第56話 放課後の待ち合わせ2
放課後にお出かけ中の俺たちは先ほど駅へと到着して。現在は海夜が調べてくれた店へと向かっていた。
お店は大きな駅のところだったのでまあ電車を降りても周りは人たくさんだったがな。
でもぎゅうぎゅうとかではないので先ほど。途中にあった満員電車よりかははるかにマシだった。
「ってか、海夜」
「はい?」
「なんでわざわざ学校帰りだったんだ?明日でもよかったのに」
「学校帰りだからいいんですよ。放課後のお出かけですよ」
「荷物あるから地味に大変ってか」
「いいんです。放課後デートですよ」
「家帰ってからでも同じでは?」
「帰ったら行きたくなくなるかもですよ」
海夜に言われて考えている…。うん。まあ確かにと俺は思いつつ。
「まあ…。うん。明日休みだー。だらけたい。になったかもな」
「だからこれでいいんですよ」
「っか遅くなると海夜が補導されるんじゃないか?」
「…。大丈夫ですよ」
「なんだよ今の間は」
「いえ、女子高生とぶらぶらしている先輩が職質にあわないかとちょっと心配に…」
「おい。いやな未来を想像するな」
「ならとりあえず…。仲良しアピール?で、て、手でも…。繋ぎますか?」
と、ちょっと明らかにもじもじしつつ海夜がそんなこと言ってきた。
「なに恥ずかしがりながら言ってるんだよ」
「は、恥ずかしく…。ないです」
「顔真っ赤」
「むっ。先輩。はい。手」
海夜が俺の腕を叩きつつ。繋げ。と言ってきたので…。
「…。はいはい」
「うんうん」
とりあえず海夜の手を掴んだ俺だった。
っか謎。なんで手を繋ぐことになったんだろうか…。とか俺が思っていたら…。
「先輩。ここです」
「え?」
「ここ」
いつのまにかお店に到着していた。ってか手を繋いで数分も経ってないんですがね海夜さん。今のなんだよ。である。
まあそれは…。いろいろ言うとなので置いておいて、海夜が連れてきてくれたお店は…。落ち着いた感じのお店で、ちょっと高そうでは?とか俺は思いつつも海夜と入ってみると…。
意外と学生が居たりと。うん。普通の店だった。
「よく見つけたな。こんなところ」
「たまたま調べていたら出てきたんですよ」
「さすがというか…。ってかカバンカバン。今日こそカバン」
「ちょ、先輩急がなくても」
と。俺が進みだすと何か引っ張られる感覚…。。ってそうか。
「あっ、悪い悪い。海夜と手繋いでるの忘れてたわ」
「むっ、先輩あとでお仕置きが発生しますよ」
「怖いやつだな」
「これからの先輩の態度次第です」
「…。はいはい。っか、どこだカバンは?」
「えっと…。あっ、奥の壁のところですね」
「あー、あれか」
海夜が言う方にカバンが見えたのでそちらへと俺たちは進む。それから俺たちはカバンチェックタイムに入ったのだった。
店内には結構な種類があったため。俺はまあ迷った。うん。
いや、デザインはシンプルでどれもいいし。サイズもな。ちょうどいいのが。ちょうどいい値段って感じでな。いくつかあったんだよ。だから1つ選ぶのが大変だったんだよ。時間かかったわ。
そんなこんなありまして…。俺たちがお店から出てきたのはしばらくしてからだった。
「いや先輩真面目に悩んでましたね」
「種類多かったからな」
「ほんと欲しかったんですね」
現在俺は先ほど購入した新しいカバンが入った袋を持っている。のだが…。うん。数分前の出来事に関して海夜に確認というか…。
「まあ欲しかったからな。っかさ。マジで…。海夜金返すけど?」
「いいんですよ」
何故か知らないが…。俺がカバンを決めてレジへと向かって行ったら…。隣に居た海夜がレジ前で…。
「先輩ちょっと貸してください」
とか言いながら俺の手から商品を持って行き…。そのまま何故か海夜がお会計。うん。お支払いをしたのだった。
いやいやなんで俺高校生に出してもらってるの?だったので…。その時も俺は海夜に言ったのだが…。
「大丈夫です。先輩がカバンを欲しがっていることをたまたま親との定期連絡の時に話したら。お小遣い追加しておくから。日頃のお礼にプレゼントしなさい。って言われましたから」
やらやら海夜が言ってな。
まあ結局…。海夜がお支払いで…。俺の手に先ほど選んだカバンが居るという状況だ。
「先輩大丈夫ですよ。私というか。私の親からですから。まあ母親ですね」
「お礼しに行かないとになるだろ」
「いいんですよ。私が日頃ご迷惑おかけしているんでね」
「その自覚がある割にわがまま。甘えん坊のままだがな」
「むっ。ってそれより。じゃ先輩のお買い物終わりましたし。今度は私ですね」
「…。まさかの自分も見たいところがあったからか」
「当たり前じゃないですか。せっかく来たんですから。さあさあ先輩行きますよ。それに先ほどのおつりがありますからね」
「お前。なんやかんやで親からの臨時収入であまり使う気だな」
「はい。先輩のカバン後で写真撮ってこれ買ってあげました。って金額わからないように送って置いたらOKですよ。まあ全部すっきり使っちゃうとなんで…。ちょっとだけですよ」
「…。バラしておくか」
「先輩そんなことしたら…。ですからね」
「はあ…、まあでも。ありがとな」
「はい。大切に使ってあげてくださいね」
「はいよ」
「ってことで行きますよ」
とそこからはまた海夜に手を引かれている俺だった。
そのあとは海夜がこちらも事前にチェックしていたのだろう。雑貨の店を見たり…。服屋を見たり…。で、暗くなるまでお店巡りをして…。
「疲れました」
駅のホームに帰ってきた頃には海夜がそんなことを言いながらベンチに座っていた。
「買い物中はめっちゃ元気だったよな」
「楽しかったです」
ちなみにちゃんと海夜も目当てのものは買えた様子だ。親からの臨時収入。まあ俺へのだったのだが…。おつりが一部使われたらしい。まあその他は自分のお小遣いを使っていたみたいだがな。本当は何か俺も買ってもらったからお礼とか…。まあ思ったのだが。なかなかなくてな。こいつささっと目当てのもの見つけるとレジに行ってたからな。チャンスがなかったんだよ。だから…。まあこれはまた後日だな。
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