第一章 四話 ナンパで手に入れた女

 仕事が終わった俺は、自宅に戻り埃まみれになった体をシャワーで流した。


 それから財布は手に持ち、スマホと煙草はジーパンのポケットにねじ込んだ。


 上半身は、真っ赤なTシャツを着た。


 俺は自分の赤い車に乗り、発車した。


 俺は赤が好きだ。情熱の赤。


 ナンパに繰り出して、人気の多い繁華街に来た。


 三人目のナンパで女が乗ってきた。


 化粧が濃く、まだ若い女だ。唇は真っ赤な口紅を塗り、胸が大きくウエストが引き締まっており、尻は小さめ。


 思わずそそられる。ヤりたい。そう思った。


 まずは夕飯を食おう。そう思い、

「バイキングに行かないか?」


 と、誘うと、

「行きたい! 奢り?」


「ああ、食わしてやる」


「やったー!」


 と、言い車に乗り込んだ。

 

 夕飯のあとはラブホテルに誘おうと考えている。


 本当は、飯など食わなくていいからさっさとヤりたい。


 俺の中心部分は固くなっていた。


 十五分くらい車を走らせて、有料駐車場に停めた。


 一時間二百円。それくらいいたら腹も膨れるだろう。


 その後が楽しみだ。


 思いっきりこいつの体を堪能してやる。もういい、というくらいまで攻めてやる。


 絶頂を何度でもさせてやる。


 体験したことないくらいに。


 俺はそこまで徹底的になる人間だ。何にしてもそう、徹底的。


 俺達は四十五分くらい食べ続けて店をあとにした。


 腹は満たされたので俺は女に話し掛けた。


「どこか行きたいところあるか?」


 女は言いづらそうに、


「気持ちいいこと、しよ?」


 その言葉に俺は興奮した。


「いいのか? 悶絶するぞ?」


 女は照れくさそうに、

「悶絶させて」


 そう言われて、

「よし、ラブホでめちゃくちゃにしてやる! 行くぞ!」


 女は赤面している。


 かわいいじゃないか!


 俺の女にしてやる!

「お前、かわいいから俺の女になれ!」

 と、言った。すると、

「からだの相性がよかったらなる!」


 エロい女だ。


 でも、こういう女は好きだ。


 ラブホテルに到着した。


 


 休憩で入り、すぐにお互い抱き合った。


 こんなに女を欲したのはつい最近にもあるが、今回はそれを上回る。





 二時間、求め合い、時間なので帰ることにした。


 女は、

「えー、帰るの?」


 と、残念そうにしていた。


 実は俺もまだ一緒にいたかった。


「泊まるか」


「えっ! いいの?」


「ああ」


 と言い、フロントに電話をして、泊まることにした。

 

 俺はもう一度女を抱いた。


 

「どうだ? 俺の女になるか?」


「……ん……なる……」


「よし! それでいい!」


 俺はその女を手に入れた。

 

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