第67話 俺ダウン
悪い菌は突然やってくる。
前日までピンピンしていたのにそれは突然襲ってきたのだった。
頭が痛い。あと怠い。
これは現在の俺の状況である。
ちなみに場所は大学。時間は昼休み中である。
なんかね。今日は朝から頭が重いというか。変な感じだったんだよ。
でも朝大学に来るときはまあ寝不足?とかでまあ気のせいか。とか思っていたんだが…。午前中の講義を受けたら…。見事に悪化してきた。である。
ズキズキ頭痛が出てきたり…。あと身体がさらに重く…。でもまあまだ動けない。とかそういうレベルではなく。とりあえず多分1週間の疲れが金曜だし出てきたのだろう。とか俺は思いつつ。気分転換に…。というか。昼休みはいつものところに行かないとなんでね。行かないと後輩がブーブー言ってくる可能性があり。その相手をするのも…。なんでね。ならいつも通り過ごしている方が…。楽だろうと移動してきた俺である。
まあ確かに。講義室に居るよりは…。外に居る方が楽な気も…。とか思っていたら。
「お疲れ様です。先輩」
海夜がいつものようにやってきた。
「…。あぁ、お疲れ。海夜」
「…?」
俺がなるべく普通にと返事をすると…。海夜が不思議そうに俺を覗き込んできた。いやいや顔近いな。おい。である。
「なんだよ」
「先輩…。どうしました?」
「…。何がだよ」
「いえ、今日は顔色が悪いかなぁー。と」
マジかよこいつわかるのかよ。すごいな。とか思っていたら…。
「先輩?」
「うん?あー、大丈夫大丈夫。なんもないし。ただ金曜で疲れたー。なんだよ。講義はマジでしんどいんだからな」
「そうですか?なら膝枕してあげますよ?」
とか言いながら海夜は俺の横に座り。スカートをポンポンする。って、なんかその動作を見てしまったら変に意識というか…。余計な事考えさすなよ。何気に生足?太もも?見ちゃったから…。ってことで。うん。これはとっとと話題を変えようということで。視線をそらしてから。
「却下」
「なんでですかー。嬉しくないんですか?」
「海夜は恥ずかしくないのかよ」
「あっ、先輩は大学内では大胆なことはできないと」
海夜がニヤニヤしながらこちらを見てきた。
「…。ウザいやつだわ」
「ちなみに私は学内なら見せつけOKです。むしろ先輩がそばに居るアピールしたいですから。変なのが来ませんからね」
「…。ここから逃げたい」
「なんでですか」
とまあ海夜とアホな会話をしていたからか。昼休みが終わる頃にはちょっと気分はマシ?になっていた。うん。それはそれでびっくりというか。頭痛い頭痛い。ということをちょっと考えなかったからか。少し和らいだ感じだった。
まあ気がそれた。とかだろうな。
それから俺は海夜と別れて、午後の講義へと移動した。だったのだが…。
今日は講義が遅い時間まであり。終わったころにはクタクタ。ってか頭痛や怠さがまた出てきた。というか。先ほどより強く出てきた。
今度はちょっとフラフラ…。いや、まあそこまでやばいとかではないがな。先ほどはなかったフワッとした感覚がな。ちょっと出たり無くなったり。という感じだな。
っか俺の身体よ。どうした。である。
とりあえず俺はそんな体でゆっくりと家へと向かい…。って実際は講義が終わってから講義室でつぶれて…。ちょっと落ち着くまで。あと人が少なくなるのを待って駅へと向かった。
そして何とか電車に乗り…。家まで歩いた。うん。過去一で疲れたー。という感じでアパートに到着したよ。大学からこんなに遠かったっけ?とか思ったよ。うん。移動中の電車の中とかなんか無駄にしんどかったしな。揺れが…。というのと走行音がなんか響くというか。車内のちょっとした会話が頭に響くというか…。うん。大変だった。
でもなんとか帰ってこれたので…。俺は玄関の鍵を開けつつ。よし。この後はとりあえず寝よう。とっとと寝よう。とか思いつつ。鍵を開けて室内へと入って数秒後。
ピンポン
インターホンが鳴った。マジかよ。紺タイミングで誰だよ。寝かせてくれよ。超怠いし。うん。無視でもいいかなー。だったのだが…。
まだ俺は寝ていなかったから。ってか。玄関近くに立っているので向きを変えて再度玄関へと向かい出てみると…。
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