第7話

「ミモレ、どうした?」

「スカーレット姉さん、そんな格好で入らないで」

「私の良識が疑われちゃうよう。ふえぇん」

一樹はスカーレットを見て元々熱で赤かった顔をより赤面させた。

「あの、寒くないですか?」

スカーレットの皮ブラジャーに、皮パンツという格好は目のやり場に困ってしまう。

「寒いのはあんたじゃないのかい?顔真っ赤だ」

スカーレットは身を乗り出すとおかゆと薬を見た。

「ミモレがやったのか、やるじゃないか」

スカーレットはお粥をひとさじ救って味見した。

「病気うつっちゃいますよぅ」

ミモレが慌てて止める。

「サキュバスは人間の病気にかからない、、、」

「ヘルズファイア!」

スカーレットがサキュバスと名のりかけた瞬間、ミモレの手から炎があがった。

「良いですか高田さん、今日の事は夢です。高田さんは高熱で夢を見てるんです」

「おじゃましました。おかゆはまだ残ってますから。お薬と鍵だけ忘れないでください」

そう言うとミモレはスカーレットの手を引いて、お隣を後にした。

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