第54話 第三章 『護衛するのだぞ? 同居生活は当然であろう!』(13)

 あらかじめ、王冠は俺の部屋の棚に大切に保管し(コレひとつでもオール純金製だし、歴史的な価値が加わって、おそらく億単位の価値があるものだ!)、木綿のチュニックドレスだけになっているとはいえ、彼女たちの美貌と相まって街中では目立ちすぎるのだ。

 ・・・特にクレオ! おまえの大きく開いた胸の! 巨大な谷間が!

 その店で体のサイズを測ってもらいながら、ちょっと厚めのシャツとジーンズを調達した。

 なぜ厚めのシャツかって?

 この時期、すでにちょっと暑いイスラエルで?


 ・・・そりゃ、あんまり薄手だと、ヤバいだろ。

 彼女たちの時代には女性専用下着なんて、無かったんだぞ?

 当然ブラなんてものは無い。

 だから・・・薄手の生地じゃ・・・。

 そ、そ、そういうことだ。

 ・・・ふぅ、いろいろ気を使うなぁ。


 とにかく普通の服を手に入れたぜ。

 これで目立たず行動出来る・・・と思いきや・・・うーん、やはりまだ顔立ちだけでも、相当目立つなぁ。

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