第94話 GWはいろいろある13
月明かりの入って来ている部屋で後輩と……。
なんか危険なワードが飛び交いだした今。だった。
うん。いや危険なワードと認識しなければいいのか。うん。そうだろう。
いや生理現象的には無理か――とか思っている現在。
「もう少しダメですか?」
海夜がそう言いながらまた抱きついてきた。
「—―」
「……なんで黙るんですかー」
さて、どうやって返事をするべきか――と俺が考えていると――寂しそうな声が聞こえてきた。でも離れることはなく。ギュッと海夜はしがみついてきた。うん。苦しいね。しっかりしがみついてきていた。
「—―海夜。とりあえずどうした?やっぱりさっき。寝る前からおかしいよな?」
「……」
「……海夜?」
「……ちょっと待っていてください」
再度俺が聞くと、海夜はそう言い俺からゆっくり離れベッドを降りた。
「—―うん?」
急にどうしたんだ?と俺は思いつつ身体を起こす。
っか。えっ?帰るの?と俺が思った瞬間。海夜は立ち止まり。
ちょうど足元にあった紙袋。あれだな海夜母からもらったお菓子やらやらの袋を手に取りベッドに戻ってきた。
「なんで今それ?」
と俺が言うと……。
海夜は無言で、っかちょっと恥ずかしそうに紙袋の中身を出しだした。
急にこいつどうしたんだ?腹減った?と思っていると――海夜によりお菓子などが紙袋から出てきて……ってかそうだよな。お菓子が入ってる感じだったからお菓子が出てくるわな。やっぱりなんか級に腹が減ってお菓子パーティー開催?とか俺が思っていると――。
――ガサガサ。
急にビニール袋の音?がしたと思ったら……。
――ドサッ。
「—―はい?」
なんか紙袋からビニール袋?出て来たよ。だった。ってか……。
うん。どこかのお土産の袋かな?とはじめこそ俺は思ったのだが……どうも中身は食べ物ではなかった。
うん。食べ物ではないな。
ジーっと俺と海夜がビニール袋に入っていた物を見つつ。というか。海夜が出した際に中身が見えたのでまあ2人で今見ているのだが……。
これ……言葉で表すとそれこそいろいろ制限かかりそうだな。玩具でもアウトの香りが――と俺が思っていると……。
「……こんなの……入ってました。もちろん――私のではありませんから」
海夜が小さな声で――そして恥ずかしそうに言った。
うん。わかっている。海夜がこんなものを買うわけはないと信じたいので――犯人は……海夜母だろう。
娘に何を渡しているのか。というか。移動中に中身確認しなくてよかった。であるよ。ホント何持たせてるんだよ!?
海夜母からもらった紙袋の中にはお菓子……の他にその下には……どうみても大人の玩具というか……夜のサポートグッズというか――うん。
これは何と言ったら正解なの?でもまあ2人ともというか。まあ俺は理解しているもの。海夜も……雰囲気的には知っている感じだな。うん。
ホント。海夜母からのプレゼント?なのかは知らぬが……いやプレゼントではないな。うん。何も聞かされていないが――物は……まるでとっととやれ!みたいなセットだった。ホント娘にマジで何持たせてるんだよ!?である。
でもまあちなみに俺が今見ている中で一番気になったものを言っておくと……うん。
ネコミミ。
だな。うん。なんでネコミミ?だったが――間違いなく海夜ならかわいいよな……と思いちょっとネコミミを俺が見ていたら……。
「先輩。何ニヤニヤしてるんですか……ってほら先輩もこんなの見たら変なスイッチ入りますよね?」
隣から現実に戻された。うん、もう少しでネコミミ海夜の想像が出来たのに――。
「—―アホか。っか、俺たちは何を持ってきたんだか」
「……ホントですね。こんなの見ちゃったら……ですよ」
「……なんとまあ……海夜母はなんちゅーもんを……これどうしろなんだよ」
しばらく海夜とともに観察ってか……。
まあいきなりこんなの見たら……ちょっと怪しいというか。態度がおかしくなるか。と俺は夕食時からの海夜の態度を思い出していた。
お菓子と思っていたら……こんな物がでてきたら…—―だよな。うん。それならあの時の海夜の態度がおかしかったの納得だわ。うん。
とか思いつつ俺はふと、ネコミミを手に取り……。
「他はなんか怪しいというか……うん。いろいろ問題な気がするが……ネコミミくらいなら付けていいんじゃないか?」
とりあえず全年齢対象物だけ手に取ってみた。
「なっ、恥ずかしいですよ。ってか先輩。なんでそれを一番はじめに手に取るんですかー!」
「いや……かわいいだろう。ってか……他のはなんかね――ザ。それ用だし。手に取っていいものかというか……うん。触れないのが無難かと」
俺は他の玩具たちを見つつ言う。うん。玩具に罪はないんだがね。なんか登場タイミングを間違ったというか。この玩具たちも海夜母により強制召還されたんだろうから……うん。両者被害者か。と俺が思っていると――。
「まあ……先輩がいきなり……そっちの物を手に取って……私に使おうとしてきたら張り倒してますかもですけどね――」
「まあ、っか、片付けよう。海夜がおかしかった理由はわかったし。忘れてやるから片付けよう。うん送り返そう」
俺はそう言いながら。このまま玩具を見ていると……なので玩具を紙袋にしまっていく……ってかお菓子と入れておくのもだったので、なにか他の袋なかったか?と思いつつ立ち上がると……ベッドの方から……。
「ってか……お母さん。入れるなら――も入れといてよ。これじゃ……先輩が暴走したら……じゃん」
「……」
――うん。こいつ。何言ってやがる。というか。何ぶつぶつ言ってるんだよ。静かだから聞こえてるよ。と俺は思いつつ。
「海夜、聞こえてる。馬鹿なこといってないで片付け手伝え」
「なっ、ば、馬鹿ー、聞かないでくださいよ。って口に……出てました?」
「出てた出てた。普通に」
うん、いやね。海夜の言っていた事は確かに俺も一瞬は思ったよ?
まあ海夜母からの遊びセット一覧ってか……マジでなんだよこれ……だったんだが……。
海夜母からのプレゼントにはあれが入ってなくてな。まああれだ。薄くて伸びるというか。まあ大事なやつがね。っか。何を言わすんだよ。誰だよ。って俺が勝手に言ったのか。うん。俺もおかしくなってるな。
まあとにかく海夜がおかしかったのも、今変な空気に部屋がなっているのも海夜母が悪い。うん。全て着払いで送り返すもありだろ。とか俺が思っていたら――。
海夜が俺の横に来て、袖を引っ張ってきた。
何だろう。嫌な予感がした。いや海夜の顔が決心をしたというか……なんか興味ありというか……恥ずかしい……雰囲気とともになんか別のが見えていてね……うん。嫌な予感。と俺が思っていると……。
「先輩」
「……何だよ」
「一応ですが……」
うん、こいつの表情から俺の嫌な予感というか……暴走娘暴走中という掲示板。看板を出さないとだな。うん。暴走するわ。と察知した俺は――。
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