第97話 ネコとじゃれるのも必要2

現在は昼前くらいか。


俺が目を覚ますと。部屋は明るくなっていた。ってか日差しの入り方からして……うん。朝?ではないな。


そんなことを思いつつ俺が起きると――何か引っ張られる感覚があった。そちらを見て見ると―—なんかニヤニヤと人を抱き枕にいている海夜が居た。


いやいやホントびっくりするくらいニヤニヤしていた。溶けるぞ。と、言いたくなった。もしかしたら――。すでに溶けているのかもしれないがな。


「……夢でもにやけてるのか」


俺が呟くと……。


「……ふぇ……あっ――先輩だ」


海夜が目を覚ました。っか目を覚ましてすぐめっちゃ嬉しそうな顔をしていた。

今日は大変ご機嫌らしい。


「なんか。朝から――いやもう多分昼か。昼からニヤニヤしているやつが居るよ。こわっ」


と俺は言いつつ海夜の頭を撫でると……海夜はさらにしっかりとくっついてきた。


「……えへへー。朝から先輩が優しいです」

「何度も言うが多分昼だぞ?」

「朝から先輩が優しいのはレアですから、昨晩も優しかったですし」


海夜がニヤニヤしながら話してきた。

……こいつ夜は夜で、俺がちょっと撫でていたら――人にくっついたまますぐ寝た気がするが……と俺は昨晩の事を思い出しつつ。


「はぁ……無駄に元気になってるよ。こいつ」

「そりゃ――お母さんのアレスタートというのは――でしたが」

「海夜。その話はいい。ってネコミミどこ行った?」


うん、確か寝る時も海夜は付けていた気が――と俺が思っていると――。


「へっ?あれ?」


海夜も自分の頭を触ったって付けてて寝れる海夜がすごいよ。と俺が思っていると――。


「ぎゃああ。割れてる!」

「うん?」


ネコミミさん。どうやら寝ている間に外れて――海夜の下敷きになったのか。2つに分裂。まあ割れていた。


「あーあー。さすが海夜の重さ」

「……怒りますよ?」


ジロっと海夜に見られたので――。


「はいはい。軽い軽い。ネコミミは――まあ役目を終えたんだな」


そう言いながら俺は海夜を撫でた。


「—―えへー。ってか先輩?」

「なんだよ」

「昨日はたくさん実家でいじめられた私ですから。まだまだ傷ついてますよ?幸せなことたくさんしてくれないと、傷の治りが遅いんですよ。だからずっとそのまま撫でてください。あと抱きしめてください」

「—―昼からうぜー。ってことで起きろ」

「あっ。ちょ」

「はい。起きる」

「えー。休みですよ」

「ダラダラするな。偽ネコ」

「なっ!?」


うん。それから海夜はすぐに飛びついてきたな。

まあバタバタ昼からしていました。ってやつか。

それはそれで――楽しかったので――まあ海夜の昨日何やら。というのは――良くなったはずだ。

結構無駄に撫でてやったし。うん。


――が。楽しい事ばかりは続かない。

まあそんな日々があったからか。 ヤバイ日もすぐに来たというかね。

連休遊びに遊び……まあ室内でのんびり2人で過ごしていた。ってだけなんだがね。うん。


連休明け――遂にあの方登場ってやつだな。

……多分。多分ね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る