祝いの花火


暗い橙色の空に、花火が打ち上がる。

長きに渡る闘いが終わり、

それを祝う為の祭が開かれているのだ。

数多の色の花が咲く中、

緑色の花ばかりじっと見てしまう。

特別好きなその色、

連想するは、ある人物。

名前をこっそり呟き、私は歩き出す。

花火の音はうるさい。

眠れず苛立つあの人を、

宥めに行かねば。

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