第21話 年末

クリスマスが終わるとすぐに年末。

海夜は当たり前のように今日もうちに来て居た「前にも言いましたが。今年の年末は実家に帰らないので…。親が忙しいみたいなので。先輩のところにお世話になります」とか言っていた。

なので完全に海夜は俺の家に居座っている。大晦日ももちろんな。


「で、なにしに来た?」

「部屋のお掃除も終わったので先輩と一緒に年越しをと思いまして…」

「…。ここいても。リッチな年越しにはならんからな」

「大丈夫です。普通でいいんですよ」

「っか。今日は昼から炬燵に入ってるし」

「年末年始は…。特別です。お掃除で身体が冷えましたし。疲れましたから。それに今日は雪降ってますからね」


と少し前に決めたルール。年末年始は適用外らしい。

まあそれが正解か。せっかくの年末年始。だらだらしたいし。


「…。だな。雪降ってるからな。寒いわな」

「はい」


外は昨日から天気が悪く。雪が降っている。気温が低いからか少し道にも積もり出していた。


「これだけ寒いと年越しそばが美味しそうです。楽しみにしてますよ。先輩」

「この後輩居ついて食う気満々だし」

「もしかして…。おそばないんですか?」

「まあ乾麺ならあるが」

「十分ですよ。年越しそばはシンプルで問題ありません」


などと。ご飯も食べる気満々の海夜。

いつも通りなんだが。まさかね年末もこうなるとは思ってなかったよ。


それから時間が進むと雪が強くなり。昼過ぎなのに気温も結構下がってきたのでこたつむりの2人。この底冷えするときは動きたくない。うん。炬燵が快適すぎる。買ってよかった…。である。


それからはこたつむりの2人はゲームしたりして過ごして…。

夕方くらいになると海夜はカクカクと寝そうに…。していた。掃除で疲れたらしい。


「海夜。風邪ひくぞ。眠いなら帰って布団で寝ろ」

「お、起きてます…。炬燵は気持ちいですから眠くなるんです」

「外行ったら目覚めるぞ。結構吹雪いているから」

「嫌ですよ…。せっかく温まったんですから。それこそ風邪ひきます」


とか言いつつも数分後。海夜は気持ちよさそうに寝ていた。


「はぁ…。だからこたつで寝るなってマジで正月から風邪ひきになるぞ」

「…」

「おい、海夜」

「…。寝てます」

「認めてるし。っか起きてるし」

「そこで寝られても邪魔だから。とりあえずベッドでも使え」

「…」


と。俺が言ってもまあ多分目は閉じているけど。起きていますとか言いたそうな雰囲気の海夜だった。


「はあ…」


海夜が寝てるのか寝ぼけているか起きているかは知らんが。

このままは寝られてもなので海夜を炬燵から引っ張り出し。俺は抱えてベッドに海夜を運ぶ。

途中少しだけ抵抗するみたいな多少の動きはあったが抱え上げると大人しく運ばれてくれた。暴れたら大変っか。騒がれたら俺捕まりそうだし。

っかこいつ軽っ。まあ見た目通りなんだが…。なんでぐーたらしているのに…。こんなに軽いんだよ。である。

まあでもこのままベッドにほりこんだら冷たいやらで起きるかと思ったのだが…。ベッドに寝かせると…。すぐに気持ちよさそうに海夜は寝てたので俺は布団をそっとかけておいた。


そのあとちょっと気にしていたのだが…。海夜は完全に熟睡というのか。

お昼寝タイムとなった。


外を見てみると。まあ真っ白。結構雪が積もってきていた。


「…。店開いてるうちに食料買っとくか。なんか海夜もいるし」


多分…。食材は足りるが。なにがあるかわからないし。

海夜も今年は居るみたいなのでと…。俺は人のベッドでお昼寝中の海夜見つつ考え。ってホントこいつぐっすり寝てるし。まあこのまま見てるのもなんか悪いしで…。財布を持って寒さ対策して雪降る外に俺はそっと出た。


