第181話 こっちの実家も大変5

それからの事を言うと――海夜と親父が仲良くなっていた。無駄に俺の事をべらべらと……この空間に居るのが嫌になるくらいだった。ココアの力恐るべきである。ってか――海夜の奴。何もしてないと思ったが。ちゃんと俺の部屋をいろいろチェックしているのが発覚したのだった。

あと、どうやら親父の提供していたアイスココア。海夜はたいへん好きな味だったらしく――ホント飲みながらご機嫌にペラペラ話していたのだった。

――仲良くなるな。言ったのに。新しい実家に来て1時間。海夜が馴染んでしまったのだった。


ちなみになんか俺の暴露大会が始まったお店に居るのもアホらしくなり。まあ海夜と親父を2人に――というのはいろいろ考えたが。まあいいか。ということで、俺は地下。とか言っていた俺の部屋を見に行っていた。

いや、荷物が約1年以上放置されているみたいでね。勝手に引っ越したなら、片付けるとか。連絡しろよ。なのだが――って、なんで俺の部屋は地下?だったが。まあお店の脇から家の方へと入ってみると――1階には普通にリビング。親父の部屋らしき場所があり――って。無駄に綺麗なんだよな。うん。自分の生活空間は。超綺麗な親父。まあそれは置いておいて……。

って、マジで何度でも言うが。何で地下?お前には暗い部屋がお似合いだ。というメッセージだろうか?と思いつつ。俺は下への階段を見つけて、いざ地下へと向かってみると――うん。俺の部屋と物置が地下にはあった。


階段を下りてまず開けた方は物置らしく。電気をつけてみると――いろいろお店で使うのか。自分で使うのかはわからないが――なんかいろいろ置かれていた。

その後、もう一つのドアを開けると――俺の部屋。うん。段ボールが積んであった。ちなみに電気が付いてないから薄暗い部屋――って、薄暗い部屋?何で地下なのに――窓あがるんだ?だった。俺は足元を気を付けつつ。窓のところまで行き。カーテンを開けると――。


「マジか」


どうやら俺の部屋は地下にあるが――この建物の裏が崖なのか何かは知らんが。まあなんといえばいいのか。土の中ではなかったので、普通に日差しが届いていた。そして大自然が目の前にあった。木々一杯――ってちょっと下を見てみると、やはり崖みたいで下を川が流れていた。って、どんな家建てているんだよだったが――まあここなら。真っ暗な地下に――ではないから。うん。地下の部屋があっても文句はないか。

ってか。俺の荷物ホント少ない。まあそう言っても数箱ある段ボールだが――でも引っ越しなら普通すべての荷物だからもっと箱が――だと思う。って、埃かぶってるじゃん。ホントもう。と俺は思いつつ。

あと、なんか上からは海夜と親父の笑い声みたいなのが聞こえていたが――うん。とりあえず俺は片付けを開始することにした。


って、その際に気が付いたが――何故か俺の部屋のドア。厳重なドアだった。いや、目の前の物置部屋より分厚いドアだとは思ったが――これ鉄?うん。向こうは木のドア。こっちは鉄のドアだった。さらに中から鍵が閉めれるように――って、なんでこんなに厳重なんだよ。これは――あれか。俺に引きこもって中から鍵を閉めて出てくるなと言ってるのだろうか?マジで親父の考えはわからない。

まあそんなことを思いつつ俺はパパっと片付け。全ての段ボールから物を出して――段ボールを潰したのだった。荷物が少ないからテキパキ動けばすぐに終わる。俺が片付けを終えると――まあそこそこ部屋らしくなった。先ほどは物置と変わらなかったからな。段ボール積んであっただけだし。

今はというとベッドがちゃんと見えており。窓も開いているので新鮮な空気が入ってきている。あと、段ボールは無くなり。既にあった棚やクローゼットに全て片付けられたのですっきりだった。うん。俺頑張った。って、確か俺はパソコンの資金――だったのだが。なんか違うことをしていたのだった。

まあとりあえず疲れたので。俺はベッドに横になる。うん。ベッドは前の家で使っていたものがそのまま――どうやって運んだのかは知らないが。もしかしたら解体できるのだろうか?なんか出来そうだな。うん。とりあえず前に使っていたベットだので、寝心地は全く問題なしである。むしろ今の一人ぐらいのところのベッドより寝やすい。って、それは当たり前か。

ってか。さすが標高もそこそこ登っているからか。ちょうどいい気候というね。これだけ動いてもそこまで暑くなかった。ってか。今何時だ?と俺が思っていると――。


「あっ。先輩片付け終わりましたか?」


俺の部屋に海夜がやって来たのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る