第98話 第四章 『カノジョ宣言して、なにが悪い!』(16)
しかし、どの読み物とか番組でも目をキラキラさせてしまう!
(キラキラさせる対象が、セクメトと違いだいぶ俗物的なのが恥ずかしいが・・・うう)
どれも見慣れないものだらけだし、妾の時代よりどの媒体も色彩が豊かで、見ている者の目に飛び込んで訴えるものばかりだからな。
我ながら興奮するもの、無理ないかも。
それにしても古代エジプトのファラオが現代機器を使いこなすって、なんともミスマッチな光景なのだろうな。自分で言うのもナンだが。
隣りのハチ・・・といえば、リビングの大きなテーブルの上に写本を広げ、ノートPCで作業を行っているのだが、こちらはタブレットで雑誌とやらを読み耽って大興奮だ。
だって・・・氾濫する情報の中でも、この時代の男女関係に関する記事とか・・・めっちゃ興味深いではないか!
セクメトは・・・ああ・・・あやつは興味無さそうだなぁ。
だが、あれやこれやと読み進むうちに、思わず呟いてしまう。
「この時代の恋愛は結構大変なのだな・・・理解出来ないことだらけだ・・・」
ハチが、どれどれと言わんばかりに覗き込んでくる。
・・・仕事しなくてよいのか?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます