第111話 第四章 『カノジョ宣言して、なにが悪い!』(29)


 調子に乗って、クレオは俺の腕を取り、自分の胸を密着させる!

 ふにゅ。


「!」

 人生初の感触。


 お、お、お、女の子の胸って、こんなに柔らかいのか!


 っていうか、見た目どおりのすげぇボリューム!


 すぐ横に来ている彼女の口元が・・・なんとも艶めかしい。

 頬を染めながら、こちらを・・・いたずらっ子のように覗き込んでいる。


「ど、どうだ・・・?」


 恥ずかしそうに彼女は問いかけてくるが、俺はもう・・・息が詰まって倒れそうだ・・・頭の中がぐるぐる回っている。


 真っ赤になっている俺の顔を見て満足そうに、頭をこてんと、俺の首筋に乗せてくる。

 あまりのかわいさに・・・悶絶死しそうになった。


 こ、こんなアプローチが続いたら、俺はどうなっちまうんだ・・・?

 ◇◇

 やばい、脱線している場合じゃない。

 ただでさえ遅れ気味の、教授の宿題を片付けちまわないと。

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