嬉しい。俺が殺すべきやつもまだまだたくさんいやがる。情報は金よりいや、命より重い。だけどぼくは、まだまだ強くならないといけないのが辛い。


 この血にまみれた人生を選んだのは、僕だが選択肢を絞らせたのはあいつらだ。今度こそ証明しないといけない。



 オレハシンデモオマエラヲコロス

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