「…。寒っ」


結構着込んだが外はかなり寒かった。って普通に雪積もってるし。


「カイロ売ってないかなー」


とか1人で呟きつつ。俺は買い物へ向かった。


道も雪が降ってるからか走っている車はいつもより少ない感じだった。そして歩いている人も少ない。なんか町が静かな感じだった。まあこれだけ寒かったら家から出ないか。それに年末だし。みんなゆっくりしているか。とぁ思いつつ歩いていると少しして店に到着した。


今日は大晦日だが。普通に開いている店に感謝。感謝だ。そして店内めっちゃ暖かい。快適だった。今ならここに居つく。住める。外からみたらホントめっちゃ快適な空間だった。


そしてその快適な空間に居続けることはできないので…。さっと食べれそうな物を買いながら店内で冷えた身体を温める。


うちには正月らしいものは何もないので何かあれば…。と思っていたが。今まで1人だと特に何も正月だからといってしなかったのであまり思いつかなかったがいいところで餅を発見した。

これでちょっとは正月らしくなるか。と思いつつ餅をかごに入れて。そのあとも適当に数日分の食糧をかごに入れた。

いやなんか雪が嫌な感じだったのでね余分に買い物をした俺だった。


ある程度買ったあとはちょっとコンビニにも寄った。


そしてそれなりになった荷物持ちながら俺は家へと歩く。

どんどん雪が自分に張り付いてくる。まあまだ足元はやわらかい雪しかないので靴が雪まみれにはなるが。滑ったりというのはないので歩きやすいからマシな方か。

まあとにかく冷たいが。


そして無事に家に着く頃には完全に体がまた冷えた。

こりゃまず風呂かと思いつつカギを取り出してドアを開けると…。


ガチャ。


「…なっ!先輩…」


玄関に海夜が居た。


「あー。海夜起きたか。ってどっか行くのか?自分とこ?」


ドアを開けたら目の前には外出装備?の海夜がいた。


「…。その…。起きたら先輩いなくて」

「あー。ちょっと買い物にな」

「…。起こしてくれたらお手伝いしたのに…」

「気持ちよさそうに寝てたからな」

「…。雪降ってるのに…。ごめんなさい」

「いやいや、なんで謝った?」

「いや…。なんか。私が来たから先輩買い出し行ったんじゃないかと…」

「まあそれもあるがな」


俺がそういうとなんか海夜が申し訳なさそうにしているなとか。思っていたのだが…。なんか膨れた感じになり…。


「先輩。そこは普通。違うっていいませんか?」

「まあ事実だし。っか寒いから入る。ほら。いたどいた」

「あ、はい」


どうやら買い物の手伝いにと海夜が思っていたところ俺が帰ってきたらしい。

でもまあとりあえず寒いから海夜の横抜けて部屋の中へ。っかこいつ…。もし追いかけた場合部屋の鍵をどうするつもりだったのだろうか?と、思ったがこれ以上何か言って機嫌を悪くされてもなので言わないでおいた。


「海夜」

「はい?」

「雪の中歩いてきたら濡れて冷たいからシャワー浴びてくる。だから荷物冷蔵庫やらに入れといてくれるか?」

「あ、はい。それくらいおまかせください」

「あと、肉まん食っていいぞ」

「肉まん?」

「コンビニの袋。っか。マジ冷たい。風呂入るからよろしく」


何かしたそうだった海夜にそれだけいい。

着替えやらを出して俺は風呂場へと向かった。

そして玄関で少し海夜と話していたからか服についていた雪が解けてなんか全体的に濡れて重たくなったような気がする服を脱いでかごの中に入れる。って冷たいし。雪の日は動くもんじゃないとか思いながらとっととシャワーを浴びたら…。温まりましたー。ポカポカ。あー。幸せとなった。


