『詩恐』【詩】【5100編目】

片喰藤火

詩恐


詩恐


一編の詩に恐れを抱く

私が綴った詩のはずなのに

自分で疑う時がある


私が書いた詩の筈だ

辛く苦しく書いていたのだ


美しく書いた詩に汚い罵声

見窄らしく書いた詩に称賛


他人の感覚が分からない

自分の感性が分からない


不確かさに恐怖している

一編に縋る安心が綻んでいる

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『詩恐』【詩】【5100編目】 片喰藤火 @touka_katabami

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