第158話 続・お別れ

机のリメイクも終了した翌日の午後の事。


ちなみに昨日の晩ご飯はチャーハンとなりました。

冷凍ご飯が綺麗に片付いたよである。2人分作ったのでね。


でだ。本日の俺は大学の課題を印刷するために自宅にてパソコンの起動中である。

ちなみに海夜は俺の横で寝転がってコミックを読んでいる。

何やら好きな作品の新作が出たとかで買ってきて、その後俺の部屋に来てからずっとこんな感じである。ってか――コミック読みたいなら自分の部屋で良くないですかね?などと思いつつも俺は自分の作業を先に終わらせるために、パソコンの前に座った。


………………。


「あれ?電源入れ忘れたか」


俺はパソコンの電源が入ってなかったため再度電源のボタンを押した。


……………………………。


のだが。画面が付かない。というか。うんともすんとも言わないのは――何故?あっ。コンセントが刺さって――るな。うん。ちゃんと繋がっていた。

少しパソコンのバッテリーが最近弱くなってきたのか。コンセントは必須になりつつあったのだが――今は刺さっている。でも付かない。何故!?


「あれ?何でつかないんだ?」


俺はそんなことをつぶやきつつ。パソコンをチェックする。まあ素人なので見たところで何もわから……無いことはなかった。


「うん!?」


パソコンの角にひび割れ――画面は割れてないが――あれ?俺パソコン落とした?ぶつけた?と記憶を呼び起こしつつ。少し前の事を思い出して見た。


今日は――今触っただけで――大学にも持って行ってない。うん。朝も触っていない。その前いつ触った?あっ、昨日か。確か昨日は――俺の部屋にて――机の足が海夜ののしかかりによって――壊れた日で……。


……。


ゴトン――バラバラ……ドン。


……。


「…………ドンか!!」


昨日の一部分が俺の頭の中によみがえってきた。


「なっ?!な、なんですか。先輩。突然大声出さないでくださいよ。変な感じに驚いてしまったじゃないですか」


俺の声に驚いたのか。ビクッとしてから海夜が身体を起こしこちらを見てきたのだった。


「あー、!?《ふぎゃっ》が?!《ほぎゃあ》になったってことだな」


俺は冷静に海夜の対応をしてから――。


「……あれ?突然驚いたくせに意外と冷静な先輩……ってか。的確に当ててきた気がする――って、どうしたんですか?」

「いや、海夜にパソコン壊された」

「……ふぎゃっ!?私!?私寝ころんでいただけですよ。突然人のせいにしないでくださいよ」


海夜はちょっと口をとがらせつつ。呼んでいたコミックに栞を挟んで俺の横へと移動してきた。


「これを見よ」

「はい?あっ。割れてますってか――先輩落としました?」

「昨日何があった?」

「えっ――えっと――先輩とホームセンターデート?」

「——そんな呼び名あるのか?」

「知りませんが……って――えっ。もしかしてもしかしなくても――」

「海夜ののしかかりの被害者がここに居たらしい」

「いやいや、その前から壊れていた――」

「海夜が勉強している時は普通に使えた。その後は机の上にあっただけだな」

「——あっ。そういえば――私と一緒にパソコンも床に滑っていたような……」

「そういうことだな」


うん。海夜も記憶の整理が早かったらしく。昨日の事をちゃんと思い出してくれたらしい。でだ。大きな問題が一つある。


「パソコンがつかないということは。この中にある課題が取り出せない。印刷できない」

「あー、ですね。ってどうするんですか?って――もしかして先輩。私に弁償。直せと言ってます?」

「いや、そこまでは言ってない」

「でも――やっぱり弁償は――した方が?ですかね」

「いや、いい」

「えっ?って、先輩は私に何が言いたいんですか?」

「——とにかくこのお亡くなりになっている奴はそっとしておく」

「えっ?良いんですか?」

「ああ、修理とかにお金かけるよりも――だからな」

「あー。ってえっと――先輩は、何を?」

「だから、海夜パソコンあるか?」

「えっ。あー、ありますね」

「文章作成できるよな?」

「できますね」

「貸してくれ。早急に作り直すから」

「えっ。間に合うんですか?」

「まあ間に合うはず。だから。海夜。俺に見られて困るものを先に隠してくれと」

「なっ!?わたしそんな変な物パソコンに入れてませんから!変態扱いしないでください」

「変態じゃなかったか?あー、あと部屋に入って何かまたあるとだからな」


ベシッ!


「こっちに持ってきますから。先輩は部屋に入れません。変態さんですからね。待っているのです」


うん。背中に良い衝撃のち――。


俺は海夜にパソコンを貸してもらい。夜遅くまで作業とこの日はなったのだった。


ちなみに、海夜は自分がちょっとパソコン破壊にかかわっている――と思ったのか。俺が作業をしている間にこっそり自分の部屋にて晩ご飯を作ってくれたりしたのだった。うんうん。良い子である。

ちなみに本日の晩ご飯はキーマカレーだった。うん。美味しかったである。


ってか――新しい問題が出来たのだが――まあこれは後日に回そうと思う。パソコンをどうするか――。


まあとりあえず。机とお別れのち――ちょっとしたバタバタはここで一度終わったということだ。

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