第122話 海夜は何が似合う?2
「お、お待たせしました」
「いや、決まったか?」
「は、はい。大丈夫です」
服を大事そうに海夜が持って俺のところへとやっと戻ってきた。まあ海夜が楽しそうな表情で戻ってきたので俺は何も待っていたことは言わなかった。
でもまあ……地味に時間かかったな。だったが。
いやでも下手にそのことを言うと――こっちがちょっと不利というか……海夜がなかなか来なかったがゆえに、俺が追加で買い物をしていたりするのは――海夜は知らない。うん。今バレるとな。捨てられる可能性があるし。
いや、目に付いたんだよ。うん。ちょっとかわいいのが。
でもまあ海夜が買った水着をを隠したからな。こちらも隠そうである。うん。多分カバンに入れたから――バレてない。である。
とりあえず買い物を終えた俺達。
せっかく来たのでその後も少しぶらぶらとしてから――帰宅したのだが。
とあるものがあることを知ったのはその日の夜だった。
買い物を終え帰ってきた俺たちは家で晩御飯を一緒に食べてテレビを見ていたら。旅番組をしていたのでたまたまつけていたら――。
湯あみ着。と、いうものがあることを知った俺達だった。うん。あれだ。ちゃんと温泉などに入る時に着るものらしい。たまたま紹介があってね。2人でガン見していたよ。である。
今は温泉施設によってはそれを推奨?というのか。まあ着ていいようにするみたいな方向らしい。まあちゃんと見なかったからはっきりはいえんが……って、今日わざわざ水着を見てきた俺たち。うん。そんなのあるのかよ。だった。
晩ご飯の後一応2人で調べてみたら――身体を見せたく無いというか。怪我、手術のあととかを隠せるなどなど、メリットなどをうんうんと見ていると……。
商品の画像もあった。
男女ともにあるらしく。なんというのか――うん。これでいいじゃん。変に水着とかより。ちゃんと風呂用じゃん。であった。
まあ基本温泉とかタオルを入れたらダメとかがあるから……確認はどっちにしても必要だろうが……と、海夜と見ていると。
「……」
「……」
うん。まあそんなの知らなかったよ。って感じで俺たちはしばらくフリーズ。のちに……。
「—―先輩」
「うん?」
「水着より……恥ずかしくないものがありました」
海夜がそんなことを言ってきた。
「まあ――だな。うん。タイミング悪いってか。まあ、うん。仕方ないが……」
「先輩。水着はまたの機会で……私あっちの方が、いいかもです」
「ってか、まあ、あれだな。やっぱりちゃんとってか、確認した方がいいか。温泉。お風呂に水着は禁止されてるかもだし。って水着買ってからなに言ってるんだよだがな。先に調べろか」
「ですね。先輩が焦るからー。変態だから仕方ないか」
「海夜が焦ったよな?っか変態はどっちだ?」
「ち、違います――よ」
まあ、そんなこんなで翌日だったか。
俺たちはちゃんと泊まる旅館に確認をしてみた。
湯あみ着を着用して露天風呂は可能なのか?ってかそもそも水着とかどうですかね?とね。
そしたら……今回止まる旅館。湯あみ着。とやらが準備されているらしく。普通に受付で貸し出してますよ。だった。
うん。今はいろいろ変わってるんですね。だよ。知らなかっちゃなー。うん。無駄な事したなー。だった。まあ選んでいる時の海夜。選んだ後の海夜が――いい表情していたからいいか。だったんだがね。
でも。あの買い物不要だった。ってか……まあうん。どこかでは使うな。うん……あれは――使えるよな?と。思っている俺だった。
ちなみに隣では……。
「先輩。残念でした。私のセクシーを見れるのは先ですね」
とか言っていたのがいたので、適当にあしらっておいた。
まあ見たかったけどよ。ルールはやっぱり守りましょうだな。うん。
あと、確認って大切だな。うん、買い物とかでも行く前にちょっとでもいいから調べるって大切だな。である。まあそんなことを言いながら多分次にそういう事があった場合も――調べるってことを忘れているんだろうがな。うん。忘れる自信はあるよ。である。
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