第103話 母再降臨
「海夜スマホ鳴ってるぞ?」
俺はなっているスマホを指差しつつ。海夜に言う。
すると海夜はやっと動き出して――渋々といった感じでスマホの画面を見た。
「はぁ……またお母さんか……」
スマホを見て海夜が呟いた。が、出ない。うん。出ようとしなかった。
明らかに――もう何か言われるのは恥ずかしいから嫌です。と顔に出ていた。
「—―いいのか?」
「……まともなこと言わないですもん」
「まあとりあえず出とけって」
「……」
俺が海夜に言うと――ちょっと嫌そうな顔を海夜はしてから……。
――トン。
通話ボタンをタップしていた。
そしてすぐに――。
「——――—―何?」
「こわーい。海夜ちゃん怖いわよー?」
スマホから先ほどよりさらに、めっちゃ楽しんでいる感じの海夜母の声が聞こえてきた。ホントこの家は――大変だ。と俺が思っていると――。
「…………お母さんもう寝るから。おやすみ」
海夜は普段の生活からすると――まだ早いのだが。
早々に電話を切る。という選択肢を選んでいた。のだが――海夜母も強かった。というかそう海夜が言うと予想していたのか――。
「ちょっといいの?今電話切ったらお母さんが二階堂さん奪いに行くわよ?」
「なっ!?ちょ、だ、ダメだから!」
急に俺の身が急にピンチ!?とか俺が思っていると……海夜は慌てたようすでにスマホを手に取りちゃんと話し出した。まあスピーカーホンのままだから――俺にも声は聞こえてきていたが――。
っか、海夜のすぐに会話終了。という選択肢は――無くなったらしい。
「海夜みたいな子供相手よりお母さんの方が絶対いいと思うけどなぁー」
「そんなことないから!」
「どうかしらー?二階堂さんに聞いてみないとね?」
うん。海夜母が完全に娘をいじめているな。と思いつつ俺が聞いていたら……。
「先輩は私の。お母さんじゃないから。何意味わかんない事言い出すの!」
うん。何か俺はまたものとして扱われてるみたいだが――まあ口を挟むところではないか。と見守ることにしたのだが――。
「あらあらー。わからないわよー?実は物足りないんじゃないかしら?」
なんか海夜母がどんどん煽って来るので――。
「そ、そんなことないから!ってか、お父さんいるでしょ!って前も言った!」
「そうだったかしら?それに満足してるかは二階堂さんに聞かないとでしよ?あっ――なら一度試してもらわないとかしら?ふふふっ」
「ば、バカなこと言わないで!お母さんはお父さんいるって、何度言ったらいいの!」
「聞いたかしらね?うふふ」
なに話してるんだよ。この親子—―と俺が思っている間も話しは続いていて――。
「言った!」
「どうかしら?」
「もう」
「とりあえず二階堂さんに代わってくれるかしら?」
「ヤダ」
「海夜」
「ちょ、先輩。なんで――」
「あらー、まだくっついていたのねー。ラブラブね」
「—―先輩が変なところで口を挟むから」
海夜が俺を睨んできた。うん。
っかこのまま話を聞いている方も――なのでね。
俺は海夜からスマホを借りると――。
「もしもし」
「あら、二階堂さん。私としてみます?ふふっ」
「—―」
うん。何を言いだすんだよ海夜母と俺が思っていると――。
「貸して!」
海夜にすぐにスマホを回収されました。
多分聞こえていたな。と俺が思っていると――。
「お母さん。いい加減にして」
海夜が再度母と会話を初めて――少しあーだこーだ言い合っていて――それが終わった頃海夜はご機嫌斜めになりました。
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