第13話

コンビニから帰ってくると、スカーレットが早速お弁当の山に手を伸ばした。

「姉さん、そんなにかきこんじゃ体に毒ですよ」

「だってお腹が空いたんだもの」


そう言うとスカーレットはおにぎりと冷やし中華を開けて食べ始めた。

ミモレもシャケおむすびを一つ食べた。

その時、ドアをノックする音が聞こえた。

「先程はありがとうございました」


見ると高田さんがダンボールを抱えて立っている。

「何かご用ですか?」

ミモレが聴くと、高田さんは言った。

「田舎からじゃがいもがたくさん届いちゃって。良かったらもらってくれませんか?」


ミモレは恐縮しながらも、たくさんのじゃがいもをもらった。

「ありがとうございます、助かります」

「熱は大丈夫ですか?」

「ありがとうございます、もう大丈夫です」


高田さんはそう言うと部屋に戻って行った。

「ミモレ、良かったな。お前料理上手だしな」

「うん、料理は好き。煮っ転がしとポテトフライと何作ろうかな」

ミモレは上機嫌だった

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