第54話 放課後の待ち合わせ
数日前。確か海夜とともに俺はカバンを買いに行ったはずだが…。
なんやかんやあってたこ焼きを食べて帰って来た。という日があったが。それから数日後。
「先輩。ちゃんと道が合流するところで待っていてくださいよ」
「はいはい。大丈夫だよ。多分海夜の方が学校早く終わるだろうし」
「だって先輩勝手に1人で行きそうですもん」
「流石に大丈夫なはずだ。ほっていくことはないだろう。多分だがな。講義で疲れたらリフレッシュだー。で勝手に1人で行くかもしれんが…」
「ほらー。怪しい事言っているじゃないですか」
今日は朝から海夜とともに大学へと向かっている。これはその途中での会話である。
っか本当はな。俺はもう少しあとに家を出てもよかったのだが…。まあ朝から海夜が一緒に行こうと呼びに来たからな。仕方なく俺がお供しているところだ。
そして海夜が今俺に何を言っていたかというと。
今日の放課後にこの前のリベンジというか。先ほども触れたが数日前に海夜と共に買い物に行った際。まあいろいろありまして、というか。海夜の同級生との遭遇でバタバタがあったからか。またはたこ焼きが美味すぎたからか。目的のカバンを買い忘れた俺。
そしたら海夜が翌日に…。
「また行きましょう。学校終わりに買い物行きましょう。決まりです」
やらやら言いましてな。
金曜日の今日決行となったのだ。
とか俺がちょっと過去の事を思い出していたら大学と高校の分かれ道のところに到着した。
「じゃ先輩。行ってきます」
「ああ」
「あっ、お昼は行きますから」
「…。なら朝は別々でよかったような…。昼の時に言いにくればよかったじゃん。俺今から半時間くらい待機なんだが…」
「いいんです。先輩には何回も言わないとですからね」
「はぁ…。まあ、じゃあとでな」
「はい!」
ってことで海夜と別れた俺だった。っか…。今の時間は高校生の通学メインの時間だったので…。俺と海夜が一緒だとかなり目立つというな。
制服着てるやつらの中に私服のやつ。って感じだったからな。
まあ海夜曰くアピールとか言っていたが…。何をアピールしたいんだか…。お前ぼっちだろ?逆に目立つことになってないか?とか俺は再度思いつつ。講義室へ入り抗議が始まるまでしばらく待機していたのだった。
しばらく俺が講義室で待機をしてから…。講義が始まり。昼休みになると、また海夜といつものベンチで話して…。昼からはまた講義。
それからしばらく眠い時間だったが頑張り…。本日の全ての講義が無事に終えると俺は海夜との待ち合わせ場所。まあ朝別れたところか。高校からと大学からの道が交わるところだな。そこへと向かった。
予定では海夜の方が15分くらい早く終わっているのですでにいるだろうな…。とか思いつつ歩いていると…。待っている海夜が見えた。すると海夜も気がついたらしく。こちらに手を振ってきた。
「おまたせ」
「ほんとですよ。待ちました」
「…。やっぱりうざいやつだったか」
「むっ、てか先輩早く行きましょう」
「はいはい。ってか。無駄なものを学校に持っていかない誰かさんの荷物。はいよ」
俺はそう言いながらカバンの中から今日の朝海夜から預かっていた財布やらやらを渡した。
いや、まあ前からの名残いうのか。海夜は基本学校に要らないものは持って行ってないのでね。
まあ一時期みたいなことはないらしいが…。うん。まあ無駄ってか不要なのはな、要らないよな。ということで俺が預かっていた。
「ありがとうございます」
「っか前と同じショッピングモールでいいか?」
「あっ、それなんですが。私調べてみたお店があるのでそっちに行ってみませんか?先輩の希望していた感じの物があると思うんですけど…」
「まあ別にあそこじゃないと。ってわけじゃないからいいけど…。ってか海夜わざわざ調べてたのか?」
「はい。カバンカバン先輩が言ってましたからね」
「っか、まあならとりあえずは…。どこに向かえばなんだ?」
「電車ですね」
「まあだよな。大学の近くにはないよな」
「あったらびっくりですよ」
「まあそれもそうか」
ってことで俺たちは駅へと移動して…。電車に乗り移動した。
って、ここまではいつもの帰り道と同じだな。ってか…。人が多い。人に酔うって時間だった。
「帰る時間ですからね。混むのは仕方ないですね」
「まあ、だよな。嫌だわ。この人混み。居るだけで疲れる」
「ほんとですね」
と満員電車が苦手な2人。まあこういう話は合うんだよな。とまあそんな話をしつつ俺たちは電車に揺られ続け…。
「先輩。狭いです」
「無理いうなよ。ぎゅうぎゅうなんだから」
現在俺は海夜をドアとサンドイッチというのか…。まあ、海夜が潰れないように頑張っているところである。
海夜は…。なんやかんやと言っているが多分一番平和な方だろう。
まあほぼ海夜と俺は密着みたいになっているがな。俺がまだ頑張ってやっているから…。海夜はちょっとした空間がある。ってかなんか壁ドン?してるみたいな雰囲気と俺が思っていると…。
「壁ドンされてるみたいです」
「…」
うん。海夜も偶然一緒のこと思っていたらしい。
まあそんな体勢になっているからな。俺の背中の方からはめっっっっちゃ押されてるんだよ。そして電車が揺れるたびに強くなるしよ。人乗りすぎだっての。なんで夕方にこんなに満員なんだよ。である。って…。まあ乗客に対して車両が少なすぎる問題が解消されてないからだろうな…。ホント誰かこの鉄道会社に言ってやってほしい。うん。
「先輩?どうしました?」
「いや、しんどくなってきたし。そろそろ海夜を守らなくていいかなー。って」
「ちょ、なんでですか。潰れちゃいますって…。今でも少し潰れかけですけど」
「いやいや、俺頑張ってるからな?ブレーキやらやらでマジで海夜潰れないようにしてるからな?」
「それはありがとうございます。到着まで頑張ってください」
「…。あと何分だよ」
とか話していると。電車が途中の駅に到着する為スピードが落ちて車内放送が流れ始めた。すると海夜が…。
「なら先輩。時間はかかりますが空いている電車で行きませんか?」
「えっ?あー、乗り換えか」
「です。ちょうど各駅停車に乗り換えできるみたいですから」
現在車内放送は次の駅での乗り換え案内をしている。
そして各駅停車の電車に乗り換えができるという事だったので…。俺達は途中で各駅停車の電車に乗り換えたのだった。
いやまあ目的地は各駅停車とかしか止まらない駅ではなかったのだが…。ってか。乗り換えた時点で到着時間が遅くなったのだが…。さっきまで乗っていた電車の方が先に到着するのでね。でもまあ空いている方を選んだ俺達だった。
各駅停車の方もそこそこの乗車率だったが。先ほどとは違い。立ち席だったが。周りにはスペースがあり。それなりに快適に移動できたのだった。
それから…。各駅停車の電車に乗り換えた俺たちは立ち席だったが。潰されるとか言うことはなく。無事に目的地の駅へと到着したのだった。
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