シャワーを浴びて部屋に戻ると海夜は片付けを終えていて次はちゃんと起きていた。


「荷物悪いな」

「いえ。晩御飯は材料的に…。シチューですか?」

「まあ寒いからな。作るのも楽だし。なんか暖かい感じだし。たくさん作れば正月ドリアとかにできそうだし。で夜食にそばか?」

「いいですね。やっぱりおそばは年末って感じです」

「おせちやらは無いからな」

「大丈夫ですよ」

「っか、肉まん食った?」

「まだです…。先輩と一緒にと思いまして」

「ならご飯の前にちょっと食うか。すぐはシチューできないからな。ちょっと腹減ったから食べてから準備するか」

「はい」


と晩御飯の準備開始前に2人で肉まん食べてほっこりしてからシチューの準備をした。多分これなら温まるし今はルーがあるから味は絶対美味しいし。さっきも言ったが多めに作れば正月いろいろと使えるだろうしな。ちょうどいいだろう。


それから完成したシチューを食べてさらに温まった2人。

そのあとは俺が片付けをしていると…。

海夜がやってきて「先輩。この身体が暖まっている流れで先にお風呂お借りします。あっ。今日も洗面所にあるバスタオル貸してください。取りに戻るの寒いので」と言いながら普通にうちで風呂入ってるが…。

なんか慣れっていうのか。当たり前と言うかなんか変な感じ。とか思いながら俺は片付けを終えた。


俺はさっきシャワー浴びたが…。まあ海夜が出てきたらもう1回温まりに入るか。いやまだ起きているだろうし。もう少しあとでもいいか。とか思いつつテレビ見ながら部屋でくつろいでいると…。


あれ?


「あいつバスタオル借りるとか言ったけど…。さっき俺が入ったから。洗面所にバスタオル置いてないんじゃないか?」と思ったと同時くらいだった。


風呂場から声がした。


「…。先輩…。先輩。いませんか?」


海夜の声が聞こえてきた。なんか…。いやな予感。と思いつつ。風呂場のドアの前まで移動。多分開けたら警察呼ばれそうだからドアの前で止まる。


「…。なんだ?」

「あっ。先輩。あの…。そのバスタオルをお願いします…」

「だよな。なんかそんな気は今してた。っか見てから入れよ。まあちょっと待ってろ出してくるから」

「あっ、あと…。」


と何故かまだ海夜に呼び止められた。


「その…。大変言いにくいのですが…。先輩の服を…。上下借りれませんか?」

「はい?服?なんで」

「着替え…。持って来ていませんでした…」


そんな小さな声が聞こえてきた。

これ多分ドアの向こうで…。まあ恥ずかしい姿。

いや、顔真っ赤にしている海夜が恥ずかしがりながら言っているだろうと。ちょっと想像してしまったが。すぐに忘れる。


「はぁ…。何にも確認しないで入ったのかよ。確認してから入れよ」

「さ、寒かったので勢いで…。入っちゃいました」

「っか。さっきまで着ていた服あるだろ?」

「…。それが。ちょっと置かせてもらおうとカゴに入れておいたら…。濡れちゃってまして…」

「あー。悪い。さっき俺が着てた服入れたからだ地味に濡れてたから」


とまあさすがにこのまま放置はできないので「ちょっと、シャワー浴びて待ってろ。風邪ひくから」と言ってから着替えを探す。サイズが大きいだろうが紐やらで調節するだろうと思い。ドアの前に着替えとバスタオルを置く。


「バスタオルと服。まあ服は適当に選んだやつだがとりあえず置いとくぞ」

「あっ、はい。すみません」


服とか置いたらその場から撤収。


しばらくしてというか。結構してから俺の服を着た海夜が部屋に戻ってきた。まあサイズの調整に苦戦したんだろうとか思ったが…。まあうん。ちょっと…。いろいろ緩そうだが。大丈夫だろうか。


「すみません…。服お借りして」

「自分とこで入らないからそうなるんだよ」

「外移動すると寒いですから。いつものように先輩のところでと…」

「俺の家でいつも風呂入ってるのもおかしいがな」


そんなことを言いながら海夜はこたつに入ってきた。

風呂上がりで顔が赤いのか。恥ずかしいから顔が赤いのかは知らないが。風邪ひいた?ではないよな。


「…。すみません。いろいろ」

「いやっか。着替え持って来てないの気が付かないか?普通」

「し、仕方ないんです…。なんかいつもの感じであるつもりでいたので」

「ここはお前の家か」

「で、でも…。カゴの中に濡れたままの服を入れておいた先輩にも問題が…」

「それは仕方ない。濡れて寒かったし。洗濯は明日でいいかと思ったからな。適当にほりこんでいたから。っかあの時はとりあえずシャワーを浴びたかったからな。濡れたやつそのまま脱いで…。ってかさ。カゴに俺の脱いだやつ入っていたのにその上に自分の置いといたのかよ」

