第5話


「大丈夫ですか?」

ミモレはそう言うと少年のもとに駆け寄った。

ベッド以外は冷蔵庫と小さめの棚、屋外に洗濯機があるようだった。

「お薬飲みましたか?」

「はぁはぁ」

少年は首を振った。

「お薬ありますか?」

「棚に」

ミモレはそれを聞くと慌てて棚を調べた。

「何か食べましたか?」

少年はやはり首を振った。

ミモレが冷蔵庫を見ると玉子とご飯があった。

「おかゆ作りますね」

そう言うとミモレは手際良くたまご粥を作って、棚にあった茶碗に入れた。

「食べられますか?」

少年はうなづいた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る