出オチ


 出オチでチーンwwww
















 存在とは何なのか。時間とは何なのか。其の解は未だ提示されて居ない。時間への問いに答えぬ儘、ハイデガーは筆を置き、其の生涯を終えているからである。彼の或る著作は「存在すること」についての考察と定義を以って終っている。然し、其の著作に於いて特に着眼すべき点が在る。ヘーゲルとの対峙だ。時間の概念を語る上で彼の存在は欠く事が出来ない、と私は考えて居る。何故ならヘーゲルこそが最も秀逸で超越的な時間の定義を行なっているからである。

 其れは弁証法である。彼の弁証法哲学で最も肝要な点は、「止揚は動きである」だと私は考える。時間は動きであり、動きは止揚である。だから其処には時間が在り、止揚が在る。弁証法は遍く総てを呑み込む三角形である。私達の棲む此の次元に於いては平面の三角形、そして絶対者の次元に於いては立体としての三角錐と成る。其れは私達に、一且つ全としての絶対者同士の不断の闘争と云う四次元へ至る為の弁証法を予見させる。総ては一から生まれて二と成り、三に還って無限を目指すのである。其れが弁証法である。

 ところで、此の文章にオチは無い。強いて言うならば、題目に従い冒頭に示した通りである。察しの悪い者は今一度ハイデガーに帰るが良かろう。死は他者による代替が不可能で在ると云う事。つまりチーンwwwwと云う事だ。

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