第85話 GWはいろいろある4

海夜母に翻弄というか。

まあこの今部屋に居る中では海夜母が1枚上手というか。

自分の子を散々使って遊んだというか……まあ楽しんでいた。


俺はほとんど2人の会話を聞いているだけだが……まあ仲良しというのはよくわかったな。

まあちょっと海夜が気の毒というか……これは帰った後に慰めろやらやら言ってまたなんか甘えてくるんだろうな……とか俺が思っていると……。


「でも、海夜。ほんとに元気そうにしてるわね。はじめの頃はあの人が勝手に1人暮らしさせるとか言い出して、1人で引きこもってるんじゃないかと思っていろいろ心配していたけど、今じゃ全くね。前に来た時より元気になったかしら?二階堂さんと出会って、毎日楽しんでるみたいだし。毎回ドタキャンするお父さんはちゃんとお母さんが厳しく叱っておくから。海夜は二階堂さんに厳しく叱られなさい」

「なんで私先輩に叱られないとなの!?」


うん。なんかいい感じの話が始まるのかな?と思ったらやっぱりそこにたどり着くのか。という海夜母の会話でした……ってそこで話は終わらず……海夜母は俺の方を見てきて――。


「二階堂さん娘をこれからもよろしくお願いしますね。あっ、先ほども言いましたが。困ったらいつでも連絡してくださいね」

「えっと、はい。困ったら連絡させてもらいます」

「……そんなことないから。ってか先輩とお母さんは繋がらなくていいから。余計なことが流れそうだし」

「俺の平和のためには必要な気もするがな」


すると海夜母がスマホを取り出していたので。俺も取り出そうとしたら……両者海夜に妨害されたのだった。


「先輩?余計なことしないでくださいね?わかりました?余計な事しているの知ったらお仕置きですからね?いいですか?」


おいおい。海夜よ。母の前で変な事言うなよ。と俺が思っていると……。


「あらあら。ホント仲良しなところ見せつけてきちゃって。実は二階堂さん……いじめられたいのかしら?ふふふっ」

「あ。あの……普通です。俺は普通です。はい」

「お母さん!変な事言わないで」

「あらあらー。かわいいわねー。それに海夜に二階堂さんはもったいないわよ」

「ちょ、お母さん。先輩狙ってないよね!?」

「ふふふー」

「ちょっと!?」


うん。いじめられるの大好き。とか勝手に認識されたら……だよ。うん。なんか海夜の母は……いじめる側というかね。

俺も海夜と一緒の状況にはなりたくないので……早々に普通であるというアピールをしたのだが……伝わっただろうか……伝わってないとやばいな。うん。

っか海夜が先ほどから言っているように確かに早めに撤収した方がいいのだろうか。とか俺は思いだしつつも。


今もあーだこーだ言い合っているというか。

主に海夜が母にいろいろ言っているのだが……その話をニコニコと聞いている海夜母を見ると……。

とりあえず海夜母には元気な海夜見せれたからいいのか。と俺は思いつつも。なんか海夜を2人相手しているみたいで……いつもの倍疲れを感じ出した俺だった。


っかここに海夜父が居たら……どんな状況になっていたのだろうか…、とも思っていたがね。

いや、海夜父は厳しく……でも隣で海夜母が今みたいな感じだと……うん。カオスというのか…。うん。やばかったかもしれないか。

っか海夜父さんはまだ会ったことはないが。実は俺の疲れを軽減させるために2回ともドタキャンを……ってそれはないか。うん。もしかしたらそのうち本当に海夜を連れ戻しに……。

とかまあなんかいろいろと、海夜と海夜母のやり取りを見つつ俺が考えてしまっていると……。


唐突に……爆弾とは突然飛んできた。うん。ちょっと油断していると。なんだよな。

油断は禁物である。

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