「それは…。先輩のところ他に置くとこありませんし…。床に置いておくのは…。だったので。ちなみに…。普段もカゴは勝手にお借りしてます」

「そうだったのか…。まあ普段は俺洗濯機に入れてるか…。まあなんというか。今日は俺もイレギュラーなことしたか」

「そういうことです」

「なんか強気になったよ」


とまあ俺たちはいったい何を話しているのだろうか…。とか思ったがここでふと。


「なあ、気になってるから聞いていいか?」

「え?はい、なんですか?」

「いや着替え持ってない言ったが海夜下着どうしたんだ?」

「なっ…。ば…」

「ば?」


と、見なくてもわかるくらい海夜の顔が真っ赤になっていた。予想はしていたが…。なかなかいい反応をしてくれるので面白い。


「ば、バカ!先輩のバカ!」

「ちょ、騒ぐな」

「だ、だって…。うー。気が付いてないと思ったのに…」


一気に顔真っ赤になりそして小さくなる海夜。これ履いてません。てやつだろう。まあだからなんだ。ということなんだが。一応気になったから。聞いただけ。それだけだ。


「先輩…。ひどいです。普通は聞きませんよー。もう」

「いや、ぼっちにそういう気遣いはないからな知らん」

「って。都合よくぼっち使って…。何かしたら…。おまわりさん登場です」

「しないから。ただ気になっただけだ」

「気になったって…。き、聞かなくても…。まあ私が悪いんですが…」

「まあ温まったらさっと、自分とこ行って着替えてこい」

「…。先輩も一緒に来てください」

「なんで?」

「…。1人ではその…。恥ずかしいと言いますか。心配と言いますか…。近いですけど…」

「はいはい。わかったわかった」


そして少ししてから海夜とともに海夜の部屋に行く。外に出るのはちょっとだからとそのままの服装で外に出たのはミスだった。

めっちゃ寒かった。

風冷たいし雪も積もってるし。

これ完全にミス。

寒い。


「さ、寒いー」

「だろうな。とくに海夜はってマジ冷たい。これダメな寒さだ」

「へ、変な想像しないでください」

「してないしてない。っかほら行け寒い。冷たい。ホントに風邪ひくわ」

「わ、わかってます」


そして寒い中移動して海夜の部屋に入る。

真っ暗で寒いが外よりは、はるかにマシだった。そして海夜に「少し待っててください」と言われたので俺はしばらく玄関に座り待機していると。奥でごそごそとちょっと音がして…。

