第8話 四天王
毎日、1体ずつ魔物を討伐していくと少しずつ強くなってきていることが実感できる。最初に呼び出していたロックゴーレムは人形ぐらいの大きさだがいまでは、騎士ぐらいの大きさまで成長することが出来た。
『あなた様。本当に成長が速いですね。あと1年もすれば四天王すら勝てるかもしれません。』
やっぱりぼくは、規格外なんだー。でも、あの家族達を圧倒するぐらいの成長をしないといけない。そのためにも魔物を討伐しないといけない。
ところで、四天王って?
『あなた様。この奈落を常人がクリアすることが可能だとおもいますか?』
無理だな。このダンジョンに落ちるときに奇跡的に生き残っても奈落から帰還することが出来ない。叡智の話では、この湖の安全地帯もぼくのために創られたみたいだ。だから、常人だと、食糧がなくなり死ぬ。1年以上落ち続けてようやく到達するのだ。帰還するために壁をよじ登るのも途方もない時間が掛かる。
まあ、その間にも魔物が攻撃するんだが。
『そうです。このダンジョンのクリアが成功しても失敗しても帰ることがほぼ不可能なんです。なので特別措置ができました。』
それが、四天王か?
『【奈落の解答】は、四天王を全て倒せば地上までクリア報酬の一つとして帰すことにしたんです。』
なるほど。このダンジョンが三大迷宮の1つに数えられる理由の1つにクリアされていないことがあったが、運良く生き延びても四天王に殺されるからか。
『四天王は、それぞれ状態異常を得意としています。なのであなた様にとっては、好都合なんです。』
どうして、状態異常に特化しているんだ?
『あなた様。このダンジョンに落ちて生き延びている時点でダンジョンの敵は、肉体的に相当強いたはずです。なので状態異常特化の魔物が確実に潰してくれるようになるんです。』
なるほどだからぼくにとってこのダンジョンは好都合なのか。四天王など倒せば絶対レベルもあがるし。
『まあ、四天王を倒すのはいいのですが戦法などはどのように考えているのですか?』
ぼくの戦法としては、自分のスキル【再生強化】を使った肉弾戦をすればいいと思う。格上相手にタイマンすればぼくのスキルで殺せる。周りの雑魚などは、土魔法のゴーレムに任せればどんなタイプの敵があらわれてもある程度は、対処できるはずだ。
まあ、そのためにはやく成長をしないといけないんだが。
これでようやく追い付くことができる。
アノセイナルカミ二クライツケル
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます