第110話 捕まった
これは私が男子2人に放課後絡まれた日の朝のこと。
いろいろな事があると月日はあっという間に過ぎていった。
五月も既に折り返し。夏みたいに気温が上がってきた。うん。日中は暑くなってきたよ。
こういう時は早く帰って、先輩とゆっくりしたい。アイスとか良いなー。あと……甘えると暑いけど――でもちょっと甘えたい気分。
何故なら……ちょっと嫌な感じだったから。
最近はなかったのに……今日はなんか周りでごちょごちょというか……何か言われているのがわかった。
いや、正確にいうと。気がついたのは今週だが……まあ陰でなにか言っているだけだから。気にしないようにしていが……よくあることだし。うん。何か周りの声が聞こえてくるのはよくあることなんだけど――今回はなんか日に日に聞こえてくるというか……。
まあ前と同じ集団みたいだったから――また絡んでくる時期になったか。みたいに私は思っていた。
そういえばさっきから休み時間にちょっと知らない男子たちが話しかけてくることもあったけど――まあ、これは最近あるというか。たまに私に興味。みたいなので話しかけてくるあれだと……思う。あれだ、たまたま重なった。というか――面倒事が多かった。うん。
でも大丈夫。あの集団は……うん。今の私は必要最低限のものしか高校には持ってきていない。取られるものは……ない。それに私は最低限の物しか持ってこないから。荷物を常に持って移動している。まあこれの方がいろいろと便利だし。移動教室とかも――それにいつものことだから。学校内では何もしてこない。これはわかっていること。
だからあの集団がなんやかんやちょっかいをかけてくるのは帰る時。か。朝。
とかとか私が思っていたら。普通に授業が始まり――お昼休みがあって……ちょっと先輩でリフレッシュからの午後の授業。そして終わり。放課後になった。
さて、今日も先輩のところ遊びに行こうかな。何かザワザワというか。陰で言われていると疲れるのでね。
今日は先輩もう居るかなぁー、ここ数日先輩なんか帰りが遅くて。私の方が早いんだよなぁーとか思いつつ帰り支度をする私。
それから荷物を持って足早に帰ろうとしたら――。
私は捕まったのだった。
あれだ。まただった。何か2人で私のところにやって来ていた男子が私にまた話しかけて来たのだった。
そして今回はなぜかしつこく私についてきたのだった。ってあれか。学校の時は休み時間が終われば……だったけど――ここで捕まったら――うん。どうしたらいいの?だった。
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