第83話 GWはいろいろある2
海夜の実家にやって来た俺と海夜。
今は海夜母により室内へと案内されたところである。
ちなみに今のところ海夜父は……やっぱり居ない。
室内もなんか静かというか。誰か他に人が居る気配はなかった。とまあとりあえず今は応接間?というか。まあ部屋へと俺は案内された。確か前も通された部屋だな。とか俺が思いつつ案内された部屋に入り座ると…。
海夜の母が飲み物を持って来て……って、飲み物を置くとすぐだった。
「ところで、娘とはどうなりました?いろいろあれからありました?実際どうですか?」
……うん。すっごく。興味津々というか。楽しそうな海夜母が俺の目の前で目を輝かせていた。なんか前はいきなりというか。飲み物とかが出てくる前に質問攻めが始まったが……まあ今日はちゃんと飲み物が出てきてから。まあ準備完了のち?というのか質問攻めが始まったらしい。うん。
まあ雰囲気はなんか海夜と似てるな……とさすがに2回目だったのでちょっと余裕がある俺だった。だが……まさか2回目もあるとは……というのもあったので。ちょっと戸惑いつつ。
「……はい?」
と。返事をすると。すぐに海夜が口を挟んできた。
「お、お母さん。だから、何もないから。急に変な事言わないでって前に言ったじゃん」
「毎晩一緒なんでしょ?」
とニヤニヤしつつ海夜を見た海夜母。そして……なんか大変気まずそう?居心地悪そうな表情をした海夜。こいつ……。
「……海夜?まさかだが。あれからまた何か言った?」
「な、何も言ってないですよ!はい。何も言ってません。これはお母さんが勝手に言っているだけです」
うん。少し前に取り調べ済みだからな。まさかその後にまた追加で変なことを……と思ったのだが……今の海夜の雰囲気からして……まあ母の方が楽しんでいるな。と俺が思っていると……。
「なに言ってるのー。毎晩お邪魔して甘えてる。ってこの前話した時に言ってたじゃないの」
「言って……ないから」
「何か海夜。今間がなかったか?」
うん。すぐにやっぱこいつなんか言ったかも。と俺が思っていると……。
「き、気のせいですよ。言ってないです。はい」
っかもしかして海夜……恥ずかしくて何話していたか覚えてない説もあるのか……と俺が思っていると……。
「まあ実際はいつも二階堂さんが一緒に居れくれるから、1人暮らしも寂しくないだったんだけどね」
と。コロッと表情を変えて海夜母が言った。何なんだよこの親子……と俺が思っていると……。
「ほ。ほら。先輩私は何も言ってないです。お母さんが勝手にです」
「寂しかったのか」
「先輩。今は変なところ気にしなくていいです」
「あら?でももしかして今の娘の反応だと……本当に毎晩甘えてるのかしら?」
海夜母はそういいながら海夜の方を見てニヤニヤ……そして顔を近づけていた。
それと同時に海夜の顔が赤くなっていた。うん。こいつ……ダメだ顔に出るというか。うん。わかりやすすぎる。っか。海夜の母も相変わらずだよ。とか俺が思っていると……。
「お、お母さん。違うから、話変えないでよ!」
「甘えてるんでしよ?」
「なっ、えっと、先輩。はっきり言ってくださいよ」
「またこっちにふってきたか」
「二階堂さん。毎晩甘えてくるなら。もうメロメロなんですから、めちゃくちゃにしてあげてください。あっ。しつこいようなら一度怒らないとこの子ずっと甘えてきますよ?寂しがり屋ですし。四六時中ベタベタしてくるかもしれませんよ?」
「お母さん!?」
うん。にぎやかな家だよここは。って海夜が爆発しそうになっているが……まあいいか。と俺が思っていると……。
「そうそう二階堂さん。くすぐりしました?」
「えっ……あー……まあちょっとこの前」
うん、突然だったので何か俺普通に答えてしまった。
「先輩、そういうのは言わなくていいって先輩が言いませんでしたっけ!?」
あっ。ごめん海夜。事実だったから言っちゃったわ。と俺が思っていると……。
「あらー。どうでした?昔は大笑いしながら……」
「お母さん!昔の事なんて言わなくていいから!」
と。海夜母が何か言いそうになったのか。慌てた様子で海夜が話しを無理矢理切っていた。
「あらあら、恥ずかしがって」
「だからなに話してるの!もー」
「ちなみに、本当に弱いみたいですね。すぐに土下座してきましたよ」
「あらあら、長時間はだからね。ちゃんと経験して学んだのかしら?」
「や・め・て!」
「ふふふっ」
「……海夜。声でかい」
「先輩もこの話しないでください!」
うん。ホント海夜はくすぐりのネタはダメなのか。もしかして話をしているだけでもくすぐったく海夜はなって来るのだろうか……と俺が思っていると。
「二階堂さん。大丈夫よ。言う事聞かないならもう縛り上げてくすぐっちゃえばいいからね。そしたら絶対逆らわなくなるわよー」
「いやいや。縛るって……それは……」
「あらあら、優しいわね。でもかわいいわよー。わんわん泣いちゃうかもしれないわよ?」
うん。海夜の母。ほんといいキャラしてるよなぁ……とか俺が話しを聞きながら思っていたら。
「先輩!お母さんの言うことは無視してくださいよ。ってなんでまた前みたいに私だけ……こんな思いを――」
うん。俺の隣で海夜は顔を真っ赤にして……ちょっとこちらを睨んでいた。
怖い怖い。あまりいじめると後で怖いからな。この話はこのくらいか。と俺は思っていたのだった。
まあ海夜母を止めれるとは思ってなかったけどね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます