第14話

朝になった。

ミモレのは制服に身を通すと、私立桃山学院と書かれたパンフレットを見つめた。

スカーレットはまだ寝ている。

ミモレは昨日もらったじゃがいもをソテーにして冷蔵庫にしまった。

「学校、怖いですよね」


ミモレはそう呟いて、またパンフレットを見つめた。

パンフレットによると学校へは歩いて15分ほどだった。

ミモレは時計を見た。

「そろそろ出発の時刻です」

ドアを開けて玄関を出る。


スーツ姿の男性や女性、学生さんが早足で歩いていた。

「私だって、やればできるはず」

ミモレは玄関の鍵をかけ、学校へ向った。

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