第46話 水遊び2
ピンポン。
風呂場の掃除をしようとしたら。そのタイミングでインターホンが鳴った。
「…。うん?はい」
俺はインターホンが鳴ったので返事をしつつ。一度掃除道具を置いて…。玄関へ。ってほぼ玄関の前に居るんだがな。
だからか。ドアの向こうからの声がすぐに聞こえてきた。
「あっ、先輩。今いいですか?」
うん。…。いつもの声がドアの向こうから聞こえてきた。
「…。忙しいんだが」
「ちょ。開けてくださいよ」
後輩が乗り込んできた。っか、マジで今から風呂掃除なんだが…。とか俺は思いつつ…。とりあえず玄関の鍵を開ける。そしてすぐに…。
「今掃除中」
と俺は言いつつドアを開けた。
「掃除?どうしたんですか?急に」
ドアを開けるといつもの海夜が立っていた。見た感じ…。遊びに来たな。いつものように。とか思いつつ。
「天気いいからな。だから室内全部たまには掃除だ」
「なるほど、じゃ入りまーす」
「…。なんでそうなるか。普通邪魔になるから帰ります。とかにならないか?」
「お手伝いしますよ。私も使ってますからね」
「いやいや、もう最後風呂掃除だけだし」
「なら、一緒に入ります?」
ニヤっとする海夜。うん。こいつ何意味わからないこと言い出すんだ?っか…。なんで楽しそうなんだよ。とか思いつつ。
「…。なに言ってるんだが。っか邪魔」
「なー、せっかくお掃除のお手伝いするって言ってるのに」
「いや、風呂掃除で終わりだからその辺で待ってろ」
と俺が言うが…。その間に海夜は風呂場へと移動しだしたので…。俺は仕方ない。と思いつつ。玄関の鍵をしめてから海夜を追いつつ声をかけた。
「なんで入って来るかね」
「いいじゃないですか。って、もう泡泡」
「洗おうとしたら海夜が来たからな。じゃ、どいたどいた」
「私も手伝いますよ。ブラシ借り床をてゴシゴシしてあげましょう」
と歯ブラシのでかい版みたいなブラシを海夜はすでに手に取っていた。ってそういやそれもあったな。と俺は思いつつ…。
いや、風呂場掃除の床用に前に買ってみたんだよ。だが出番がなかったというか…。っか海夜の方がどこに何があるかよく知っているという…。まあ俺は忘れていたな。あることを。そんなことを思いつつ。
「っか、濡れるぞ」
そのまま風呂場に突撃そうな感じだった海夜に声をかけた。
「あー確かに…。なら体操服着て来ます」
と海夜は言いながらブラシを置いてわたわた線免除から出て行く海夜だった。って…。
「え?」
「ちょっと待っていてくださーい」
「…」
うん。わざわざ体操服に着替えに行った海夜ってか。どんだけ掃除を真面目にするんだよ。とか俺が思っていたら。
ガチャと玄関の開く音がして…。
本当に海夜は一時自分の部屋に帰って行った。
そして俺はどうすれば?と思いつつ…。いや掃除していてもいいんだろうと思ったが。何故かね。海夜が真面目というか。なんでそこまで?というのがあってちょっと考えていたからか。特に俺は洗面所で動くことなく…。
それから少し?の時間?がしてまたガチャと玄関のドアが開く音がして鍵が締まる音がしたところでなんか現実に戻って来た感じだったな。
「おまたせしました」
そう言いながら海夜が洗面所へと戻ってきた。先ほど言った通り高校の体操服に海夜はなっていた。
ってそういえば始めてみる?体操服姿の海夜だった。
「マジで着替えてきたか」
「はい」
「っか、体操服姿ってあまり見ないよな」
「あー、確かに、基本体育のあと下校でも私ちゃんと着替えてましたから」
「制服姿はよく見るがな
「もしかして先輩私の制服姿が休みで見れないから見たいんですか?」
「いや全く」
「むー、って、体操服姿に…。変な気とか起こさないですよね?体操服見ると暴走とか先輩しないですよね?」
「うざいから部屋からつまみ出すかもだな」
「酷っ。ってか早く掃除しましょう!」
「やけにやる気があるというか。ってそうだよ。なんで俺は洗面所で海夜を待っていたんだよ。普通に掃除していればよかったんだよな」
「まあまあわざわざ待ってくれていてありがとうございます。そして普段お世話になってる所ですからね。綺麗にしてあげないとですよ」
「マジだよ。海夜は使ってるからな。うん。全部掃除してくれだな」
「全部は大変だから嫌です」
「…。なんとまあ。っか掃除しよう。このまま話していたんじゃ掃除が終わらん」
「はーい。ってことで先輩。私床ゴシゴシしまくりますから湯船の方をお願いします」
「急に仕切り出したよ」
とまあそこから俺たちは風呂掃除を開始した。
風呂場は基本綺麗な方だったから。さっとスポンジで洗って行くだけでも水垢やらは綺麗になっていった。
そしてたまに海夜の方も見ると…。ホント真面目に海夜は床を磨いていた。うん、マジでちゃんと掃除していた。排水溝やらやらもちゃんとやってくれてたし。特に嫌がらずというか。進んでどんどん掃除をしてくれていた。
「海夜なんかめっちゃ真面目にやってるな」
「え?だって綺麗な方が気持ちいいですよね?」
「まあ確かに。っか、そろそろ泡流していいか?」
「了解です。こっちはピカピカですよ。頑張りましたから」
それから俺がシャワーで湯船側から泡を流して行く。海夜は俺の隣に来てその様子を見ていた。
「綺麗になると気持ちいいですね」
「だな。久しぶりにちゃんと磨いたわ」
そんなことを話しつつ全体の泡を流していく。
「よし。綺麗になったな」
「なりましたね」
「っかさ。今更だが2人で風呂場狭くないか?」
「ホント今更ですね」
「いたタイミングがな。海夜すぐに掃除始めたし。っかとりあえず海夜出ろ」
「あっ。先輩その前にシャワー貸してください」
「え?」
「手を洗いたいです」
「あー。はい」
「ありがとうございます」
と俺はシャワーを海夜に渡す。すると…。
「先輩」
「へ?」
めっちゃ悪い顔をした海夜がこちらを見ていた。
「攻撃ー」
「…。ぶはぁっ」
そしていきなり俺の顔面に水が飛んできた。
っか鼻を攻撃されている。
「あははー」
「ちょ、馬鹿かー。つめてー」
「先輩。ずぶ濡れー」
いきなり海夜に水をかけられた。いやいや馬鹿だろこいつ。なに考えてるんだよ。である。
ちなみにまだシャワーは止まることなく出ているので…。俺ずっと濡れる。ってか…。うん。早く水を止めよう。
って事で俺は自分の後ろにあった蛇口をひねった。
俺が蛇口をひねるとすぐに水は止まった。
が。俺ずぶ濡れだし。っかマジで馬鹿だろこの後輩。いきなり水遊びなんか開始するな。だよ。
何考えてるんだよ。と思いつつ俺は水を払い。目の前でまだ水の出なくなったシャワーを持ちながら…。楽しそうに笑っているい後輩を見た。
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