第50話 水遊び4
何故か風呂場でずぶ濡れ。水のかけ合いをした俺達2人。先ほどはくしゃみもし手…。って、いやマジで全身ずぶ濡れ。服が冷たいから体温取られるわな。マジで寒くなってきた。
「これは風邪ひく」
「です。思ったより寒くなってきました」
「馬鹿のせいで」
「むー。ってか。寒い」
「はぁ…。まあ話してたらちょっと服マシになったから。さっと取ってくるか。海夜はお湯でも浴びて待ってろ」
「はーい」
ということで。ポタポタまだ少しは水が落ちているが。俺は小走りでベランダへ。そして干してあったタオルやバスタオルゲット。そして着替えも抱いて洗面所へ。うん、あとでちょっと床拭かないとだな。余計な事増やしやがってだよ。あいつは…。
ちなみに風呂場からはシャワーの音が聞こえていた。
「海夜」
「はい?」
「入っていいか?俺もちょっとお湯」
「いいですよ」
って、ことで風呂場に入ると…。体操服が隅っこに置かれていて…。水着になっているやつがいた。そして気持ち良さそうにシャワーを浴びていた。
「…」
「先輩。見過ぎです」
「いや、まな板…」
「はっ?」
「嘘嘘。嘘です」
「…。まあ、わかってますけどー。これから一気に成長しますから」
「はいはい。っか。タオル持ってきたから海夜出ろ」
「えー、もう少し暖まります」
「ならここで俺が服脱いでも騒がないな?」
「えっ…。だ、ダメです。叫びますよ」
「…。なら早く出ろよ。身体冷えて寒いんだなら」
「わ。わかりましたよ。出ますから。まだダメですよ」
と海夜が出て行くと俺は服を脱ぎながらシャワーを浴びた。うん。
今から洗濯したら…。まだ乾くよな。と思いつつ。
「海夜。出ていいな?」
「あ、先輩ま、待って」
「まだ居たのかよ」
風呂場から出る前に声をかけたら…。まだ海夜は洗面所に居た、っか髪とか乾かしていたら時間かかるか。
「ど、どうぞ、です」
と俺がそんなことを思っていると海夜が洗面所から出て行ったらしいので、俺は洗面所へと出た。そして…。ってあいつバスタオル持ってったな。まあハンドタオルとかがあるからいいが…。
とか思いながら身体を拭き着替えて髪を乾かした。
確か風呂掃除だったはずなのにさらに洗濯増えたよ。と、思いながら洗濯機の電源を入れる。って…。
「海夜。バスタオル持ってるだろ?洗うから持ってこい」
「…」
「海夜?」
「あ、あの」
すると洗面所の入り口から海夜の顔だけでてきた。
「なにしてるんだよ。バスタオル持っていっただろ?」
「そ、その…。先輩」
「うん?」
「ふ、服貸してください」
「…。はい?」
「…」
なんだ?と思いつつ海夜の方に行くと…。
「わっ、わっ、先輩。だめ」
「…。何故まだ水着か」
「…。うぅ…」
入り口のところに立っていた海夜はまだ水着を着ていてバスタオルを胸に抱えていた…。って、なるほど。
「海夜。着替え持ってこなかったのか?」
「…。はい」
「びっくりするくらい馬鹿か」
「…。むっ」
「っか、ささっと部屋行けばいいんじゃないか?」
「い、行けるわけないでしょうが!私水着ですよ?」
「まあ運が良ければ誰にも見られない」
「嫌です。先輩でもちょっと…。部屋の中で見られてるの恥ずかしいのに」
「馬鹿なことしたのは海夜なんだがな」
「馬鹿馬鹿言わないでくださいよ」
「馬鹿じゃん」
「むー」
「でも、海夜。風邪ひくからマジで着替え…。ね。って、シャツだけじゃ…。ダメか」
「だ、ダメです。し、下も」
「だよなー。なんも持ってない馬鹿だし」
「…」
とまあ結局恥ずかしがっている海夜には俺の服を貸したのが…。
まあぶかぶかだからな。俺が洗濯をまわしてリビングに戻って来ると…。
「先輩。脱げます」
「知らん」
まあうん。歩くのが大変そうな海夜が居た。
ちなみに俺が海夜の部屋に行き。着替えを取ってくるという案は即却下されたため。今は海夜の体操服が乾くのを待っている。
体操服はすぐに乾くからな。特に今日みたいな天気ならすぐに乾くだろう。
それからしばらく海夜は…。
「先輩。今は近くに来るのなしです」
「…」
とかまあ言い。ベッドの上を占領していたのだった。
まあそんなことがあって…。少ししたら体操服はちゃんと乾き…。すぐに体操服に着替えた海夜は…。超高速で自分の部屋に戻り…。ってか。洗濯して返すやらやらで先ほどまで着ていた俺の服も持っていかれた。
別にこっちで洗ったのに…。だが。もう海夜はすでにここにはいない為¥ため…。まあいいか。と思っている入れだった。
そしてバタバタしてからしばらく…。
海夜が普通に部屋着。まあ一番初めに来た時に着ていた服になり戻って来た。そして…。
「恥ずかしかったです」
「だから、海夜が勝手にしたんだろうか」
「そうですけどー、先輩も先輩です。頭からシャワーぶっかけるとか。女の子相手に酷いです」
「相手が海夜だったからな」
「どーいうことですか」
「いじめてOK?的な」
「先輩がいじめてきました。先輩はいじめたことを認めました。なので罰として、頭を撫でることを要求します」
「なんでだよ」
「傷つきました」
「わかったわかった」
と俺は海夜を引き寄せた。
「だ、抱く!?いやいや、それは先輩いきなりすぎると…」
「確保」
「ぶきゃ」
なんか引き寄せた時に騒いでいるやつが居たが…。まあ横に海夜はいたのでね。
俺は海夜を引き寄せて…。捕まえてそのまま頭をわしゃわしゃしておいた。
「ちょー、せっかく整えたのに!」
「ボサボサー」
「誰のせいですか!って…。先輩。恥ずかしいです。この体勢」
「いや、わしゃわしゃするのは楽しいぞ?」
「このぼっち先輩。私の扱いが雑すぎます!」
「第2ラウンド」
俺はそう言いながらさらに海夜の髪の毛をわしゃわしゃしておいた。ちなみに逃げないように確保してな。
「きゃ、ちょ、わしゃわしゃするなーです。もうボサボサですよ」
「これ楽しい」
「変態」
まあ、うん。後輩とのスキンシップを楽しんだのだった。
ちなみに…。うん。わしゃわしゃで身体を温めたから?かは知らぬが。2人とも風邪をひくとかいうことはなかった。
っかさ。今更だが…。水着姿の海夜はまあなかなかだったな。まさか水着になっているとは思わなかったが…。うん。あいつ、足綺麗だわ。って、こんなこと言ったら叩かれそうだったのでもちろん言ってない。
まあ、そのうち褒めてやろう。
とは思っているが…。さてどうやって褒めようか。とか考えていた俺だった。
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