第2話 自説の検証

 コロナの終息によりリカバリーが狙える銘柄を積極的に保有している身として、とても気懸りなニュースを見つけた。


 テレ朝news「南ア変異種にワクチン効かない可能性 英専門家」より


“イギリスの専門家から南アフリカで見つかった変異種について、ワクチンが効かない恐れがあるという見方が出ています。

 オックスフォード大学でワクチンを開発したジョン・ベル教授が、タイムズ紙に対して「南アフリカで見つかった変異種にワクチンが効くかどうかは非常に疑問だ」と答えました。

 イギリスで見つかった変異種は問題ないとしましたが、南アフリカのものにはより重大な変異が起きているということです。”


 自説の検証を改めて行う必要性を感じる。

 第1話で、歴史的に中国と人的交流が多かった地域(東洋)ではコロナ禍の被害が小さく、逆に、中国と人的交流が少なかった地域(西洋)ではコロナ禍の被害が大きいと述べた。

 第1話では西洋と東洋で比較したが、今回は範囲を東洋に限定し、データを用いて詳細に検証する。

(以下、感染者の合計数は2021/01/12付けのデータを用い、各国を感染率の低い順に並べる)


1位 ラオス 感染者合計41 人口706.2万 感染率0.000580%

2位 ベトナム 感染者合計1,515 人口9554万 感染率0.00158%

3位 カンボジア 感染者合計392 人口1625万 感染率0.00241%

4位 タイ 感染者合計10,834 人口6943万 感染率0.0156%

5位 モンゴル 感染者合計1,456 人口317万 感染率0.0459%

6位 韓国 感染者合計69,651 人口5164万 感染率0.134%

7位 日本 感染者合計29.4万 人口1.265億 感染率0.232%

8位 ミャンマー 感染者合計13.1万 人口5371万 感染率0.243%

9位 インドネシア 感染者合計83.7万 人口2.677億 感染率0.312%

10位 マレーシア 感染者合計13.8万 人口3153万 感染率0.437%

11位 フィリピン 感染者合計49万 人口1.067億 感染率0.459%


 1~6位の国はどれも中国と地続きであり、古代から中国との間で盛んな人的交流があったと想定される。

 7位と9~11位の国は島国であり、海で中国と隔てられている為、人的交流は1~6位の国と比べ、少なかったものと想定される。(ただし、マレーシアは島嶼部と半島部からなる)

 8位のミャンマーは中国と地続きであるが山脈によって隔てられている為、人的交流は少なかったと想定される。


 よって、東洋においても、中国との人的交流の歴史的多寡はコロナ禍の被害規模と負の相関関係があることが証明された。

 この結果により自説は補強された。

 リカバリー銘柄はホールドし続けた方が良いものと判断する。

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新型コロナの行方と、これからの投資アイディアについて 清水啓哉 @tetsuya_shimizu

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