第5話 まりよく!

 なるほど。ぼくにスペックがあるということは、分かった。だけど才能がある人はまだまだ多いとおもう。どうして、魔法が進化することが出来ていなかったんだ?


『魔法使いは、ある程度強くなると有名になります。知名度が上がれば王宮など安定した仕事などにつくことが出来るので命をかけることがなくなるので才能が止まってしまうんですよ。』


 才能ってとまるものなのか?


『子供のころは、周囲の魔力を取り込めるので少しずつ才能がのびるんです。まあ、地上で魔力が多いところなど少ないんですけどね。

 ようするに、魔力や才能は筋肉と同じで使えば増えるし、使わなくなるとなくなるものなんですよ。』


 じゃあぼくも魔力がある場所にいったほうが、いいの?


『なにを馬鹿なこと仰られるんですか。ダンジョンというものは、魔力が多くないとできないんですよ。そんなダンジョンの中で誰もクリア出来ていない【奈落の解答】は、世界の中でも魔力の濃さは1、2を争いますよ。』


 じゃあ、ぼくも成長できる?


『成長はできています。しかし、経験が成長に伴っておりません。なので、経験を積むために魔法を覚えましょう。』


 じゃあ魔法の使い方を教えて!


『魔法を扱う時は3つのことが大切です。

 一つ目は、魔力。どの魔法でも必ず必要になります。

 二つ目は、操作力。どんなに魔力があっても、使いこなせなければ意味がありません。

 三つ目は、想像力。だけどほとんどの魔法使いは、戦場などでとっさにイメージできないので詠唱をつかったり、魔方陣を使ったりしています。

 あなた様は、魔力や想像力はあるので、操作力を身につけましょう。』


 わかった。どうやってきたえればいい。


『あなた様は、魔力もまだ感知できていないようなのでいまから魔力を直接送りたいと思います。力の流れを感じ取れればつかいこなせるはずです。』


 分かった。いつでもこい。


 ブオォォォーーーー


 ぼくが返事した瞬間体がよく分からない暖かさに包まれた。周りでは、すごい音の風が吹いているのにとっても暖かい。ちょうど昼寝に最適な温度だ。


『その暖かさが魔力です。これからは、自分で感知できると思います。』


 そういって、暖かさがなくなる 周りから冷気を感じた。先ほどまでの暖かさからは、かけはなれているけれどよくこんな寒さのなかで平然としていたとおもう。


『その魔力は、周囲の魔物たちの魔力です。さきほどの暖かい魔力を放ったので威圧仕返しているのだと思います。』


 だめじゃん!逃げないとヤバいよ!


『ここは、安全地帯なので逃げなくて大丈夫ですよ。それに襲ってきてもわたしがころしますから。』


 さらっと怖いこと言わないでよ!!!

 叡智のほうがよっぽど怖いよ!!!


 まあ、けどさすがはこの世界の全てを知る湖。


 オマエカラエレルモノハスベテマナバセテモラウガナ

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