第6話

「ふーふー」

ミモレは出来立てのお粥を冷ましながら少年に食べさせた。

少年はクッタリとしたまま口を動かした。

「自分で食べられますか?」

少年はうなづいた。

「お水とお薬用意しますね。

そう言うとミモレは棚からマグカップを出して水を注ぎ、薬を取り出した。


「ありがとう、お粥美味しいです」

少年は弱々しい声で言った。

「良かった。お口にあって」

「私は隣に引っ越してきた、只野ミモレと言います。これからもよろしくお願いしますね」

少年はうなづいた。

「僕は高田一樹と言います。色々ありがとうございました」

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