しばらく。


「お、おまたせしました 」


ちゃんと自分の部屋着になり。もこもこと暖かそうな服になった海夜が来た。なんか言ったら叫ばれそうだが。抱き心地がよさそうなもこもこだった。暖かそうだし。


「先輩の服は着てしまったのでまた洗濯してお返しします」

「別にこっちで洗うが?」

「だ、ダメです。絶対ダメです」

「えらく必死で…」

「ダメなものはダメです」

「はいはい。じゃまたそのうち返してくれ」


また顔を赤くした海夜。なんでだ?思っていたら。ピンときた俺だった。


「あー、なるほど」


とつぶやくと…。すごく冷たい視線を感じ正面にいる海夜を見ると…。


「先輩」

「…。はい」

「あ、あまり…。いじめてくると新年前に…。おまわりさんを呼びますから」

「わかった。わかった。何も言わないし。考えないから。っかガチで涙目だし」

「だ、だって…。恥ずかしい。自分の馬鹿さに」

「はぁ…。ほら戻るぞマジ寒い。風邪ひく」

「…。はい」


と言ってからあれ?わざわざ海夜は俺のところに戻らなくても自分ところに居たらいいんじゃないか?とか思ったが。

まあ暖かい部屋で新年迎えたいか。とか思い。また俺の部屋に海夜と一緒に戻った。

ちなみに外の移動は一瞬だったのに…。とっても寒かったです。


そして部屋に戻ってからは…。


「こたつ最強だわ」

「ですね。暖かいです」

「もう出れないわ」

「先輩。足当たってます」

「海夜が足伸ばすからだ」

「寒いんです。あと伸ばしたいんです」


しばらく2人ともこたつむり。

ちょっとの外移動だったが。マジで芯まで身体は冷えたのでゆっくりと炬燵で暖まる。


だったが…。俺は少ししたら立ち上がり。

海夜が来てからずっと言っている年越しそばを簡単にだが作ることにした。

途中で海夜も手伝うと言ってきたが…。

まあ簡単に作るだけだからと海夜にはこたつで温まってもらっている。


「ほらできた。半分ずつでいいか?」

「はい。ちょうどいい量ですね」

「じゃシンプル年越しそば。いただきます」

「いただきます」


うん。普通のそばだが…。まあ普通が美味いんだよな。

俺の前では海夜も「美味しいですね。年越しそばとか久しぶりに食べた気がします」とか言いながら食べているから…。まあ問題ないらしい。


ちょっと年末らしいことをちょっとしてからは…。


また俺たちはコタツムリになった。って寒いんだからこれが一番なんだよな。

そしてテレビを見ながら雑談して…。そのままカウントダウンへ。


「あけましておめでとうございます。先輩」

「あけましておめでとう。結局ずっと居たな」

「はい。新年から先輩にお世話になります」

「ほんと、感謝しろよ?」

「先輩も私の優しさに感謝してください。もしかしたらお巡りさんと仲良しさんだったかもしれませんし」

「人のところに乗り込んできている後輩の方が強いってどういうこと?」

「新年から楽しいですね」

「何たる事かだよ」


とそんな年明けだったが。

最近では誰かと年越しはなかったことだったので…。

これはこれで俺的にはありだったな。


「で、海夜。まだ帰らないのか?」

「…。今帰らせますか?」

「まあ…。雰囲気的にまだ居るよな」

「はい。外は寒いですからね。ここが一番暖かいですから」


結局年明け後もしばらくはそのまま海夜とテレビを見たりして過ごした。

ほんとは雪が降ってなかったら神社に行くとかも選択肢だったが…。

さすがにこの寒さ。雪では選択肢には入らなかった。


「っか。海夜」

「はい。なんですか?」

「眠いか?」

「いえ」

「まあ海夜は夕方寝てたからな。ぐっすりと。ホントぐっすりと」

「先輩は眠いですか?」

「寝れるな。最近は年明けしたらすぐ寝るだったし」

「でもおそばも食べましたから。もう少し起きていた方がいいかと思いますよ?」

「…。だな。まあ仕方ない。やっぱりテレビでももうしばらく観ているか」


それから1時間ほどしてくると…。さすがにかなり眠くなってきた。

海夜も先程からまたカクカクとしている。これ…。炬燵が最強というか悪いというか。まあ炬燵にいると睡魔がやってくる。


「海夜。そろそろ寝るか?」

「…。はい…。暖かくてなんか眠くなってきました…。お布団貸してほしいですね」


とか海夜が言い出して…。


「ってまあ…。帰る気なさそうだし…。一緒に寝るってことになるのか。まあ俺はここでもいいが」

「ダメですよ。風邪ひきます。布団でちゃんと休みましょう」

「一緒に。に。なるんだが?」

「大丈夫ですよ。2人の方が暖かいですよ」


それから海夜がささっと布団に移動していき…。新年から海夜と2人で布団に入ることとなった。っか海夜は結構近くにいる。寒いからか。まあこっちも海夜が近くにいるから俺の周りの布団の中もすでに暖かくなってきた気がするからいいか。。


そして暖かくなったからか。それとも寒い中買い物やらなんやらとしたから疲れたか。いや単に時間的に眠くなっただけか。

多分俺は布団に入ってすぐ寝た。海夜がちゃんと寝たかはもちろん知らない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る