第49話 エイプリルフール2
いやー。なんやかんやで楽しい楽しい。って楽しいことは時間が経つのがホント早いな。うん。
今は朝から海夜が俺のところにやって来てエイプリルフールとかとかでまあいろいろ言い合っていたらあっという間に昼になったいた。ということろだ。
っか…。確かエイプリルフールって午前中だけ?とかなかったっけ?と、俺が思っている横では…。まだ頑張っているいるやつが居た。
「せ、先輩なんて大っ嫌いです」
「うん」
「嫌いです」
「うん」
海夜は必死にというか。俺がいい反応をしないからなのか。ずっとこんな調子である。
「私は別の方とお付き合いすることにしました」
「うん、おめでとう」
「…。も、もうここには来ませんからね」
「わかった。わかった」
「…。…。もう!なんで先輩普通に楽しそうにしてるんですか!騙されてくださいよ」
「いや、海夜が騙されやすいというか。お馬鹿というか」
「馬鹿まで言われた。って。あれ?馬鹿は…」
「あー、ミスった。賢い賢い」
「…。完全に馬鹿にしてます。嘘って今は理解してますからね。もう」
「いやー、賢いよなー。海夜は」
「むー、めっちゃ馬鹿にされてます。ムカつきます」
「海夜」
「な、なんですか?も、もう騙されませんからね?」
「こんなことしても疲れるから普通にしとけよ」
「…。ま、まあ…。たしかに先輩に嫌いとか言われたのが嘘でも…。ダメージは半端ないですから…」
「ちなみに海夜。ずっと気になっていたこと。今更だから言っていいか?」
「はい?」
「靴下左右でデザインが違うのはわざとか?それこそいつ言ったらいいかわからなくてずっと触れなかったが…。さすがにそろそろ気になるから触れた」
「へ?」
俺が聞くと海夜は何を言っているんですか?急に。という感じで…。自分の足元を見た。
「いや、そういうデザインかー。とか思っていたんだがな…。やっぱり気になってな」
と俺が海夜が来た時から気なっていた事を聞いてみると…。
「…。にゃー!なんで!?うわー。ガチで間違えましたー」
うん。海夜がそんなことを言いながら…。逃走していった。っか猫いなかったか?ここペット禁止だぞ?多分な。とか俺が思っていると…。
っかなんだ?本当は靴下もなんか引っ掛け?みたいなやつかと思っていたが…。本当に間違っていたらしく。うん。今ドアがバンバンいっていたよ。ホント騒がしいやつだな。
それから少しして…。ちゃんと同じ柄の靴下を履いて海夜は戻ってきた。別に外に出かけるとかないなら…。俺は気にしなかったんだがな。とか思っていると…。
「もう、エイプリルフールはやめましょう。疲れます」
「海夜が1人で言いだして。そしてバタバタしてただけじゃん」
「予定ではもっと先輩をワタワタさせる予定だったのに…」
「っか腹へってきた。ってもう昼前だし」
「あっ、ホントですね。先輩疲れたからお昼ご飯作ってください」
「…。ホントウザいやつだな」
「今のは仕方ないな。かわいいやつ。ですよね」
「都合のいいように解釈しだしたよ。天才が」
「です。私は天…。ちょ、先輩今の嘘ですよね?馬鹿って言いましたよね?」
「賑やかなやつ。ってか。チャーハン作るか」
と、言いながら俺は立ち上がった。
「あっ。逃げられたー」
そんな声が後ろから聞こえてきたが。俺は気にせずキッチンへ。そしてパパッと俺はチャーハン…。ではなく。ラーメンを作り。海夜の前に置いたのだった。
それを見た海夜は…。
「あれ?先輩、メニューが変わりましたよ?」
「まあ、嘘OKだからな」
「この先輩はホントに…。って、とりあえずいただきます」
「はいよ」
それからは普通に俺たちはお昼ご飯を食べて…。片付けて。
またベッドに俺が腰かけると。海夜も俺の隣にまたやって来た。
俺は一応時間をちょっと確認してから…。
「海夜」
「はい?」
「せっかくのエイプリルフールだから言っとくわ」
「はい?」
「海夜は馬鹿だよな」
「なー!?って、危ない危ない。騙されませんよ。って…。あれ?先輩?」
「海夜って、なんやかんやでかわいいやつだよな」
「なっ…。えっ?うん?あれ?えっとエイプリルフール…。って、ちょ先輩つまり!」
なんか気が付いたのかお隣から怒りのオーラが…。だが。まあここは気にせずに…。
「まあでも最近は楽しいし。ずっと一緒でもいいな。とは思ってる」
「…。先輩。途中からごちゃ混ぜじゃないですか!はじめ賢いって言っておいてから。何ですか?ブスに、一緒に居て楽しくない?一緒に居たくない?なんなんですか!泣きますよ!今度はガチで大泣きしますよ!?」
「…。さっき泣いていたくせに…。って海夜。諸説あるかもだが。エイプリルフールって、午前中だけ?嘘をいうらしいぞ」
「えっ?そうなんですか?」
「で、午後は種明かし?だったような…。まあちゃんと調べたわけじゃないからあってるかは知らんがな」
「えっ…。えっと…。つまり…」
俺が言うと海夜はスマホを見た。画面をつけただけなので…。多分時間の確認だろうな。と思いつつ俺もチラリと隣に居た海夜の画面を覗かせてもらうと…。12時43分とっ表示が…。あっ画面消された。。
「…。43分。もう…。午後。つまり…」
スマホの画面を見るのをやめた海夜はなんかぶつぶつ言いだした。
「なにぶつぶつ言ってるんだ?」
「なっ、なんでも、ないです。なるほど…。先輩。かわいいとか。一緒に居たいって思ってくれてるんで…。あれ?ちょっと待ってください。確か先輩…。はじめに馬鹿って言ったような…」
「あっ、バレたか」
「もう!いい感じだったのに減点です。馬鹿がなかったら…。先輩に…。多分その。と、飛びついてました…」
今度はもじもじ?しつつって海夜。声が小さくなっているぞ?と俺は思いつつ。
「恥ずかしそうだな。海夜」
「むー、なんで先輩は普通なんですか!」
「楽しんでる。かなりなめっちゃ楽しいだろこれ」
「むー。ホントに飛びつきますよ」
「なら避ける準備するわ。来るなる来るって先に言えよ」
「なんでですか!」
「いやなんか今の飛びつくと俺潰されていじめられそうな雰囲気があったからな」
「覚悟ー!」
「ちょ、ぐはっ…」
うん。結局そのあと海夜ののしかかりを受けた俺だった。こいつ確かに覚悟。と予告はしてきたが…。すでにその時には俺の身体に触れていたからな。
そしてそのまま潰された俺だった。なんか「勝利!」とか言っているやつが居たな。人の上で…。まあ軽いから特に文句は言わなかったが…。っか言ったら今度は踏まれそうだったし。うん。まあさっきのでも踏まれているような感じだったが…。
って、まあなんやかんやで楽しい時間にはなったか。
これが俺と海夜の4月1日だった。うん。まあその後も何んかあった気がするが…。
とりあえず。ここまででいいな。
っかやっぱり文句言っとくわ。地味に重いわ!である。
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